BUNGU SQUAD CARD + を作るワケ 〜拡張ではなく「凝縮」へ〜
こんにちわ!BUNGU SQUAD制作者のワラビサコです。
今回は、現在鋭利製作中の BUNGU SQUAD CARD +について経緯などをまとめました。
なぜ新バージョンを作るのか?
これまでBUNGU SQUADは、文具とトランプと紙を別途用意すれば遊べる「ルールブックセット」と、公式トランプや文具も入った「オールインワンセット」を制作し、イベントなどで頒布してきました。


そして2025年に入り、新しく制作している「BUNGU SQUAD CARD +」は、既存のルールをシンプルに整理し、より直感的に、スピーディに楽しめるように進化した新バージョンです。
これまでのBUNGU SQUADでは、基本の「鉛筆・消しゴム・はさみ・セロハンテープ・のり」に加え、今後はホッチキス・ふせん・コンパスなどの新たな文具を拡張していく予定でした。しかし、知人のとある一言がきっかけで、もう一度この基本ルールを見直すことになりました。
BUNGU SQUADはもともと「家にあるもので遊べる」ことをウリにしており、そのためにトランプを使用していました。しかし、一方で以下のような課題がありました。
1. トランプのスートと文具の対応を覚える必要がある
• 🂱🂢🃓🃄 を見たときに「これはどの文具?」と毎回確認が必要。
• 相手が出したカードがどの文具のカードか、一瞬で判断しづらい。
2. スキルが多すぎて、説明や理解のハードルが高い
• ゲームを熟知した人なら問題ないが、初見同士だと理解に時間がかかる。
• ターゲットはコアなボードゲーマーではなく、もっとライト層。
3. ゲームの進行が止まりやすい
• 以前はスキルの種類が多く、「どれを使うか」「どのスートが何のスキルか」と確認が頻繁に発生。
• 手札を見ながら悩む時間が長くなり、テンポが悪くなることがあった。
この課題を解決するために、以下の変更を加えました。
削ぎ落とすことで生まれた「凝縮」の面白さ
① 文具の種類を減らした
「のり」は文具らしくて強くて面白いスキルだったものの、ルール説明が長くなり、初心者にはハードルが高かったため、今回は削除した。
② スキルを強弱2種類のみに絞った
以前は、例えばハサミの強スキルだけで3種類あり、それぞれの説明が必要だった。
今回は「コスト2=ラインに対して効果を与える」「コスト3=マークに対して効果を与える」というシンプルなルールに統一し、覚えやすくした。(イレギュラーが無い)
③ カードにスキルを明記し、直感的に理解できるようにした
カードに効果を表すテキストやイラストを載せることで、「このカードは何の文具?」と毎回確認する手間がなくなり、スムーズにゲームが進行するようになった。
結果として、以前よりも ゲームの進行がサクサク進み、盤面がどんどん展開していく 仕様になりました。
なぜ盤面が埋まりやすくなったのか?
新バージョンでは、既存バージョンより「盤面が埋まりやすくなる」のが特徴的です。

前よりも勝負がつきづらくなったり、ただ間延びしてマークが増えているわけじゃなく、決着がつくまでの時間はほぼ変わりません。なんなら少し早いくらいです。
その鍵となるのが、鉛筆のスキルカード です。
• このカードを使うと、空いたマスにマークを1つ追加できる。
• その後、通常の鉛筆アクションでもう1つマークを追加できるので、1ターンで2つ増やせる。
• しかも、このカードはコスト1で、山札の中に4枚ある。山札がなくなれば捨て札をシャッフルするので、何度も引くチャンスがある。
• さらに、このカードを持っている場合、手元にオープンにしなければならない。
このルールにより、相手に「今リーチだぞ!」と伝わるため、即座に妨害が入り、白熱した展開になりやすい のです。

以前のBUNGU SQUADは、後半に向けて盛り上がるサッカーや野球のような展開でしたが、新バージョンでは一瞬の油断で勝負が決まる相撲やボクシングのような試合展開へと変化しました。
もちろん、以前のバージョンの方が好きな人もいると思いますが、新バージョンは 「ビギナーには遊びやすく、経験者には新たな戦略が生まれる」 という、一石二鳥のゲームになりました。
「拡張」ではなく「凝縮」へ
アンバサダーとして共にBUNGU SQUADを広める活動をしてくれている仲間と遊んでみたところ、
「めちゃくちゃ面白い…!」と言ってもらえて、自信が確信に変わりました。
入り口を広くするために選択肢をできるだけ少なくしたので、てっきり「初心者にやさしい簡易版」ができると思ってました。
ところがどっこい。
むしろ面白みや、緊張感や、勝った時の喜びや、満足度が、以前よりも増したのです。
今年の予定としては、新たな文具を追加して拡張していくことで、多彩な遊び方ができるようになる事を目標にしていました。
ですが、必要なのは拡張ではなかったのです。
縮小や軽量化とも違う、「凝縮」という言葉がしっくりきます。
BUNGU SQUADを作って丸6年。
一つのゲームにこだわり続けてきたからこそ辿り着いた境地だと思います。
最初はBUNGU SQUAD LITEという名前にする予定だったのですが、もはやLITEでもなんでもないなと思い、いろんな候補がありましたが、やはりカードに一番特徴があることと、ここから更に発展させていく願いを込めて、
「BUNGU SQUAD CARD +」と名付けました。
ゲームマーケット2025春出展決定!
新バージョン「BUNGU SQUAD CARD +」は、2025年春のゲームマーケットで頒布開始します。
試遊スペースもあるので、ぜひ遊びに来てください。
あなたのお気に入りの文具を手に、ぜひ新しいBUNGU SQUADを体験してみてください!

