“自分を生きたい”と願ったとき、まずは“呪い”を味わう必要があった〜ついついちゃんとしてしまう長男長女気質なあなたへ〜[前編]
昨年12月から4月まで「はたらくの呪いを解く対話会〜ついついちゃんとしてしまう長男長女気質なあなたへ〜」という会を開いていました。
ここのいう”呪い”とはガチの呪術的なものではなく笑
自分を制限する「考え方」のことです。
キャリア支援というみなさんがいきいき「はたらく」ための支援をしている私ですが、いきいきという質感とは反対側にある”呪い”というおどろおどろしいキーワードと向き合うタイミングだと心から感じていたからです。
今回は私が、自分の”呪い”と向き合って、肩の力を抜いてそのままの自分で遊ぶように場を開けるようになるまでのプロセスについて前編後編の2回に分けてお話ししようと思います。
楽しそうに見せていたが、どこか楽しく働けていなかった私
「楽しそうに仕事してるよね」
フリーランスとして活動しているなかで、ありがたいことにそんなことにそんな言葉をいたただくこともありました。
私自身も、仲間にも恵まれて、やりがいのある仕事をしているという実感は確かにありましたし、楽しく働いていました。
気づけば、フリーランスとして9年目。
キャリア支援の仕事や、コーチング、リーダーシップ研修、キャリア系のコミュニティ運営など、好きなこと、色々な方のキャリアの大切なシーンに関わらせていただく手応えのある仕事をさせていただいてきました。
ただ、仕事をしていると、肉体疲労とは違う、変な疲労感が「どっと」くることがあって、「このままでは何かがいけない」そんな小さなモヤモヤが、ずっとくすぶっていたのです。
さらに、あまり計画的に動かず、ご縁でお仕事をして行った結果、請負仕事ばかりで、自分の事業を確立させていくことが疎かになってしまっていました。。。
ありがたいことに、好きなことを仕事にできて生活はできている。
だけど、「本当に自分の場を開けているか?」と聞かれたら、答えに詰まってしまう自分がいたのです。
でも、自分の場を開こうしていても、いまいち熱がこもらない。
結局、目の前の“やるべきこと”に時間とエネルギーを注ぐ毎日。
そんなふうに、表面上は穏やかでも、どこか“自分を生きたふり”をしている感覚があったのかもしれません。
アトリアという不思議なコミュニティに出会った
そんなとき、仕事をきっかけにつながりがあった「アトリア」を運営するYoubeYou株式会社の取締役の細野さん(通称チャンゴさん)に声をかけていただきアトリアというコミュニティに関わることになりました。
アトリアは不思議なコミュニティで一言で言うと“本来の自分の在り方・生き方”を創造しあうコミュニティ。
加えて代表の井尾さん(通称さわこし)は、言葉にしないその人が抱えている微細な葛藤をよく察知する方で、関わりあった初めの面談から私の中の「このままでは何かがいけない」というモヤモヤに気づき、受けとめてくださいました。
また、それぞれのクルー(船の乗組員のようにメンバーのことをそう呼びます)が、自分を生きることにコミットしているので、アトリアには“本音で話してもいい空気”が流れていました。
そんななかで、いつもなら検閲していたような言葉も、「うんうん」と受け止めてくれる人たちがいたのです。
そんな環境の中で、私は、普段、無意識もうちに「いかに自分を押し殺して生きていたのか」ということに気づき、少しずつ自分を制限するものが緩んでいきました。

