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相談内容に対して、「自分が思う本当の答え」を返さないこともある

誰かから何か相談を受けた際、僕には返答する際の明確なスタンスがある。それは、「相手の視界に入っている範囲内のアドバイスをする」ということだ。

例えば、「占い師に色々相談していて、未来があまり良くないと言われてる。こういう対処をすれば運気が良くなるらしいんだけど、どうしたらいい?」みたいな相談があったとしよう。この場合、僕の頭に真っ先に思い浮かぶ答えは、「占いに関わるの止めた方がいいと思うよ」である。たぶん、同じような相談を受けた人の多くが、同じように考えるんじゃないかと思う。

でも、たぶん僕はそういうことを言わない。何故なら、恐らくこの相談者の中で「占いに関わるのを止める」という選択肢は存在していないからだ。もし「占いと関わるの止めた方がいいかな?」みたいに聞かれたのであれば、間違いなく「止めた方がいい」と返すが、今回の場合はそういう話ではない。「占い師の言っていることを信じる」というのが大前提の上で、「自分はどうしたらいいか?」と聞かれているからだ。

この場合、実際になんて答えるかは相手の話をもう少し深堀りして出てきた情報次第なので何とも言えないが、恐らく方向としては、「身体を動かした方がいいよ」「SNS見る時間を減らした方がいいよ」みたいなアドバイスをするんじゃないかと思う。心身が不健康だから占いに頼りたくもなるわけで、「心身の状態を健全に保てば、自然と占いからも離れるんじゃないか」という希望を込めての返答のつもりだ。

まあ、そんなアドバイスが上手く効くかは分からないが、正直それ自体は大した問題ではない。僕にとって最も重要なのは、「相談者にとって、僕が『話の通じる人間』に見えるかどうか」だからだ。最終目標が「占いに関わるのを止めさせる」だとして、それを僕自身が関わることによって実現するためには、相談者から「この人は私の話を聞いてくれるし、私の言ってくれることをわかってくれる」と思われる必要がある。だからこそ、一足飛びに「占いと関わるのを止めた方がいい」という話をするのではなく、まずは「相手の視界の範囲内にあるアドバイス」を返すようにするというわけだ。

こういう話をすると、「そんなこと考えたこともなかった」という返答が返ってくることもあるので、あまり一般的な考え方ではないのかもしれない。でもこれはたぶん、相談において割と一番大事な考え方じゃないかなと思っている。

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