ホアヒンの朝日
ホアヒンに到着した昨日の夕方、夕日が海とは反対に沈むのを感じた。
この場所は、どうやら朝日が海から昇るのを見ることができそうだ。もし晴れたら、海から昇る朝日が見られるかもしれない。私は1人で気持ちが盛り上がった。早起きして海まで行こう。
朝5時に目覚め、部屋で日の出の時間を調べる。6時33分。この時間に海にいられれば、朝日を見ることができるかもしれない。あとは天気次第だ。Tver で時間をつぶして朝6時に部屋を出る。部屋を出て海まで約500メートル。この道は昨夜のうちに、焼き鳥を買いがてら下見をしておいた。
途中3頭の犬が道の真ん中で横になっている。ずいぶん大きい。1人でこの3頭の犬に対峙するのは少し怖い。犬の機嫌次第では負けてしまいそうだ。そんなことを思いながら、そっと犬の横を抜けて海に向かって歩く。
もうすでに東の空が赤くなり始めている。海に着いて、海岸沿いの階段に座る。すでに何人かのタイ人や西洋人が朝日が出るのを待っている。空全体は赤くなっているが、太陽を見ることができるかどうか微妙だ。
座っていると、虫たちが私の足に止まるのを感じる。血を吸う虫なのかどうかわからない。でも気になる。それをしきりと払いながら海を見ている。目の前をたくさんのツバメが飛ぶ。
赤く染まっている空を、空の中をツバメが飛び交う。そして私の知らない海鳥が目に入る。昨日は砂浜だったところまで、朝の海が来ている。潮が満ちているのだ。
海と空の間に微妙な暗がりがある。朝日を見ることができないかもしれない。そう思い始めた頃、ぽっと丸い赤いものが東空に見え始める。やがてその光が強くなり、少しずつそれが上に上がっていく。
少し上に上がると、その赤い球から私に向かって赤いLINEが引かれる。海が光っている。遠浅の海。その海が赤い光のラインを、私に向かって届けてくれる。太陽が私のためだけに光ってくれるように感じる。実際はそこに立っているみんなが、同じように太陽と対峙している。朝日を見るときに、私が1番見たいと願っている光景。
今日はそれを見ることができた。代償は足に2箇所と腕に1カ所、蚊に食われたような膨らみができたと。そのくらいは仕方がない。日の出を見たいと願っても、今日のようなわけにはいかないことがほとんどだ。とてもラッキーだった。
今、朝日を背にして歩いている。すでに背中に熱を感じる。太陽の偉大さを感じる朝だった。帰り道はあの犬たちはいなかった。
