【映画】「ANORA アノーラ」感想・レビュー・解説
劇場で予告を観た時、うーん別に観なくていいかなぁ、と思っていたのだが、なんかアカデミー賞を獲っちゃって、うーんそうかじゃあ観れたら観るか、みたいな感じで今日。で、まあまあ面白かった。ただ、アカデミー賞を獲るほどの作品なのかは何とも言えない。「面白く観れるエンタメ」みたいな感じで、それ以上でもそれ以下でもないような気がしたなぁ。いや、別につまらなくはなかったけど。
しかし、公式HPを観ると、主人公のアノーラ(本人は「アニー」を自称している)の仕事を「ストリップダンサー」と表記しているのだけど、そうなのか。あれは「ストリップダンサー」と表記されるような仕事なのか。「娼婦」という呼び方もどうかと思うが、さすがに「ストリップダンサー」じゃないだろ、とは思う。まあ、日本も昔「トルコ嬢」なんて謎の名前を使ってたぐらいだからどうこう言えるようなものではないけど。
そんなアニーは、NYで「ストリップダンサー」として働きながら生活している(姉妹か友人とルームシェアしているのかな?)。かなり人気のようだ。そんな中、彼女は「ロシア語で話したい」という客につけられる。アニーは、祖母が英語を話さない人だったため、ロシア語での会話が出来るのだ。その客はアニーを気に入り、自宅にも呼ぶようになった。
そこでアニーは、その青年の正体を知る。イヴァンはなんと、ロシアの大富豪の息子だったのだ。そして何度目かの「出張」の際、「僕の専属になってくれないか」と、1週間1万5000ドルのオファーを受ける。アニーは、友人たちとのパーティーに参加したり、ラスベガスで散在したりと楽しんだ後、イヴァンから求婚され、2人はそのまま「24時間ドライブスルー形式のチャペル」で結婚式を挙げ、正式な証明書も発行してもらった。晴れて夫婦になったのだ。
その後しばらくは平穏だったのだが、すぐに怒涛の展開がやってきた。息子が”娼婦”と結婚したことを知った母親が、手下を差し向けてきたのだ。イヴァンは、両親がアメリカにやってくると知り、なんとアニーを置いて逃走、アニーは謎の男たちに捕まり離婚を迫られることになり……。
というような話です。
要所要所で客席から笑い声が上がるくらい、割とコメディ的な展開も多く、エンタメ作品としてなかなか楽しめました。ただホントに、それ以上でもそれ以下でもないんだよなぁ。そんなに書くことが思いつかない。
観ながらずっと思ってたことは、「金持ちとは関わりたくないなぁ」ということ。それは、後半の展開を観ていて思ったことではなく、割と最初から。イヴァンが仲間とパーティー三昧な日々を過ごしている感じとかも、「あの中に混じりたくねぇ」と思ったりした。本作における「金持ち的な描写」で「羨ましい」と感じるものが1つもなかったし、「きもっ!」って思うことが多々あったので、金持ちはいいや、と。まあ、すべての金持ちがこんな感じではないとは思うんだけど。
あと結構驚いたのは、途中から登場し、とてもメインの役にはならなそうだった人物に割と焦点が当たっていくこと。その人物はなかなか良かった。まあ彼こそ普通というか、まともというか、一般的というか、この「異様な世界」の中で唯一地に足のついた人物という感じで、そういう点も良かった。
映画のラストの展開は、どうなんだろう、女性的には共感できる感じなんだろうか? ちょっと僕には判断できないが、まあ「そういうことがあってもおかしくはないかもしれない」程度には色んな要素を積み上げているとは思うので、違和感はない。
しかしホント、アニーはここからどうするんだろうなぁ。幸せになってほしいものだなと思う。
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