【映画】「リリィ・シュシュのすべて」感想・レビュー・解説
うーむ、困った。いや、別に困ってはいないが、つまらなかったなぁ。『花とアリス』がメチャクチャ良かったから、期待値、上げすぎたか? しかしそう考えると、結果として『花とアリス』を先に観たのは大正解だったな。『リリィ・シュシュのすべて』から観てたら、『花とアリス』を観なかったかもしれない。
っていうか、鑑賞後にウィキペディアを読んだんだけど、どうやら僕は「フィリア」と「青猫」を逆だと思ってたようだ。ってかまじか、あっちが「フィリア」なのか。それでよくわからんかったってのもあるのかもなぁ。
ハマれなかった理由の1つは、「無意味な暴力」かなぁ、と後付で考えてみる。かつて少年たちによるカツアゲとか色んな犯罪が問題になってたってのは、なんならリアルタイムで知ってるし、そういう社会問題を入れ込んでるんだろうけど、にしても、作中で描かれる色んな「暴力」にあまりにも意味がなさすぎて「なんだかなぁ」と思う。
もちろん、「そういう現実も存在する」わけだし、「そういう現実を写し取っているんだ」という理屈は分かるんだけど、本作ではあまりにも「暴力」が物語上で意味を成さなくて、どんどん観ていて不愉快になってしまった。
とか書いてみたけど、うーん、そんな理由でハマれなかった気がしないなぁ。でもまあ、「暴力が不愉快だった」のは確かだ。
というわけで、正直、何がどうダメだったのか、イマイチよく分からない。とにかく、ビックリするぐらい面白くなかったんだよなぁ。ほんとビックリ。
で、劇場は結構埋まってたし、しかもメチャクチャ若い人が多かった。配信でも観れるだろうに、こうやって若者を劇場に足を運ばせる力があるってのは凄いなと思う。
今の若者は本作を観て何を感じるんだろうなぁ。ガラケーとかCDプレイヤーとかの平成レトロに反応したりするのかもしれないし、SNSがなかった時代のあからさまな暴力に驚かされたりするのかもしれない。映像的にはかなり良い雰囲気だったから、そういう点で惹きつけられる人もいるのかな。
もし、今の若い世代が本作に共感するのなら、「発露の仕方」こそ違えど、作中の人物が抱えているような様々なタイプの鬱屈を今の若い人たちも抱えているということなんだろう。でもどうなんだろうなぁ、もちろん今の若者も色んな鬱屈は抱えてると思うんだけど、本作で描かれているのとは種類もベクトルも違いすぎて「共感」まで行くのかな? と感じてしまう。どうなんだろう、その辺りは気になるところだ。
『花とアリス』同様、色んな大物がチョイ役で出演してたけど、まず僕はエンドロールを観ながら「大沢たかおなんかどこに出てた?」と思った。で、調べたら、なるほどあいつか! となった。役名も、表記こそ違うけど同じだしなぁ。しかしマジで気づかなかった。
あと、「高橋一生だよな?」という人が出てたんだけど、エンドロールでは名前を見つけられず(載ってたんだろうけど、たぶん「その他大勢」みたいなところに表記されてたんだろう)、観終わった後でネットで調べたらやっぱり高橋一生だった。
市川美和子はメチャクチャ綺麗だったし、稲森いずみが作中で「稲森いずみに似てる」って言われてたの面白かったし、あとFilmarks見てたら「勝地涼も出てるんだ!」ってなったりした。
たぶん、映像とか音楽とかに惹かれるタイプの人は好きなんじゃないかと思うけど、僕は全然そういうタイプじゃないし、だから「うーん」って感じだった。正直、『花とアリス』が良すぎたから、それとの比較で評価が辛くなってる部分はあるかな、とは思う。公開当時にリアルタイムで観てたらまた感じ方違ったかもしれないなぁ、とか思ったり。うーん、残念。
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