【映画】「九月と七月の姉妹」感想・レビュー・解説
ここ最近、劇場で流れていた予告編の中で、一番気になっていたもので、ようやく観れた。どうも劇場のスケジュールと僕の予定が全然合わなくて今日になった。で、期待値が高かったこともあるのかなぁ、これはダメだったなぁ。作品がつまらないと強烈な睡魔に襲われるので、途中途中寝ちゃってるのだけど、それを抜きにしても、ちょっと「うーむ」という感じではあった。
物語は、冒頭から不穏さで満ち満ちている。その雰囲気は好きだ。なにせ、これはかなり最初のシーンだし予告でも使われていたと思うから書いてもいいと思うが、姉のセプテンバーが前の席の女の子のお下げ髪をハサミで切ってしまうのだ。ムチャクチャである。そして、妹のジュライ(名前の通り、姉は9月に、妹は7月に生まれたようだ)と共に「変人姉妹」と呼ばれている。どちらかと言えば、妹のジュライの方が変人度が高そうで、しかも内気なため、ジュライとは違って強気な姉セプテンバーがジュライを守っている、みたいな関係性である。
さて、僕は基本的に「変人」が大好きなので、普通なら、奇行と言ってもいいような行動を繰り返すセプテンバーやジュライに惹かれてもおかしくないように思う。のだが、本作をずっと観ていても、僕には2人のことがまったく好きになれなかった。どうしてなんだろうなぁと考えてみると、たぶん「2人には『自分たちは変わってる』という自覚があるから」かなと思った。僕は「自分が変だと気づいていない変人」が好きなのだ。
まあそんなわけで、この姉妹のことが全然好きになれないまま物語を追っていくことになった。
まあ別に、登場人物を好きになれるかどうかは別に大した問題ではないのだが、個人的には、「冒頭からずっと満ち溢れていた『不穏さ』がどこにもたどり着かないこと」の方が問題だった。物語が進めど進めど、その「不穏さ」が何かの展開に繋がる感じがない。ただひたすら「不穏さ」だけが堆積し続けていくみたいな感じである。そして、どうも僕は、そういう状況が好きになれなかった。積み上がった「不穏さ」が、コインゲームでお菓子がガシャーンと崩れるみたいにして何かの展開に繋がってほしかったのだ。
いや、確かに繋がりはするのだけど、それは物語のかなり後半で、そこに行き着く前に僕は大分睡魔にやられてしまっていた。というわけで、僕なりに本作があまり面白く感じられなかった理由を振り返ってみた。
繰り返しになるが、期待値が高かっただけに、久々にちょっと「残念感」の強い鑑賞だった。なんか雰囲気は凄く良さそうだったんだけどなぁ。
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