【映画】「シン・エヴァンゲリオン劇場版」感想・レビュー・解説

というわけで、月1エヴァも最後、ついに『シン・エヴァンゲリオン』までやってきました。何回か観てるはずだけど、やっぱり意味わかんないし、でも面白いんだよなぁ。意味わかんないから何回観ても面白いんだろうけど。

今回の冒頭のコメントは、ミサト役の三石琴乃と、碇シンジ役の緒方恵美。三石琴乃は「みんながほっこり笑っているから」という理由で『破』が好きなんだそうだ。

また緒方恵美は、「エヴァではあまり演技らしい演技をしていなくて、自分が14歳だったら、という気持ちで臨んでいた」そうだが、「まさか30年もやっているとは思わず、『大人の自分』と『14歳の自分』を両方キープするのが難しいこともあった」と話していた。また、「身内ではあるけど、まさかこんなにキレイに完結するなんて思わなかった」とも話していた。まあ、「キレイに完結している」のかはよく分からないけど、なんとなく分かったような気にはなれたように思う。

さて、僕が以前観た『シン・エヴァンゲリオン』にはなかったような気がするのだけど、今回は冒頭に「序・破・Qのざっくりした復習」みたいな映像があった。2~3ぐらいだったかなぁ。そしてそれから、パリを舞台にした『シン・エヴァンゲリオン』冒頭の展開が始まる、という流れである。

しかし、最初に『シン・エヴァンゲリオン』を観た時は、綾波レイ(じゃないらしいけど)が農作業とかしててたまげたなぁ。しかも、「◯◯って何?」と、今まで触れたことのない知識にいちいち疑問を投げかけていて、その雰囲気は凄く良かったなと思う。しかし、綾波と式波が年を取らない理屈はまだ分かるけど、碇シンジが年を取らないのは何でなんだっけ???

あと、『シン・エヴァンゲリオン』ではとにかく、メインの主人公であるはずの碇シンジがとにかく何もしない。物語の1/3ぐらいまでは、ホントに「ただいるだけ」って感じだろう。で、その後も特段何かするというわけじゃない。もちろん最後はちゃんと「主人公」って感じの振る舞いをするのだけど、ここまで「主人公感」を強奪されている主人公もなかなかいないだろう。

で、ほのぼのしてたかと思えば殺伐としていたり、人間らしさに溢れたシーンがあるかと思えば冷たさが支配する場面もあるみたいな感じであーだこーだあって、最後の「決戦」(と呼んでいいのか?)に行くわけだけど、この辺りはもうなんのこっちゃって感じ。「マイナス宇宙」や「量子テレポーテーション」みたいな言葉で幻惑させつつ、けど結局、人間ドラマ的な部分になんか泣きそうになっちゃうんだよなぁ。不思議。ってか、意味が分からない。ホント、何がどう良いんだか全然言語化出来ないよなぁ。

ただ、『シン・エヴァンゲリオン』に限って言えば、やはり「ミサトさん」と「碇シンジ」の関係がいいよね。「組織、そしてひいては人類全体を背負っていると言ってもいいトップ」と「ニアサーを引き起こしたとしてブチギレられている碇シンジ」は、この『シン・エヴァンゲリオン』の世界ではなかなか交われない存在ではあるのだけど、結局最後は状況がそれを許容するというか、そうならざるを得ないというか、渚くんだっけ?、「縁が導くよ」みたいなセリフがあった気がするけど、まさにそんな感じ。

あと、個人的に結構好きなのは、碇ゲンドウの長い長い独白なんだよなぁ。同じ強度ではないけど、「人の世界に相容れなかった」みたいな感覚は分かるし、「マイナス宇宙での脳内世界」でのこととはいえ、「碇ゲンドウが自分の弱さを曝け出している」みたいな感じも興味深い。ま、碇ゲンドウみたいな「ジコチューで訳解んないことしちゃう奴」はメチャクチャ嫌いだけど。

後半になればなるほど「表現」は多彩になって、「なんか凄くつるつるした印象の絵(3DCG?)」とか「絵コンテそのまま」とか、最後は「実写」だったりするしで、もうやりたい放題やってるなという感じ。制作に関わった人たちがどこまで庵野秀明のイメージを共有してたのか知らないけど、「1人の人間が生み出した妄想的物語」と「それを具現化するための様々な表現」、そして「それを実現させたスタッフ」が凄いなと思う。

ちなみにどうでもいい話だけど、映画冒頭のスタッフ紹介的なところで、「制作:スタジオカラー 製作:カラー」と表示されていた。「スタジオカラー」と「カラー」の違いも気になるが、それ以上に「制作」と「製作」を使い分けていることに驚いた。僕は全然区別していなかったが、ネットで調べると、「『制作』はアイデアを形にするクリエイティブワーク」「『製作』は部品や製品などを組み立てること」だそうだ。なるほど。しかし、アニメ「制作」の場合、「製作」ってのは一体何が該当するんだろう???

そんなわけで、月1エヴァをずっと追ってきたわけだけど、「やっぱり好きだなぁ、エヴァ」と思った。僕はアニメとか全然観なくて、「アニメ映画」はたまに観るが、「10話とか20話とか続くアニメ」はまず観ない。少し前に、『チ。』を全話観たぐらいだ。

なので、「アニメの文脈を知った上でエヴァが好き」みたいに言っているわけでは全然ないし、むしろアニメのことは全然分からないのだが、それでも「エヴァって良いね!」と言いたくなる感じがある。六本木でやってる(やってた?)エヴァ展も行ったし(大変良かった)、これからも何か機会があればエヴァに触れたいものだなと思う。

というわけで、月1エヴァ、完走!

いいなと思ったら応援しよう!

長江貴士 サポートいただけると励みになります!