【映画】「カラオケ行こ!」感想・レビュー・解説

悪くはなかったけど、凄く良くもなかったかなぁという感じかな。

劇場公開された時には全然興味なかったけど、リバイバル上映されると気になってしまう。しかしこの映画、山下敦弘監督だったのか。知らなかった。

漫画原作だからということもあるのだろう、設定や展開はかなり非現実的で、まあでもそこはいい。なんだろうなぁ、最初から最後まで「もうちょい何かあるといいんだけどな」という感じはした。それが何かは分からないけど、「もうちょい何かほしいんだよなぁ」という感じがずっと続いてて、それが「いいねぇ!」みたいな感じにはなり切れなかった部分かなと思う。

ただ、やっぱり1つ思うのは、「ヤクザっていう設定の必然性」みたいな部分かなぁ。マンガだとその辺は特に問題なく進むと思うんだけど(マンガだから成立する世界観ってのはあると思うから)、実写でやる場合は、ちょっとそこ弱くないかなぁ、という感じがした。

だって、「中学生の合唱部部長にヤクザが歌を教わる」って、さすがに無理ありすぎる設定やろ、と。だから、もう少し上手く何かを設定して、「中学生×ヤクザ」っていう部分の違和感が消えると良かった気もする。

いや、どうなんだろう。それはあった方がむしろいいのか? そういう違和感が残るからこそ、実写の映画として成立している、みたいなことはあるんかなぁ。うーん、ちょっと何とも言えない。

一応物語的には、「『浪速のハイエナ』がたんぽぽ教室に通ってる」っていう部分が1つの理由付けにはなってるのだろう。「それはダサい」というわけだ。でも、「中学生に教わる」のだって、十分ダサいだろ。たんぽぽ教室と、大差あるとは思えないんだよなぁ。

まあ、別にこういうことを考えずにカラッと楽しめばいい作品なんだとは思うけど、ちょっとあんまりスルッとは受け入れられなかったかなという感じがする。

まあでも、綾野剛はやっぱり絶妙だよなぁ。「ヤクザだけど、中学生に歌を教わる」なんていうムチャクチャな感じをある程度のリアリティと共に成立させられる人ってそういない気がするし、綾野剛はその数少ない選択肢の1つという感じがする。さすがだった。

あと、部長の岡聡実の側の物語がちょっと薄いような気がするんだけど、そんなことないかなぁ。ヤクザ側は結構描かれるけど、部長の方は「もうちょい描写があってもよくない?」って感じがした。「お互いが悩みを抱えつつ並走して決戦の日に頑張る」的なストーリーにしているわけで、だから部長の側がもうちょいヤクザ側と釣り合うぐらいに何かあった方が良かったような気がする。

って感じかなぁ。いや、ホント、悪くはなかったし、面白い部分はそれなりにあったんだけど、全体的には「うーん」って感じがしてしまった。


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