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どうする?モルトプレーン(遮光スポンジ)の劣化

 モルトプレーンとは、フィルムカメラの裏ブタの溝などに埋め込まれているスポンジ状の遮光・緩衝材です。フィルムへの光漏れを防ぐものですが、衝撃や振動を吸収する役割もあります。

経年劣化

 このモルトプレーンですが、経年劣化によってベタベタに粘っていたり、乾燥してパサパサになっていることが珍しくありません。この状態では隙間から光が漏れたり、剥がれ落ちた小さなモルトプレーンがカメラ内に入り込んで不具合の原因になることもあります。こうなると張り替える必要が出てきます。

拭き取って除去

 この劣化したモルトプレーンを貼り直してみました。まず、古いモルトプレーンをきれいに拭き取ることから始めます。綿棒や、割り箸の先を平らに削ったものなどで擦りながら取り除きます。なかなか落ちないものはアルコールやシールはがしで、ウェットティッシュなども利用できます。

「書道用の下敷き」で代用

 続いて新しいモルトプレーンを貼りますが、新しいモルトプレーンはネット通販でも入手できますが、今回は別のもので代用します。

書道用の下敷き

 使うのは、「書道用の下敷き」(100円ショップで購入)、半紙の下に敷く黒い布です。最近では、布の裏面に滑り止め加工をしてあるものもあり、これがモルトプレーン代用品としては使いやすいです。なぜなら、この加工面は両面テープを貼るのに都合がよいからです。
 両面テープを貼ったら、貼りたい幅や長さに合わせて切り取りさえすれば、後はカメラにピンセットなどで貼り付けるだけです。

細く切り取った状態

 細く切るときには、はさみやカッターナイフでもよいのですが、ローラーカッターに定規を合ってカットするときれいに切れるようです。

ローラーカッター

「黒い毛糸」を使うことも

 細く切り取るのが大変だという場合には、「黒い毛糸」を使う方法があります。(細い溝ではなく、ある程度の面積がある平面に貼る場合は、毛糸ではなく書道用下敷きの方が適しています。)

上は「並太棒針8号」下は刺繍用の毛糸 (溝の幅によって使い分け) 

 毛糸の場合は、両面テープではなくゴム系ボンドを使うと便利です。接着剤を注射器(シリンジ)で吸い取り、針をカメラの溝に入れて少量の接着剤を注入していきます。そこに毛糸を押し込んでいきます。(プラ製のシリンジは100円ショップで購入)

(使い終わったシリンジは、接着剤が乾燥するのを待って、ゴム状になった接着剤をピンセットで取り去りました。)

シリンジ
溝に少量注入

毛糸の利点と欠点

 毛糸は毛羽立つのでモルトには適さないという方がいらっしゃいますが、モルトプレーンが使われるようになる前のカメラでは、毛糸が使われていることが多かったのも事実です。
 書道用下敷きも毛糸もモルトプレーンに比べて(劣化に強い)長持ちします。あるプロの修理人の方から、毛糸が一番だと聞いたことがあります。

 「せっかく古いカメラを手に入れたのに、モルトプレーンが劣化していて使えない」と困っているという声を聞いたことがあります。もちろん、カメラ修理店に依頼するのもよいと思いますし、ここでご紹介したようにDIYで対応するのも、選択肢のひとつとして楽しめるのではないでしょうか。

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