【映画】「恋愛裁判」感想・レビュー・解説
正直、そこまで面白い作品ではなかったかなぁ。というか本作は、外国を意識して作られてるような気もした。
峯岸みなみが丸坊主にした時、「ジャパニーズクレイジーガール」という異名とともにその動画が拡散されたみたいなことがある。海外では、そんな余波がまだ残ってるんじゃないだろうか? 「日本のアイドルは、恋愛すると丸坊主にしなきゃいけないらしいぞ」みたいなイメージがあり、「日本のカルチャーはクレイジーだ」と思っていたところに、本作がその背景みたいなものを説明する作品として登場した、みたいな感じなんじゃないだろうか。
いや、すべて僕の勝手な想像だが。
いずれにしても、日本人には「まあそうだよねー」みたいな描写が多く、特に引っかかるような場面はないんじゃないかと思う。というか、本作で描かれているよりも現実はもっとクレイジーな気もしているし、日本人にはむしろマイルドに見えるみたいな部分さえあるんじゃないかと思う。
まあ、別にアイドルの世界のことに詳しいわけではないからなんとも言えないが。
ちなみに、僕は、昔から割と乃木坂46が好きで、でもライブにも握手会にも一度も行ったことがない。僕にとっての「推し活」は「乃木坂46のメンバーのインタビュー記事を雑誌で読む」というのがメインだったからだ。齋藤飛鳥を始め、橋本奈々未、寺田蘭世、山下美月、久保史緒里(あと、乃木坂46ではないが、平手友梨奈)など、思考・価値観が面白いメンバーが結構多く、そういうのが知りたくてアイドル雑誌を結構買っていた。まあそれも、齋藤飛鳥が卒業して止めてしまったが。
そしてそんな僕は、「別にアイドルが恋愛しようがどうしようがどうでもいい」と思う。ただこれは、僕がガチ勢(ガチ恋)ではなかったからかもしれない。確かに、推しのためにCDを何十枚も買っていたり、握手会に足繁く通うみたいなことをしていたら、また感覚は違っていただろう。だから、「アイドルは恋愛すべきじゃない」と主張する人がいても、まあ別にいいかとは思っている。ただ、「健康的ではないなぁ」とは思うけど。
というわけで、ざっくりとだが本作の内容を紹介しておこう。
アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」(ハピファン)は、アイドルフェスでトリが決まるなど着実にファンを増やしつつあった。しかしマネージャーからは、歌もダンスもまだまだだと言われ、メンバー自身も今ひとつ伸びきれない感覚を抱いていた。特に、センターで歌うことが多い山岡真衣は、「みんなから歓声を浴びて、でもそんなんでいいのかな?」と悩んでいる。
メンバーの1人、清水菜々香は、ゲーム配信で知り合ったYouTuberと仲良くなり、そしてそのデートをごまかすためにメンバーも誘って一緒に動物園に行くことになった。寮に住む山岡真衣と大谷梨紗(他2人は自宅から通ってる)は、同じ寮組である菜々香のことを応援している。
そして、その動物園デートの時にたまたま再会したのが、真衣の中学時代の同級生である間山敬だ。イギリスに3年留学して身につけた大道芸を披露している最中で、久々の再会だった。
しかし、菜々香とYouTuberの写真が流出し、ハピファンはゴタゴタする。そしてそれ故に、お互いに気になり始めている真衣と敬は少し距離を置かざるを得なくなってしまう。
子どもの頃からの夢だったアイドルで居続けるか、それとも……。
というような話です。
個人的に良く分からなかったのが、後半の展開。あまり詳しいことは書かないようにするが、AかBというどちらかの状況(これは裁判の結果次第)になるだろうと思われていたところに、新たにCという選択肢が出てきたというところからの物語だ。どう考えても、このCという選択肢が良いように思えるのだけど、そうすんなり進まない。で、「そうすんなり進まない理由」が良く分からなかった。いや、何となくは分かるが、ちょっとあまりに描写が少なすぎないか?「詳しいことは描写しないけど、想像してね」みたいな感じで観客に投げて成立するような感じじゃないと思うんだけどなぁ。
「恋愛裁判」という名前の割に裁判の描写は少なく、まあそれは構成の仕方として間違ってはないと思うのだけど、「じゃあ、このタイトルはちょっと違くない?」とも思う。本作の予告編は劇場で結構観たが、その数少ない裁判シーンをメインに構成していて、うーむ、という感じがする。いや、「もっと裁判シーンがあってほしかった」みたいなことではなく、なんかちょっと騙されてるような感じがして嫌なんだよなぁ。
というわけで、僕にはあまり刺さらなかった。うーむ、ホントに今年に入ってから、ズバッとした作品に出会えてないなぁ。
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