【映画】「レイヴンズ」感想・レビュー・解説
うーむ、個人的にはちょっと、あまり好きになれない映画だったなぁ。なんとなく事前の期待が高かったので、その落差もあったのかもしれないが、どうにも上手く受け取れなかった。
浅野忠信とか瀧内公美とか、あるいはモデルとなった深瀬昌久やその最愛の被写体・洋子など、1つ1つの要素は結構惹かれるし、興味深いなと思うのだけど、全体としてはなんともなぁ、という感じ。個人的には、好きになってもおかしくない、というか、好きになれるタイプの映画だと思ったので、自分でもちょっと不思議だった。
そもそも深瀬昌久という写真家のことは知らなかったのだが、世界的に評価されている”伝説の写真家”らしい。
あと、まあこれは仕方ないと言えば仕方ないことではあるが、若い頃のことも浅野忠信が演じるのがやっぱりちょっと無理があった気がする。深瀬昌久は1934年生まれらしいのだが、本作では、1960年の時点では既に浅野忠信が演じていた。26歳ということだ。浅野忠信は今51歳らしいので、撮影中は40代後半といったところだろう。さすがにそれはなかなか厳しいんじゃないかという気がする。
深瀬昌久役を浅野忠信が演じるというのは良い配役な気がするが、年齢の話で言えば、もう少し若い俳優に深瀬昌久役をやらせて、晩年の深瀬昌久を老けメイクでやる、というのが良かった気がする。それこそ、本作で深瀬昌久のアシスタント役を演じていた池松壮亮に深瀬昌久役を演じさせても良かったんじゃないかという気がする。
個人的には、瀧内公美が良かった。つい最近観た映画『奇麗な、悪』での演技が圧巻だったが、本作『レイヴンズ』では『奇麗な、悪』とはまた全然違った雰囲気の女性を演じていて、彼女の雰囲気は結構好きだなと思う。
個人的にはグッと来ない映画で、期待値が高かっただけにちょっと残念だった。ただ、映画としては良い作品だと思うので、僕に合わなかっただけだと思う。
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