【映画】「ムーンライト」感想・レビュー・解説
内容に入ろうと思います。
ヤクの売人が跋扈する“ヤバイ地区”で、同級生に追い回されていた少年を助けたフアン。彼は、この地区の売人を束ねるボスであり、何故だかその少年に手を差し伸べた。しかし少年は、昼飯をおごってもらっても、フアンの恋人に話しかけられても、何も答えない。やっと、シャロンという名であることは答えたが、家を教えず、その日はフアンの家に泊まることになった。
時折フアンはシャロンと関わることになるが、次第にシャロンの置かれている状況を理解するようになる。母親がヤク中で、ロクに愛情を注がない。とはいえ、自分が母親であるということに異様に執着心がある。シャロンは学校でいじめられている。オカマ、と呼ばれてからかわれているのだ。
成長し、高校に通うようになっても、その状況は変わらない。幼い頃からの親友であるケヴィンとは関わりが続いているが…。
というような話です。
うーん、正直僕には、良さの分からない映画だったなぁ。
小説で例えると、純文学、というタイプの作品だと感じました。
観る側が自分から作品の中に深く入っていかないと、良さを掴み取れないタイプの映画かな、と。
全編で、余白がとても多いので、その余白をどう埋めるのかで作品の評価が変わるのだろうと思います。
そしてそれは、もしかしたら、ちょっと日本人には難しいのかもしれません。
この作品は、ほぼ全編黒人の話です。アメリカにおける黒人の立場、低い立場に置かれているだろう黒人間でもいじめがあるという現実、底辺で生きるが故に犯罪と関わらなければなかなか生きていけない状況。そうしたものを、ある程度はリアルに捉えることが出来る人には、この作品の余白を埋めやすいんだろうと思います。ただ日本人には、なかなかこういう状況を想像することが難しい、という部分はあると思います。セリフも音楽も情景描写も非常に限られていて、そこを絞りに絞っている作品だからこそ、読み取る側がどう隙間を埋めていくかが重要になってくるな、と思いました。
しかし、シャロンの変貌ぶりには驚いた(笑)
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