【映画】「けものがいる」感想・レビュー・解説

マジでまったく意味が分からなくてどうしようかと思った。ムズすぎないか、この映画?ギリギリ設定だけはどうにか理解できた気がするけど、全編に渡って「何を見せられているのかさっぱり分からない」という感じだった。

物語のベースは2044年にある。この時代はAIが進化し、失業率が67%、単純労働の従事者が20%と、9割近くの人が「無職か単純労働」ということになる。

そんな世界には「浄化センター」と呼ばれる場所があり、そこにガブリエルという女性がやってきた。彼女は、自分は優秀で、だから有意義な仕事に就きたいと考えている。今はデータプレートの温度管理という単純労働に従事しているのだが、自分の能力を活かした仕事をしたいというわけだ。

しかしそのためには1つ条件がある。「感情」を消去する必要があるのだ。「有意義な仕事」のほとんどはAIが行っており、つまり「感情」など無い方が上手く進む。そのため、単純労働ではない仕事に就きたい場合には「DNAの浄化」が必要であり、そのための施設が「浄化センター」なのである。仕組みはよく分からないが、ここでは、何らかの操作によって意識を過去へと飛ばし、「前世の体験を書き換える」ことによって「DNAの浄化」が出来る、ということらしい。

ガブリエルは、感情を失ってしまうことを恐れている。面接官(これもAIかもしれない)は、「小説で言われるように感情が一切無くなるのではなく、より穏やかに感情を得るだけだ」と説明するのだが、彼女は「強い感情を失うこと」をリスクだと考えているのだ。

一方で、彼女には昔から、「何かよくないことが起こり、自分や周囲を壊してしまう」みたいな感覚がつきまとっている。つまり彼女の場合、単に感情を消去するだけではなく、この「強迫的な恐怖」も消し去らなければならないのだ。その恐怖が一体何に起因するのか、彼女自身にも分かっていないわけだが、前世(本作では1910年と2014年が設定されている)への旅によってその恐怖を拭い去る必要がある。

ガブリエルは、1910年でも2014年でも、ルイという男性と出会う。2044年に浄化センター内ですれ違った男性である。ガブリエルは彼に惹かれ、恋に落ちていくのだが……。

という設定は、まあなんとか理解した。しかし、それ以上のことは1ミリも分からんかったなあ。ずっと意味不明だった。ホント誰か説明してくれって感じ。

あと、斬新だったのは、エンドロールがQRコードだったこと。これには驚いた。スクリーンには役者名や監督など一切表示されず、ただQRコードの画面と「エンドロールはQRコードを読み取って」みたいな表示が出るだけ。このスタイル、斬新だし、アリだなぁと思う。まあ、エンドロールはエンドロールで、見ていて楽しいこともたまにあるから、完全にこれに置き換わっちゃうのも悲しいかもしれないけど。

というわけで、僕にはまったく理解できない意味不明な映画だった。

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