【映画】「みらいのうた」感想・レビュー・解説

本作はたぶん、吉井和哉やイエモンのファンなら楽しく観られると思う。僕は吉井和哉・イエモンのファンではなく、それでもドキュメンタリー映画は色々観ることにしている。あと、本作の監督であるエリザベス宮地の作品は以前、東出昌大のドキュメンタリー映画『WILL』を観たことがあって、それがメチャクチャ面白かったから、これも観てみようかなという感じだった。

さて、驚くべきことに、吉井和哉は「普通の良い人」だった。なんというか、アーティストとか芸能の世界にいる人の感じがしない。そして、一般的にはそれはとても良いことだと思うけど、「ドキュメンタリー映画」としては、ちょっと魅力に劣る感じはある。

いやでも、ホントメチャクチャ良い人だった。中学卒業して働き始めた喫茶店で出会った通称「ERO」と今も交流があり(彼のことを「ロックティーチャー」と呼んでいた)、静岡に住むEROのことを度々訪れていた。障害を持っている彼のことをかなり気にかけているようだ。

あと、声帯にポリープが出来、手術を受けたりリハビリをしたりと大変だった時期に密着しているのだが、ライブが延期になったり、アルバムの録音がギリギリになったりと、自身の状況によってかなり追い詰められていると思うのだが、常にポジティブさを失わず、前向きだったのも印象的だった。どういう心境だったのかは分からないが、個人的には「気遣いの人」という感じがした。実際、吉井和哉が落ち込んでいたり大変な姿を見せていたら、周りに気を遣わせるだろう。そういうことを避けようとしているように思えた。

というわけで、変人が好きな僕としては興味を抱ける人ではなかったのだが、「良い人」なことは伝わってきたし、吉井和哉やイエモンが好きな人には素敵に感じられる作品だと思う。

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