【映画】「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」感想・レビュー・解説
いやー、全然分からんかった(笑)
映像は凄かったし、金かかってんなぁって感じだったし、スピード感もよかったし、別に悪い印象はないんだけど、でもとにかくストーリーはあんまり理解できなかったなぁ。
一応内容に触れてみよう。
まず、黒猫が出てくる。この猫は、喋る。近護衛っていう、皇帝の警護をする役職の屋敷に現れて、その妻(?)に、夾竹桃の根本に金貨が埋まってるから、とか言って去る。で、金貨出てくる。みたいな。
空海は唐にやってきて皇帝に会おうとするんだけど、でも空海の眼の前で死んじゃう。7日間ぐらい苦しみ続けてたって。で、役人から「風邪で崩御」って書けって言われて断った白楽天と一緒に行動することになる。皇帝の死の直後、空海は黒猫の毛を見つけてて、なんだかんだあって、皇帝の死に黒猫が絡んでるんじゃ?みたいなことになってくるんだけど、でもなんだか全然分からない。
その後も、黒猫は八面六臂の大活躍。遊郭で大暴れしたり、近護衛の屋敷にまた現れてわちゃわちゃしたりして、空海もあっちこっちで振り回されていく。
で、その過程で、空海気づく。あの黒猫、もしかして、30年前に殺された楊貴妃の死の真相を伝えようとしてるんじゃないか、って。
みたいな感じです。
いや、正直、なんだか分からない。とにかく、出てくる単語が理解できないものばっかりで結構大変だった。僕が見たのは吹き替え版だったんだけど、これ、字幕版もあったのかなぁ。字幕で見てれば、もしかしたらもうちょい理解できたのかも、って気もする。耳では全然聞き取れないような、初めて聞くような単語がオンパレードだったんだけど、文字で見てたらもしかしたらもう少しは理解できたかもなぁ。
そもそも、楊貴妃が殺された(ってか、死を迫られた)ってのも、僕はこの映画を見て初めて知ったくらい。それって、世界史の授業で習ったりする知識だったりするんかな?僕は歴史の授業はまともに受けたことなかったから、そうか、楊貴妃って殺されちゃったんだね、みたいな感じだったから、普通の人とはちょっと見方違うかも。
猫が喋るのもそうなんだけど、とにかくSFチックな設定がバンバン出てくるから、どういう気分でこの映画を見ればいいのかちょっと難しいのもあった。空海とか阿倍仲麻呂とか楊貴妃とか、みんな知ってる人物が出てくるわけだから、当然歴史的な事実をベースにしてる物語だと思ってみるんだけど、黒猫とか鶴とか虎とか桜とかそういうのが、そういうスタンスをぶっ壊しに掛かってくる。えっ、これって、フィクションなのはもちろんフィクションだと思って見てるけど、SFっていうかファンタジーっていうか、そもそも別世界の話だと思って見ればいいの???みたいな困惑はあって、その点も個人的には難しかったなぁ。
映像的には結構凄かった。どこまでがCGでどこまでが実写なのか分からないけど、明らかにこれは街を実際にまるっと再現してるんだろうな、みたいな場面もあって、金の掛け方が半端じゃないなって思った。日中合同の制作らしいけど、だからってハリウッドみたいに格段に制作費が上がるみたいなことってあるんかしら?衣装とか彫刻とか建物とかも、たぶんこの映画のために作ったみたいなのも多いだろうし、凄いよなぁ。今ネットで調べたら、セットを作るのに6年掛けたって。東京ドーム8個分の土地に、長安の街をまるっと再現したとか。総製作費150億円らしいけど、ひぇーです。
たぶん、ストーリーを理解させることをある程度諦めてスピード感を採ったんじゃないかなって僕は思うんだけど、まあそれは正解だったかもって気がする。僕は読んでないけど、そもそも原作は文庫で全4巻っていうクソ長い小説だし、それをどんだけうまくまとめようとしたって、映画の尺の中でまともにストーリーを理解してもらうようには作り変えられないだろうな、と。だったら、映像美とスピード感でグイグイ押していく、っていう造りにするのは正解だったと思うし、僕的には、ストーリーがほぼ理解できなかった割には映画全体に対する満足度はそこまで低くなかったかな、という感じです。
まあとはいえ、人に勧められる映画ではないかなぁ。映画を、映像美とかで見る人には良いと思います。
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