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松屋、止まらない価格改定

松屋が好きだ。好きだった。

2010年代は週に3~4回通っていた。
安く、早く、美味しく、ボリュームたっぷり。なにより米がうまいしすべてのメニューに味噌汁が付いている。

遅番の日は23時に仕事が終わり、最寄り駅に到着するのは0時頃。スーパーが閉まっている時間でも松屋は開いていた。
特にデミたまうまトマ(期間限定)をヘビーロテーションリピートしていた。当時の価格は税込580円。今では考えられない低価格だ。


価格改定の歴史

まずは牛めしを見てみよう

$$
\begin{array}{|c|c|} \hline
\text{牛めし(並盛)} & \text{価格} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2012年1月} & \text{280円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2014年4月} & \text{290円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2014年7月} & \text{290円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2018年4月} & \text{320円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2021年9月} & \text{380円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2023年3月} & \text{400円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2024年7月} & \text{430円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2025年4月} & \text{460円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\end{array}
$$

値上げ備忘録より引用

2012年の最低価格280円に対し現在は1.5倍以上の460円だ。

次はカレーを見てみよう

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\begin{array}{|c|c|} \hline
\text{カレー(並盛)} & \text{価格} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2014年7月} & \text{330円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2017年3月} & \text{380円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2019年} & \text{390円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{創業ビーフカレー} & \text{} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2019年12月} & \text{490円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{オリジナルカレー} & \text{} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2022年4月} & \text{480円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{松屋ビーフカレー} & \text{} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2023年1月} & \text{680円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2023年8月} & \text{580円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{チキンカレー} & \text{} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2024年7月~} & \text{480円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{オリジナルカレー} & \text{} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2025年4月} & \text{530円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\end{array}
$$

値上げ備忘録より引用

こちらは当時の330円から、リニューアルを繰り返しながら価格が上下し迷走している様子が見て取れる。ほぼ具なしのカレーが530円はおいそれと手を出せない。


また、以下は価格改定の公式発表だ

$$
\begin{array}{|c|c|} \hline
\text{価格改定日} & \text{対象メニュー} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2025年4月} & \text{牛めし・定食} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2024年7月} & \text{牛めし・定食・深夜料金} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2024年3月} & \text{丼・定食} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2023年9月} & \text{牛めし類・定食} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2023年3月} & \text{牛めし・朝定食} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2022年10月} & \text{牛めし類・定食} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2022年4月} & \text{ほぼ全メニュー} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{2021年9月} & \text{牛めし} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\end{array}
$$

松屋公式プレスより引用

高くなったなと感じ、今回調べてみて驚いた。
2021年9月より毎年春と秋に価格改定していたからだ。

どのチェーン店も経営が厳しく苦渋の決断で値上げの発表をする。しかしその頻度は数年に1度という認識がボクの中にあった。
しかし松屋は、近年恒例行事として毎年2回値上げをしていた。

さらに2024年からは深夜料金を導入し、22時~翌朝5時まで7%の価格上乗せとなっている。だいたい30円~50円ほどだ。

価格高騰の原因

公式には、「原材料価格の高騰や光熱費、人件費、配送費、包材費などの上昇の影響を受け」と書かれている。

コロナ渦以後、ウクライナ戦争・最低賃金のUP・トランプ関税・気候変動など平成時代には想定できない事態が世界で起きている。

それに加え新規店舗の出店、セルフオーダーシステムへの店舗改装、新メニュー開発、モバイルオーダーやデリバリーシステムへの投資。

まだまだ値上げは続き、企業努力だけではどうにもならないのだろう。

期間限定メニューの価格


$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
\text{メニュー} & \text{発売日} & \text{価格} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{プルコギ定食} & \text{2025年5月6日} & \text{890円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{ロゼクリームチキン} & \text{2025年4月29日} & \text{880円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{チーズバーガー丼} & \text{2025年4月22日} & \text{890円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{牛焼肉ピリ辛炒め定食} & \text{2025年4月15日} & \text{890円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{にんにく野菜牛めし} & \text{2025年4月8日} & \text{890円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{マフェ} & \text{2025年4月1日} & \text{830円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{えびのニューバーグソース} & \text{2025年3月18日} & \text{880円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{煮込みトマトチキン定食} & \text{2025年3月4日} & \text{950円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{サムギョプサル定食} & \text{2025年2月25日} & \text{1180円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{キャベツのトマトハンバーグ定食} & \text{2025年2月11日} & \text{980円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{ネギゆず旨塩豚カルビ丼} & \text{2025年2月4日} & \text{690円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{シュクメルリ鍋定食} & \text{2025年1月28日} & \text{1100円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{スタミナ豚カルビ定食} & \text{2025年1月21日} & \text{890円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{元祖焼き牛めし} & \text{2025年1月21日} & \text{680円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\text{四川風牛肉辛子煮込み} & \text{2025年1月7日} & \text{1180円} \rule[0pt]{0pt}{10pt} \\ \hline
\end{array}
$$

松屋公式プレスより引用


基本は880円~が多く、1000円超えまで存在する。

2010年代の期間限定メニュー580円時代を知る者にとっては、気軽に試せる値段ではない。
当時はとにかく新しいメニューが出たら試していた。あまりハズレはなかった。

牛めしなどのコア商品の価格は大きく上げづらい。
そこで新メニューに付加価値をつけて高価格帯を提示する戦略は理解できる。

申し訳ないが、ボクは松屋に足をあまり運ばなくなった。
緊急事態宣言以降、ボクは家でほぼ自炊生活に替わった。
それでも好きだし閉店してほしくないので、週にゼロ回か1回は松屋に行っている。

しかし驚くべきは、

その新メニュー導入サイクルの速さだ。
上の表を見るとわかるが、2025年に発売されたメニューだけでこれだけの種類がある。
ほぼ毎週、新メニューが発売されている。スターバックスのフラペチーノ以上の多さだ。

店舗や従業員にとってはかなりの負担が想定される。

スターバックスで勤務していた経験から、新メニュー発売日は祭りのような忙しさだった。その日に合わせて全スタッフに、ドリンクのレシピと仕込みを覚えこませなければならない。メニューに合わせてものの位置も変更される。中には週に1回しかシフトに入っていない学生アルバイトもいる。

全国の松屋店舗がこの状況をよく維持継続し乗り切っているなと驚き、ただただ凄いと感心している。しかも1オペか2オペで回している店舗をよく見る。頭が下がる思いだ。

メリットもある

松屋は消費者にとっては、世界の珍しい料理を食べられる点がうれしい。近年ではジョージョア料理のシュクメルリが話題となった。

また店舗によるが、定食のごはん特盛・大盛無料おかわり無料を実施している。
がっつりお腹いっぱい食べたい人にとってうれしいサービスだ。

今後も松屋の価格は高騰しつづけるだろう。
でもボクは、毎年登場するうまトマハンバーグ定食を楽しみに松屋に通いたい。


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