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情報は「どう提示されるか」で”印象”が変わるし、だから「情報の真偽」を判断することはとても難しい

少し前だが、バラエティ番組の中で「『情報の真偽』をどう判断しているか?」という話になった。そしてゲストの若者(ギャルとアイドル)が、「『発信者のフォロワー数』や『情報が閲覧された数』で判断することが多い」みたいなことを言っていて驚かされたことがある。フォロワー数も閲覧数も「情報の真偽」とは何の関係も無いはずなのだが、「それらが『情報の真偽』と関係している」と思われているのであれば、そりゃあ誤情報も蔓延するだろうなと思う。

ただそういうこととは別に、情報というのは「どう提示されるか」で”印象”が大きく変わる。そういう観点からも「真偽の判断」が難しくなると言えるだろう。

というわけで、以前何かの本で読んで印象的だった話に触れようと思う。

まず、以下【説A】を聞いて、どう感じるのか考えてみてほしい。

【説A】「ある遺伝子を持っていない人」より「持っている人」の方が犯罪者になる可能性が数倍高い

恐らく、「えっ?」と感じる人が多いのではないかと思う。ちなみに、この【説A】は正しい主張である。実際に、「ある遺伝子の有無」によって犯罪者になる可能性が変わる。「そんなバカな」と思うかもしれないが、その印象は恐らく、次の【説B】を聞くと変わるはずだ。

【説B】「女性」より「男性」の方が犯罪者になる可能性が数倍高い

この【説B】については、「まあそりゃあそうだよな」と感じる人が多いんじゃないかと思う。実際のデータは知らなくても、「男性の方が犯罪者として捕まっている数が多いはず」と感じるだろうし、実際のデータでもそうなっている。

そして重要なのは、「【説A】と【説B】は本質的に同じ主張」だということだ。「男女の差」は「遺伝子の差」なのだから、「『遺伝子の有無』で犯罪者になる可能性が変わる」という【説A】の主張も完全に正しいのである。

このように、「どのように情報が提示されるか」で、受け取り方に大きな差が生まれることになるというわけだ。詐欺師などは、こういう印象操作を上手く使って人を騙すのだろうし、PV数や再生数を稼ぎたいインフルエンサーの中にも同じようなやり方をしている人がいるんじゃないかと思う。

つまり、「その情報が正しいかどうか」という観点とは別に、「その情報はフェアな形で提示されているか」という視点を持っておくべきというわけだ。情報が氾濫する時代だからこそ、このような「前提」のフレームを内在させておく必要があるだろう。


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