【映画】「チャップリン」感想・レビュー・解説
チャールズ・チャップリンのドキュメンタリー映画。正直そんなに面白くはなかったかな。ただ、「チャップリンがアメリカから追放されていた」みたいな事実さえ知らなかった僕のような人間には、面白く観られる部分もあったかな。あと、たぶん、チャップリンの素顔(ちょび髭を付けていない顔)を初めて見たかも。いや、もしかしたら『Qさま』みたいなクイズ番組で目にしたこともあるかもしれないけど、ちゃんと認識したのは今回が初めてな気がする。
本作で焦点が当てられるのは、「チャップリンがロマ人の血を引いているかどうか」。このテーマがちょっとミクロ過ぎて、全体的には興味を持てない内容になってるかなと思う。
ロマ人というのはジプシー(放浪者)で、作中では「エジプト人の奴隷だった」みたいに紹介されてたかな。またロマ語は「インド以外で唯一使われているインド語圏の言葉」なのだそうだ。そしてチャップリンが「自分はロマ人の血を引いているのかもしれない」と考えるようになったきっかけ(なのかな? ウトウトしている時間も結構あって覚えていない)が面白かった。
チャップリンが自伝を出版した後の1964年、ジャック・ヒルという人物(彼はロマ人なんだったかな?)からファンレターが届いた。チャップリンは生涯その手紙をタンスに大事に取っておいたそうだが、そこには「あなたは自分の出生を知らないようだ」と、チャップリンの出生について詳しく書かれていたのだという。ブラック・パレスというロマ人の居住区(なのかな?)のトレーラーハウスで生まれたとかで、そしてチャップリンはそれを知って「こんなに心が躍るのは初めてだ」と言ったのだとか。自身にロマ人の血が流れていることを誇りに思っていたのだそうだ。
そんな父親について、息子の1人が「父親は一度、墓から遺体が盗まれたんだけど、そんなところも一つところに留まれない放浪者という感じですよね」みたいに笑いながら話していたのも印象的だった。
本作は、チャップリンの息子(遺体の話をしたのとは別の人)で作家のマイケルが、父親との思い出を語ったり、色んな人に話を聞きに行ったりするのが展開のメインになる。彼は、自分の父親が「当時世界で最も有名な人物の1人」だったことに苦しい思いを抱いていたそうだ。何をしていても父親の名声がついて回り、自身と父親を切り離して考えることが出来なかったそうだ。ホント、大変だろうなと思う。
マイケルは学校(だったか勉強だったか)が苦手だったそうで、そのことであれこれあって(ウトウトしてて覚えていない)、母親からロンドンに出してもらえたのだとか。しかしそれからマイケルは家に帰らなくなり、連絡も取らなくなったため、家族(特に父親)との関係が悪化していったそうだ。人生の要所要所で父親との関係が変わるタイミングがあったそうだが、マイケルとしては「色々振り回された」みたいな感じだったのかな。
あと驚きだったのは、FBIがチャップリンを逮捕しようとしていたという話。特に、当時の長官であるフーバーが熱心だったようで、とんでもない計画を進行させていた。なんと、チャップリンにある女性を近づけ、その後「チャップリンには見に覚えのない子どもの認知」に関して裁判を起こさせたというのだ。その結末がどうなったのか(これが原因でアメリカを追放されたのか???)はよく分からなかったが、ムチャクチャなことをうるなという感じだった。
まあそんなわけで、全体的にはあまり面白いとは思えない作品だった。ちょっと残念。
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