誰かと一緒にいる時の方が「孤独」を感じる
誰かと一緒にいる時の方が「孤独」を感じることが多い。常にではないが、大体の場合はそうなる。
例えば、渋谷のスクランブル交差点を歩いている時、僕は「凄く独りだなぁ」と感じてしまう。「たぶんここにいるほとんどの人と分かり合えないよなぁ」と思えてしまうからだ。もちろん実際には、きっと感覚が合う人だっているだろう。でも、これまでの人生、大体の場合、「僕はこの世界の住人じゃないな」と感じることが多かったし、そういう感覚が僕の「孤独感」に繋がっているのだと思う。
あまりに他人と感覚が合わない僕は、誰かと一緒にいる時の方が「他者との距離」を感じてしまう。そしてそれが「孤独」という感覚に直結するのだと思う。むしろ独りでいる時の方が「孤独じゃない」感じがする。だから昔から、「誰かと一緒にいられたら孤独じゃない」みたいな話には全然納得出来なかったし、今でも意味が分からない。
そもそもだが、「孤独」というのは消えるようなものではない。みたいなことは、『孤独と不安のレッスン』(鴻上尚史)という本を読んで一層実感するようになったように思う。とても示唆に富む作品なので、機会があれば読んでみてほしい。
誰かと一緒にいて孤独が消えたように感じられるのは、「楽しい」「好き」みたいなより強い感情によって覆い隠されているだけだと思う。孤独は決して消えたわけではなく、単に見えなくなっているだけだ。だから、「孤独を解消したくて誰かと一緒にいる」みたいな発想は、根本的に間違っているように思えてしまう。
そんなことよりも重要なのは、「自分の中にある孤独とちゃんと向き合っているかどうか」だと思う。闇雲に「孤独、消えろ!」みたいに考えているんじゃなくて、「この孤独はどこから来るんだろう?」「孤独を自分は嫌だと感じているのか?」「ま、付き合っていくしかないか」などなど、正面からその孤独と対峙しようとしている人の方が好ましく感じられる。
そして、そういう人と一緒にいると、僕の中の孤独は少し和らぐように思う。「相手の孤独を理解し、自分の孤独を受け入れてもらう」みたいなプロセスが心地よいのかな。
ただ、そんな風に言えるのも、「感覚が合う人と出会えてきた経験」がちゃんとあるからだろうなと思う。そういう経験がなかったらきっと、僕も「独りは孤独だ」と感じていただろう。「独りでいること」が僕自身の何かを苛むような人生じゃなくて良かったなと思う。
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