アトリアで“働く”ということと、直面した違和感
その後、アトリアでもこれまで経験したことのあるコミュニティマネージャーとしても関わることになりました。
でも、どこかで私はまた「ちゃんとしなきゃ」という自分を押し殺すスイッチを入れてしまっていたようです。
自分の気持ちは抑えて周囲の期待に応えようとするあまり、知らず知らずのうちに義務感で動くようになっていました。やさしい仲間たちの中でも。私はまた、自分を押し殺していたのです。
ただ、これも、すぐに気づいた訳ではなく、後から思うと自分で自分を説得することになれていたので、楽しんでやっていると思い込んでいましたが、知らず知らずのうちに心が疲れてしまって・・・という流れでした。
(思い込みというのは本当に自分では気付けないものですね…)
今思えば、「自分はそのままでは受け入れられない」という思い込みが、根底にあったのだと思います。
それは、私の中に染みついていた“呪い”のようなものでした。
呪いを解くには、それを味わい切る場が必要だった
そんな、義務感に埋もれ、なかなか自分の場を開くエネルギーが湧かない私は、チャンゴさんさわこしに相談したところ「一度、自分の場を開く前に、自分を制限している義務感を味わいきって癒す場を開いてみたらどう?」というアドバイスをもらいました。
それなら、と、私は自分自身の“呪い”つまり、仕事をしているときに発動する「義務感」をテーマに対話会を開くことにしました。
タイトルは、
「はたらくの呪いを解く対話会〜ついついちゃんとしてしまう長男長女のあなたへ〜」
実は、呪いという表現は、偶然飛行機で映画『陰陽師0』をみていたときに思いついたもの。義務感をテーマにしているのにまじめにやったのでは、まじめが解けないと思い、楽しめるように、ちょっとユニークなタイトルをつけることにしました!
また、「期待に応えないと、ここにいてはいけない」
そんな感覚は、元を辿れば、幼い頃からずっとそばにあったもの。
それは、色々と探求をしていくなかで、育った環境、長女であることに大きく起因しているという感覚が直感的にありました。
そこで、この”呪い”はきっと、同じような境遇の長男長女のみなさんと分かち合うことで、癒しあっていけるような気がしてこのサブタイトルをつけました。


ちなみに、トップ画に使っているこの写真の私は呪いと向き合い始め、対話会を企画中の私。
クルー仲間のすみちゃんのセルフポートレート対話会に参加して、自分の姿を撮ったものです。
左はいままで通り撮った写真。おちゃらけていて楽しそうに見えます。
でも、まじまじとみてみると、少しつくろっている感じも。
それは「そのままでは受け入れられないから、ひょうきんに振る舞わなきゃ」という呪いが、私の中で発動していたからだと思います。
そんないつもの無意識の癖に気づいて、ありのままであると決意をして撮った写真が右のAfter写真。
ここらへんから、たたづまいが少し変わり始めたように思います。
こうして私の呪いを味わう旅が始まりました。
対話会をはじめて立ち上ってきた「感覚」
対話会の準備中やっぱり呪いは簡単に消えるわけないので、準備中「ちゃんと役に立つように設計しないと」と肩に力が入っていることもありました。
ただ、アトリアのクルーがサポートで参加表明をしてくれたり、
既にアトリアで場を開いているクルーの場に参加しているなかで、
「自分のままで場を開くってこういう感じなのかも・・・」という様子を見せていただいていたので、イメージもつかみやすく、いつもよりは軽やかな感じもありました。
そして、当日。
集まってくれた人たちは、Peatix経由で始めましての方もお二人、アトリアのクルー、私の元々のお仲間と色々なバックグラウンドをお持ちの皆様。
だけど、皆さん共通して長男長女気質についての“呪い”を持っている方で、鏡のように私の呪いを映し出すような方たちでした。
それぞれの“ちゃんとしなきゃ”、“甘えてはいけない”、”社会に適合しなきゃ”という感覚に、「わかる〜」と共感しながら、
その場で語られる言葉のひとつひとつが、私自身の“ほどけていなかった部分”にも静かに触れてくれいいて。
そして会の最後は自分の”呪い”を呪符にしたてて、破り捨てるという儀式的なワークをしてみんなですっきスッキリ!
これまでの場よりさらに何か共鳴をするような感覚を得ることができました。
そんな流れで無事1回目を終え、私の中では、まだまだ緊張をするけれど、いままでとは少し違う、よりありのままで場を開いている感覚がありました。


この流れで、初回陰陽師からインスピレーションを得たので、その後も、五行(木・火・土・金・水)をテーマにした構成ぜ全5回シリーズでやってみよう!と決意し、私のはたらくの呪いを解く旅は続いていくことになったのです。
後編では、そこからさらに自分の呪いを探求しながら対話会の準備をするなかで徐々に呪いとの関係が変わって行ったプロセスと、
私の中で起きた「循環」の感覚について綴っていきたいと思います!
