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「肥満気味の猫に"回る猫用ランニングマシン"を試してみた」の巻

動物病院で、先生に「デカッ」と言われた日


年に一度の健康診断。
キャリーケースから顔を出した瞬間、先生がひとこと。

「……デカッ」

ぶん太(♂6歳)、ややぽっちゃりが可愛いと思っていたが、
どうやら、少々(いや、そこそこ)肥満らしい。

「ダイエットを考えましょう」と言われたけど、
ご飯だけが楽しみで生きているようなぶん太。
あの真剣な目でごはん待ちする姿を思い浮かべると、
ご飯を減らすのは可哀そうになった。

──そうだ。運動させよう。

そう思った瞬間、猫カフェで見た
"ぐるぐる回る巨大ホイール”が脳裏によみがえる。
カフェの猫たちは、かわるがわる遊んでいたではないか。

「あれだ!あれでぶん太を走らせよう!」

その夜、Amazonを開いた。
想像していたほど、高くはなかった。
そして、その週末には、“謎の円形マシン”が我が家に届くことになった。

※上記リンクはAmazonアソシエイトを利用しています。


おい、回るのかい?回らないのかい?


届いたのは、「猫用ランニングマシン(キャットホイール)」
口コミでは、「好奇心旺盛な猫ならすぐ乗ります」と書いてあった。

……そんなわけ、あるか。

ぶん太は2日間、完全に無視。
ホイールの前で寝る。上で寝る。
ちょっとホイールが動いただけで飛び上がって驚き、しばらく近寄りすらしなかった。
ぶん太は、一切、回らなかった。

初見では、猫用の遊具だという認識はなかった様子

異物は3日で慣れる?


3日目。
このまま巨大ホイールをインテリアにしたくなかった私は秘策を試した。
──おもちゃ誘導作戦。

いつものじゃらしを片手に、ホイールの上へそっと誘導。
ぶん太、じりじりと前脚を伸ばす。
……そして、ホイールに乗った瞬間。

くるん、とホイールが回った。
回ったと同時に、ぶん太は自然と走った。
さすが猫。
驚異の運動神経である。

警戒していた顔が変わったのがわかった。
「あれ?これ、楽しいかも?」

そこからのぶん太は、予想外の行動をとった。
まるで、突然“野生のスプリンター”かのように、
ぐるぐるぐるぐる、高速回転が止まらないのだ。

「あんまり回ると、溶けちゃうよ・・・」

回ろうとして回っているのか、高速回転に転がされているのか、
どっちなのか見分けがつかなかった。

意外と単純。意外と柔軟。かわいいやつである。

気づけば回る。あほみたいに回る。


それからというもの、ぶん太は、気づけば回っている。
あほみたいに、いつも回っている。
昼夜問わず、高速で回っている。

怒号のように聞こえる「ガラガラガラガラー!!」
見に行くと、ぶん太が無表情でホイールを回している。

まるで、なにかに取り憑かれたように。
そしてまた、朝も回る。昼も回る。夜も回る。
ごはんを食べて、寝て、起きて、また回る。

この家の中心は、いまやホイールである。
そして世界は、ぶん太を中心に回っている。

夜中の爆走は正直つらい。でも、ぶん太が健康で幸せでいられるなら、飼い主の健康は二の次だ。

結論:買ってよかった!


運動が習慣になったせいか、ぶん太は、以前よりなんだか元気になった。
毛づやも良くなり、よく遊び、よく走る。

……そして、よく食べる。

食欲、倍増。
お皿の前で「にゃー(おかわり)」と鳴く回数も増えた。

なによりも、ぶん太が楽しそうに回っているのを見るのが、幸せだ。

買ってよかった!

結構な場所を取るし、猫のオモチャにしてはやや高い。
夜中に回られると、寝不足にもなる。
でも、ぶん太の健康と幸せが手に入るのだ。
Amazonで最近買ったものの中でも、かなり当たりの買い物だった。

ぶん太は今日も、軽やかに回っている。
ぶん太の「肥満」が解消されたかは、まだわからない。
来年の健康診断が楽しみである。

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