【映画】「しあわせな選択」感想・レビュー・解説
この映画は結構期待していただけに、ちょっと残念だったなぁ。パク・チャヌク監督は『別れる決心』がメチャクチャ面白かったんだけど、うーむ、ちょっと期待しすぎただろうか。
本作『しあわせな選択』は正直、ムチャクチャな話だと思う。いや、『別れる決心』もムチャクチャな話だったけど、でも、「ギリギリのラインでリアルっぽくも成立している」みたいな感じの物語だった。でも『しあわせな選択』は、「ンなアホな」みたいな設定・展開の連続で、「さすがにこれは……」という感じだった。元々「リアル寄りの物語」が好きだってのもあるけど、それはともかく、本作は「リアリティ」ってものを端から無視している感じがする。
まあもしかしたら、それが「面白さ」だったりもするのかもだけど、そうだとしたら、僕にはそもそも向いてないって感じだなぁ。
とこどろころ面白い場面はある。思わず笑ってしまうこともあった。しかしそれは「場面の面白さ」であって、「物語や作品の面白さ」とはまた違う。面白い場面は多々あったが、そういうシーンがいくらたくさんあったって、土台となる物語が面白くなかったら意味がないだろう。
個人的には、「再就職のために、ライバルとなり得る人物をあらかじめ殺しておく」という発想は面白いと思ったし、別にこの設定に対して「リアリティの欠如」みたいなことを感じているわけではない。なのだけど、その計画の遂行のためにやってることがムチャクチャというかチグハグというか、「何なんだこれは?」という感じだった。特に、彼が最初に殺しをするシーンは、あのドタバタした感じを面白がればいいのかもしれないけど、僕にはやはり「何やってんだこいつら?」みたいにしか感じられなかった。うーむ、これは面白いのかなぁ。
個人的に一番興味深い存在だったのは、チェロを弾く娘。他の登場人物には、ほぼ興味が持てなかったなぁ。残念。
ちなみに本作は、ドナルド・E・ウェストレイクの『斧』という小説が原作なのだそうだ。設定とかは大分変えてるんだろうけど。
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