【映画】「ポンペイのゴーレム」感想・レビュー・解説

うーん、なんとも言えない作品だったなぁ。っていうか、全然面白くなかった。

本作は、一応ジャンルとしては「ドキュメンタリー映画」だと思うが、その対象は「演劇」なので、「フィクション映画」と捉えてもいいかもしれない。説明できるほどストーリーを理解できているわけではないが、なんとなく分かったのは、「無実の罪で絞首刑にさせられそうになったユダヤ人を、土人形・ゴーレムが助けた」みたいな感じである。まあ「だから何なんだ」って感じだけど。

僕は、つまらない映画を観ているとてきめんに眠くなってしまうので、本作でもウトウトしていた時間は結構あったが、ただ普段よりはちゃんと起きていたと思う。でも、なんだかよく分からなかった。そもそも日本人はたぶん「ゴーレム」に馴染みがなさすぎる(ゲームとかやってる人にはもしかしたら馴染み深い存在だったりするかもだけど)。「ゴーレムってどんな存在なのか?」みたいなことがそもそもよく分からなかったので、その辺りも受け取り方が難しいなという感じだった。

さて、本作はその大半が演劇パートなのだけど、映画の冒頭は「よくわからない映像をバックにナレーションみたいな朗読が続く」みたいな展開だった。後で調べてみると、ヴァージニア・ウルフという人のエッセイからの引用だそうだ。第二次世界大戦中に書かれたエッセイのようで、「昨日も今日も、そして明日もミサイルが降ってくる」みたいな文章から始まる。そしてこんな風に続いていく。

【それは奇妙な体験だった。暗闇に横たわって死をもたらす羽音にじっと耳をすませるのだ。
その音は、平和について考えさせる。平和とは、つくる前に思い描くものだ。さもなくば次の世代も、暗闇で横たわりながら、私と同じように死の音を聞くことになるのだろう】

このエッセイが全体の中でどう関係してくるのかよく分からなかったけど、文章自体は良かったなと思う。

あと、これは演劇の一部と捉えるべきなのかもしれないけど、最後に出演した役者が自身について語るパートがある。僕の記憶では、多くの人がユダヤ人にルーツを持つ人だったようだけど、黒人(のミックス)とかプロテスタントの人とか色んな人がいるようだ。演劇の内容は「ユダヤ人の迫害」が描かれていたが(ただ、舞台は1590年とかだったと思う)、メッセージとしてはユダヤ人に限らず、あらゆるマイノリティ的な人に向けられているのだろうなと思う。ストーリーはよく分からなかったが、そういう雰囲気だけは伝わった。

というわけで、ちょっと僕には上手く受け取れない作品だった。残念。

さて最後に。初めて東京国際映画祭の上映作品を観てみた。ホントに初めてだったので直前にチケットを取ろうと思ってたら、かなり満席の回もあって、人気なんだなと思う。来年はもう少し計画的にいこうと思う。

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