なぜ行動できないのか?アドラー心理学でわかる劣等感と劣等コンプレックスの違いと克服法
なぜ行動できないのか?アドラー心理学でわかる劣等感と劣等コンプレックスの決定的違い
注意すべきなのは、「劣等感」と「劣等コンプレックス」は意味が異なるということです。劣等感は「自分が劣っているかのように感じること」です。一方、劣等コンプレックスは、「Aなので(あるいは、Aでないので)Bができないという論理を日常生活で多用すること」をいいます。このAとして、自他共に、そういう理由があるのなら仕方がないと思えるようなことが持ち出されます。(中略)アドラーはこういいます。 「彼の行動と態度のすべては『はい…でも』という言葉に要約できる」
結論から言えば、問題は劣等感ではない。「できない理由を使う」という選択こそが行動を止めているのである。
アナタの前提
アナタはこう思うかもしれない。
「自信がないから行動できない」
「能力が足りないから無理だ」
その感覚は自然である。多くの人が同じように感じている。
しかし、それは誤りである。
用語の定義
・劣等感
→ 自分が他者より劣っていると感じる主観的な感覚である。
・劣等コンプレックス
→ 「〜だからできない」という理由を使い、行動を回避する思考パターンである。
・目的論
→ 人は原因ではなく「どうしたいか」という目的によって行動を選択するという考え方である。
劣等感は問題ではない
まず理解すべきことがある。
劣等感そのものは問題ではない。
むしろ、成長の出発点ですらある。
人は理想があるからこそ、
「今の自分は足りない」と感じる。
つまり──
劣等感とは前に進むためのエネルギーなのである。
行動を止めている正体
では、なぜ人は止まるのか。
それは劣等コンプレックスを使うからである。
「時間がないからできない」
「才能がないから無理だ」
「環境が悪いから仕方ない」
一見もっともらしい。
しかし、その本質はこうである。
「やらないことを正当化するための論理」なのである。
つまり──
できないのではない。
やらないことを選んでいるのである。
「はい、でも」に隠された目的
ここが最も重要である。
なぜ人は「はい、でも」と言うのか。
そこにも目的がある。
例えば、
・失敗したくない
・傷つきたくない
・無力さを感じたくない
そのために、
「やればできるかもしれないが、やらない理由を持つ」
という選択をしている。
それもまた一つの選択である。
つまり、「はい、でも」は防衛なのである。
日常に潜む劣等コンプレックス
アナタは「自分はそこまでではない」と思うかもしれない。
しかし、日常を振り返ってほしい。
・やろうと思ったが後回しにした
・興味はあるが踏み出さなかった
・「今はタイミングが悪い」と考えた
そのとき、心の中でこう言っていないだろうか。
「はい、できるとは思う。でも今は──」
ここに、すべてが現れている。
問題は能力ではなく、使っている言葉なのである。
問いと選択
ここで一つ、問いを持ってほしい。
「自分は今、何のために“できない理由”を使っているのか?」
その上で、こう選ぶこともできる。
→ 理由を捨てて行動する
→ 完璧でなくても一歩進む
結論
人を止めているのは劣等感ではない。劣等コンプレックスという選択である。
そして、それを手放すかどうかもまた、アナタの選択なのである。
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