【映画】「ニュー・シネマ・パラダイス」感想・レビュー・解説
「午前十時の映画祭」で鑑賞。『ニュー・シネマ・パラダイス』って、思ってたよりも昔の映画なんだなぁ、と思ったんだけど、舞台設定が古いだけか。公開は1988年とからしい。
さて、僕は本作を観ながら、「エレナとの恋愛の話、メッチャ中途半端じゃない?」と思ったのだけど、調べてみると本作にはどうやら3バージョンあるらしく、日本でも公開されている「国際版」と呼ばれているのは、124分と一番短いみたいだ。他に、イタリア本国で公開された155分のバージョンと、170分のディレクターズカット版があるとか。ウィキペディアによると、その170分のバージョンだと、エレナとの恋愛にもかなり焦点が当てられているそうだ。なるほど、それなら分からんでもない。
というわけで、僕が観た「国際版」は、「映画に魅せられた少年が映画技師になる」という部分がかなりメインの物語であり、「自分の純粋な興味を突き詰める」というシンプルな展開が普遍的な雰囲気を醸し出すんだろうなと思う。メチャクチャ面白かった、というわけではないけど、「良い映画だねぇ」って言いたくなる気持ちは分かるし、名作と呼ばれる感じは理解できる。
物語は、トトという愛称のサルヴァトーレ少年が足繁く映画技師アルフレードの元へと通うところから始まる(実際には電話のシーンから始まるが、まあそれはいいだろう)。トトはとにかく映画が大好きらしく、母親から牛乳を買うように渡されたお金で映画を観て怒られたり、アルフレードが何度「来るな」と言っても映写室に来ては、勝手にフィルムの切れ端を持って帰ったりしている。
トトは映画技師になりたいと考えていたが、アルフレードはそれには反対だった。辛い仕事だからというのだ。休みはないし、夏は暑いし冬は寒い。確かに、観客が笑っていると自分が笑わせているかのような気分にはなれるが、にしても、トトに勧めるような仕事じゃないというわけだ。
しかしそれでも諦めきれないトトは、あるきっかけからアルフレードから仕事を教わることになる。そしてやがて、1人で映写機を扱えるようになった。しかしその後、フィルムの発火事故により映画館が全焼してしまい……。
全体的に、映画技師のアルフレードとトトの関係性が素敵な映画だったなと思う。年の差はかなり大きいけど、ただ「親友」みたいに呼んでもいい関係なんじゃないだろうか。そして後半、アルフレードがトトを説得するみたいな場面も凄く良い。愛情を持っているからこその決断という感じがするし、さらに、物語をここまで観ると、冒頭で展開される「母親から電話と葬儀の話」が繋がってきて、「なるほどなぁ」ってなる。
個人的には、「良いなと思う人とは直接的に関わりたい」って思っちゃうから、アルフレードみたいな決断はなかなか出来ないと思うけど、でも、相手にとって本当にそれが必要だと思えれば僕も頑張れるかもなぁ。うーん、どうだろう。
そんなわけで、感想として書こうと思うようなことはそこまでないんだけど、なかなか良い映画だったなと思うし、新年一発目として幸先良い感じがします。さて、今年もいっぱい映画観るか。
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