想い色|重い色
「どの色がいいかな」
色が決まればあとは塗る作業。
目の前のモデルは言った。
「あなたが選んだ色がいい」
何だか責任重大だけれど、嬉しさがある。
全部塗ってから去りたい…
でも塗るべきところは決まっているから。
次に塗る人への思いも込めて。
「いいね、とてもいい」
「助かった、自分ではできないから」
気に入ってもらえた。
決まればあとは、何人もの人たちに彩られて。
だけどまだ気は抜けない。
塗ることもまた重要。
それぞれの塗り方が、モデルの気持ちを変えていく。
「思っていたのとは違う」
そう言われれば、また思考する。私たち。
完成はないのだった。
モデルは生きているんだから。私たちも。
辛くてもモデルはポーズをとる。
そこには忍耐もあるのだろう。
それを知る。
「もっとモデルを輝かせたい」
という想いが色となる。
重い体に耐えつつ
今日もモデルとして生きる。
信頼が良い作品を生む。
「ありがとう」
が重い。
気づくと皆がモデルの重さに
想いをのせていた。
まだまだこれからも
あなたに合った色を提案し
私たちのセンスを発揮していく。
モデルらしさを生かしながら。
想い。
あなたの命。
