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助け合いに感動した 介護福祉士国家試験2026 in 札幌 -後編-

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試験開始

交通機関の遅延を考慮して
試験は30分遅れでスタートした。
そりゃそうだ。

延長の待機時間をテキストを開き、
最後の悪あがき。
ちょっと得した気分だ。
ギリギリで到着している人もいて、
間に合ってよかったねぇ!と心の中で拍手する。

試験は午前と午後に分かれていた。
午前の部は自信があった。
模擬問題で出題予測されていた問題が出ていた印象だ。

午後の部は、医療的ケアという科目の自信がなく、心中穏やかではいられなかった。
科目毎に1点以上得点が無ければ、不合格となるからだ。

その他が自信あったとしても、
一科目全滅したらアウト。

「落ち着け。落ち着け。」と言い聞かせて
最後まで何とか問題を解いた。

午後の部は総じて難しかったと思う。
マニアックな問題が多かった。

医療的ケアが得点できていれば、
合格できる自信はあった。


帰宅難民

試験時間中も雪は降り続いていたようだ。
何とか大麻駅に着いたが
札幌市内の電車は全て止まっていた。

駅でバッタリ同じ施設の職員Tさんに会った。
「最低でも18時までかかるみたいですよ。」と彼は言った。

あと2時間以上もある。
電車だけではなく、
地下鉄以外の交通網全てがマヒしていた。

タクシーの乗り合わせも検討したが
タクシーがつかまる望みは薄かった。

仕方なく、最寄りの地下鉄駅新さっぽろ駅まで歩くことにした。
その間にタクシーがつかまれば乗ろうという作戦だ。

Tさんの他、駅で僕らの会話を聞いていた50代くらいの男性が、一緒にタクシー乗りませんか?と声をかけきて3人で地下鉄の駅を目指した。

歩道は変わらず1本道。
ドラクエのように国道12号線を上っていく。

道のりは想像以上に遠かった。
途中Googleマップを見て思わず3度見した。
こんなに歩いたのにまだ4分の1!?
現実はダンジョンよりも過酷だ。

独りだったら心が折れていたに違いない。
平均年齢40オーバーのパーティーは
1時間以上かけてゴールの新さっぽろ駅に辿り着いた。

結局タクシーは拾えなかった。
ダイソーの駐車場で埋まっている
タクシーを見てもう諦めた。


救世主現る

地下鉄の駅着いたところで、
最終ゴールの自宅まではまだまだ長い道のりだ。

自宅に1番近い駅まで行って
バスかタクシーの選択肢しかない。
絶望的だった。
タクシーは簡単につかまらないだろうし、
バスも運休してるに違いなかった。

妻も電車に乗って仕事に出ていたので、
状況は同じだった。

どうしたものか・・・

そこに、救世主が現れた。
息子を預けていたママ友夫妻が
お迎えに出動してくれたのだ。

大渋滞の中、2倍の時間をかけて
駆けつけてくれた。
妻と僕と次いでにTさんも乗せてもらって帰路につく。

車道は狭く雪が固まりボッコボコの難所もある。
所々で車が雪山に突っ込んだり、埋まって動けなくなっている。
揺れる車内で無事に帰れることを祈る。

しかし、最後の最後で友人の車が埋まってしまった。
ワンボックスだから簡単に抜け出せない。

友人のお父さんや近隣住民の手を借りて
なんとか抜け出せた。

これでやっとゴールだ。

息子は一日中お友達と遊べて、夕飯までご馳走になりとても楽しかったようだ。

友人に大きく助けられた1日だった。
お迎えがなかったらと思うとゾッとする。

きっと、3〜4時間かけて歩いて帰るはめになってたと思う。

この日は僕らに限らず、
多くの人が助け合ったに違いない。

困った時は、助け合う。
そんなの当たり前なんだろうけど、
日常は家族間や職場でしか
助け合いを感じられない。

寒くて不安だらけの1日だったけど、
それ以上の温かさと悦びを感じた1日だった。

Ken

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