【能登半島地震】本紙記者も現状伝える BNNが講演会
※文化時報2024年7月19日号の掲載記事です。
国内外の災害時に緊急援助を行う仏教NGOネットワーク(BNN、西郊良光理事長)は2日、慈母会館(東京都新宿区)で講演会「能登の声を聞く~発災から半年 被災地寺院のこれまで」をオンライン併用で開催した。
第1部では「能登半島地震取材記」として文化時報の大橋学修、山根陽一の両記者が登壇。大橋記者は「社会と宗教をつなぐ」という文化時報社のミッションを前提に、能登半島地震の発生後、記者が交代で被災地に入り、宗教施設を中心に取材してきた経緯を伝えた。また、緊急援助の意義を問い掛け「被災者の苦悩を聞く宗教者の姿勢は、社会の中での宗教者の在り方を示唆している」と語った。
山根記者は、現地の寺院が檀家・門徒や豊かな産業を基盤に成り立っており、外国人を受け入れていることにも触れた。その上で「今後の能登や多くの過疎地を救うのは、多様性を認める仏教の寛容さではないか」と訴えた。

第2部では「現地から届ける 被災地寺院の声」と題し、曹洞宗興禅寺(石川県輪島市)の市堀玉宗住職が講演。市堀住職は「何度も理不尽な地震に遭遇するのはつらいが、これも縁であり、縁は決して選べない。一瞬先は闇だ」と説いた。
震源の石川県珠洲市はここ1年ほど、頻繁に揺れがあり、被災者だけが残された能登では「再建などできない」と嘆く住民も少なくないというが、「どんなときも人として生きる力を与え続けるのが、宗教者の役割だ」と力を込めた。
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