【映画】「白パンと独裁者」感想・レビュー・解説
たぶんこれぱ僕の感受性の問題なんだと思うけど、正直よく分からなかった。
戦時中、ドイツのアムルム島に疎開してきた家族の物語で、アムルム島はどうやら本土の「戦争戦争」という雰囲気とは離れた感じのようだ。で、少年団員である主人公の少年ナニングは、母や叔母、きょうだいと暮らしている。で、母ヒレがヒトラー総統を崇拝している、という設定だ。
島に来たのが終戦の直前なのか、あるいは描かれる物語が終戦の直前から始まるだけなのかよく分からないが、とにかく物語の早い段階で「ヒトラーの死」がラジオで伝えられる。それを聞いたヒレはショックを受け、何も食べられなくなってしまう。心配したナニングが「食べないの?」と聞くと、「バターと蜂蜜が載った白パンを食べたい」と言われる。
それでナニングは、島のあちこちで奮闘しながら、小麦粉、砂糖、バター、蜂蜜を手にいれる、というのがメインの物語である。
で、僕には「だから何?」みたいにしか思えなかった。ナニングが、愛する母のために色んな材料を集めようと努力してるのは分かる。で? って感じだった。
公式HPの内容紹介の最後にはこんな風に書かれている。
【母の願いを叶えるための冒険の中で、ナチスへの忠誠が当たり前だった少年が目にする、戦争の終わりと家族の秘密。彼が守りたかった世界を揺るがす、静かなる衝撃が明かされる。】
そもそもだが僕には、「ナニングがナチスへの忠誠を抱いてる」という認識が無かった。いや、前半結構ウトウトしちゃったから、僕が何か見落としてる可能性はあるけど、全然そうは見えなかったなぁ。
ただたぶんだけど、「本土の雰囲気とは全然違う」みたいなことなんだろうとは思う。疎開前の生活では、「ナチスを疑うなんてあり得ない」というのが当たり前だった。でも、アムルム島ではそんな雰囲気がない。だから、少なくともアムルム島においては、ナニングは相対的に「忠誠心が強い」みたいなことなんだろう。
でその上で、「彼が守りたかった世界を揺るがす、静かなる衝撃が明かされる」が何なのかよく分からなかった。そんな「衝撃」なんて描かれてたっけ? 正直これが何を指すのか、僕には今もよく分かってない。
という感じなので、全体として「何だかよく分かんないなぁ」という印象で終わってしまった。
まあたぶんこれは僕の感受性の問題なので、きっと良い作品なんだろうと思う。とにかく、映像は綺麗だった。冒頭の方で爆発とか死体の発見とかあった以外は、戦時中ということを一切想起させない世界観で、そういう意味では違和感の強い世界であり、その点は凄く良かったなと思う。
まあでも、それぐらいかなぁ。全体としては、あまりピンと来る部分はなかった。全体的にセリフが少ないと思うので、観る側の読み取る力が必要な映画かなという気はする。僕は基本、読解力は弱い方だと思うので、僕にはちと向いてなかったかな。
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