たぶん僕は骨折していたのだろうか?
子供の頃、具体的に言うと中学生まで、病気とか入院とか怪我とか色々あった。高校時代は皆勤だったけど。まあ中学生までは、多少、仮病とかもあった。学校に行きたくない、みたいな時もあって。
打撲とか捻挫とか骨折とか、さんざんした。骨折については、左腕2回、左脚3回。真夏のギブスは中が痒くなるので菜箸を突っ込んだり、学校に松葉杖をついて行ったり、大変だった。ギブスを外す時は、今でも同じなのか分からないけど、電動ノコギリみたいなやつで皮膚を切らないギリギリのところを狙って切れ目を入れる感じ。最初は、結構怖かった。
さて、突然話は変わるけど、僕は両親との関係が微妙な時期が長くて(最近は大丈夫、と、僕は思っている)、大学入学に合わせて一人暮らしを始めてから、20代はほぼ親と関わらず、30代前半でようやく普通ぐらいの関係になった。
だから、全然気づかなかったんだよなぁ。
30代になってから、ある時親と、子供の頃の話になった。その時に僕が、「子供の頃、手も足も骨折したなぁ」という話をしたら、両親が共に、「足はない」と言った。つまり、「僕は足の骨折などしたことがない」と両親共に主張するのだ。
僕からすれば、「ンなアホな!」という感じである。僕には、学校に松葉杖をついて行った記憶がある。しかし、父親はこう言う。「もしお前が足を骨折してたら、学校に車で送り迎えをしないといけない。でも、そんなことをした記憶はない」と。なるほど。
さて、僕は、記憶力に結構自信がない。子供の頃のことはほぼ覚えていない。数年前のことでも怪しいし、なんなら数週間前のことだって微妙だ。子供の頃から基本的に、特に「日常」とか「生活」には興味がなさすぎて、色んなことをスパスパ忘れていた。
大学時代にはこんなこともあった。友達から、「金返すよ」と言われたのだけど、僕の記憶では、そのお金はもう返ってきたはずだった。その場で友人たちによる協議が始まり、結論としては、「お前の記憶は怪しいからお前が受け取っておけ」だった。
先程の、「松葉杖をついて学校に行った記憶」も、映像として明確に思い出せるわけではない。だから正直、僕は、「いや、俺には松葉杖をついて学校に行った記憶がある!」とはっきり断言できるほどじゃない。つまり、親の主張が正しい可能性もある。
参ったねこりゃ。
実は、同じような話がもう一つある。
僕は人生において、歯医者に行ったことがほぼない。30代になってから、家に歯科医院から「無料検診のお知らせ」みたいなのが届いていたことがあって、まあ無料ならと思って行ったら「虫歯がちょっとありますね」と言われ(痛みはゼロ)、それで数回歯医者に通ったぐらい。とにかく、虫歯とは無縁の人生だった。
が。僕には、小学生の頃、歯医者に行った記憶がある。虫歯ではない。歯の矯正を検討しているから、歯のレントゲン写真を撮り、かつ、歯の型を取る、というので行ったのだ。
さて、もうどういう展開になるか予想はつくだろうが、この話も親にしたところ、「歯の矯正の件で歯医者に行かせたことなんてない」と言われた。
どっちが正しいんだろうなぁ。ずっと気になっている。
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