文化施設の中の人メモ5・ものづくり講座は初心者さんほど来て欲しい!
私はある地方のある文化施設で働く一職員です。
有益ではないけれど職員目線からのちょっと気になる裏側や事情、実情なんかをライトに伝えたい。
そしてどこの施設でもいいので関心を持ったり、来館してほしい。
そんな気持ちでnoteを始めました。
ものづくり講座は初心者さんほど来て欲しい!
展示会やイベントにつきものなワークショップや講座。
ちなみにワークショップと講座って何が違うかというと、
私も知りませんでしたので少し調べました。
ワークショップは参加者主体で体験し協働して場やものを作り上げること。
講座は講師から知識を学び体験や成果物を仕上げる受動的なものらしいです。
私どもの施設ではどちらも行いますが、成果物があるものが多いので、今回は「講座」で進めさせていただきます。
受講者さんから講座のはじめによく言われること。
それは
「不器用だからうまくできるか心配で…」
だいたい皆さん、少し申し訳なさそうにおっしゃいます。
結論から申し上げると全然大丈夫です。
むしろ不器用だから
やったことないから、大歓迎です。
私達文化施設の職員は、人と文化を繋げること、文化に興味を持ってもらうことを目的に仕事をしています。
興味を持って来てくださるだけで、本当にありがたいと思っています。
でもせっかくなら上手く作品を仕上げたい
イメージ通りのものにしたい。
当たり前のお気持ちです。
そのために我々職員がいます。
もちろん講師の足元にも及びませんが、基本的に打ち合わせなどで工程はだいたい聞いております。
そしてやる気だけは十二分にございます。
少しここを持っていて欲しい
この道具を貸して欲しい
聞き逃したところを教えてほしい
先生を呼んで欲しい
どんな些細なことでも大丈夫です。
いつでも声をかけてください。
私達は受講者さんが黙々と作業をしているその間、意外とウロウロしています。
困っている方はいないか、道具は足りているか、実はけっこうキョロキョロしています。
SNSの更新をしたり、記録写真を撮影したりしてるだけのように思われるかもしれませんが、実は皆さんの様子もかなり見ています。
はじめは不安そうに周りを見ながら手元を動かしていた方が
他の方と楽しそうにおしゃべりしながら
フォローし合いながら
先生に積極的に質問されながら作品を仕上げていくさまを、私達はとても嬉しく見守っています。
そして講座が終わる頃。
成果物の出来よりも先に、こう言われる事が多いです。
「楽しかったです。また同じ講座をやってみたい!」
この言葉でやってよかったな、と心から思います。
講座は、上手に作ろうとしなくて大丈夫です。
まずはその文化に触れてみたいと思うこと。
そして何より、楽しんでいただくこと。
それが一番大切だと思っています。
この前私が計画した講座で、上手くできないと悩む受講者さんに先生はこう言っていました。
「だって今日初めて体験したんでしょ?
職人やってる私より上手く作られたら困るよ笑」
そりゃそうですよね。会場かなりウケてました。
先生も、志高いのは良いけど楽しんでね!と繰り返していました。
完成品は誰1人同じ物がなく、本当に丁寧な気持ちがこもった素敵な作品ばかりになりました。
文化施設のものづくりに参加してみたいけれど
先生とうまくコミュニケーションが取れるか
周りがみんなうまかったらどうしよう
という方がいたら、そんな不安は不要です。
頼りないかもしれませんが、職員がこっそりしっかり見守っています。
