「アスリートの未来」への黄色信号
多くの人は、今起きていることに対して、少しの疑問も持っていないかもしれません。けれどもこのままでは、好きなこと、やりたいことを頑張っている若者に、突然、その目標を諦めなければならないような出来事が起きるかもしれないのです。黄色信号となるような文章が、数日前に更新されました。
更新されたFDAのファクトシート
FDA(米国食品医薬品局)のサイトで公開されている、ワクチンに関するファクトシートが更新されました。ファイザー社やモデルナ社のワクチンは、アメリカのFDAが緊急使用許可したものです。緊急使用許可については、Vol.14で取り上げています。
ファイザー社のファクトシートは、下記のページに公開されています。日本語版もありますが、遅れて更新されるので、今一番新しいものは英語版です。
6月25日に改訂された最新版には、下記の部分が追記されています。
WHAT ARE THE RISKS OF THE PFIZER-BIONTECHCOVID-19 VACCINE?(中略)
Myocarditis (inflammation of the heart muscle) and pericarditis (inflammation of the lining outside the heart) have occurred in some people who have received the Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine. In most of these people, symptoms began within a few days following receipt of the second dose of the Pfizer-BioNTechCOVID-19 Vaccine. The chance of having this occur is very low. You should seek medical attention right away if you have any of the following symptoms after receiving the Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine: •Chest pain
•Shortness of breath
•Feelings of having a fast-beating, fluttering, or pounding heart
心筋炎に関する項目です。発生する可能性は非常に低いとしながらも、 「ワクチンを投与された一部の人々では、心筋炎および心膜炎が発生しています」と書かれています。5月10日に改訂された日本語版には、まだ書かれていません。ということは、最近になって、ワクチン接種のリスクとして追記したほうがよいと判断されたということです。
次に、モデルナ社のファクトシートを見てみましょう。こちらも6月24日に改訂されています。
WHAT ARE THE RISKS OF THE MODERNA COVID-19 VACCINE?
(中略)
Myocarditis (inflammation of the heart muscle) and pericarditis (inflammation of the lining outside the heart) have occurred in some people who have received the Moderna COVID-19 Vaccine. In most of these people, symptoms began within a few days following receipt of the second dose of the Moderna COVID-19 Vaccine. The chance of having this occur is very low. You should seek medical attention right away if you have any of the following symptoms after receiving the Moderna COVID-19 Vaccine:
•Chest pain
•Shortness of breath
•Feelings of having a fast-beating, fluttering, or pounding heart
ファイザー社のワクチンと同じように、心筋炎のことが追記されています。
このように、接種後のリスクについては、随時更新されていきます。つまり、まだ明らかになっていないリスクがあるということです。
厚労省が集めたいデータ
厚労省のサイトには、医師などに向けて、接種後の副反応疑いの報告をお願いするページがあります。
厚労省サイト ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 健康 > 感染症情報 > 新型コロナウイルス感染症について > 新型コロナワクチンについて > 新型コロナワクチンの接種を行う医療機関へのお知らせ > 医師等の皆さまへ~新型コロナワクチンの副反応疑い報告のお願い~
これについては、Vol.23で取り上げました。
そこには、下記のように書かれています。
ワクチン接種との因果関係が示されていない症状も含め、幅広く評価を行うため、当面の間、以下の症状について、報告を積極的にご検討ください。
けいれん、ギラン・バレ症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、血小板減少性紫斑病、血管炎、無菌性髄膜炎、脳炎・脳症、関節炎、脊髄炎、心筋炎、顔面神経麻痺、血管迷走神経反射(失神を伴うもの)
日本でも、心筋炎に関する情報を集めようとしているのです。アメリカCDC(疾病対策予防センター)のサイトには、下記のように書かれています。
Myocarditis and pericarditis after COVID-19 vaccination are rare. As of June 14, 2021, VAERS has received 511 reports of myocarditis or pericarditis among people ages 30 and younger who received COVID-19 vaccine. Most cases have been reported after mRNA COVID-19 vaccination (Pfizer-BioNTech or Moderna), particularly in male adolescents and young adults.
COVID-19ワクチン接種後の心筋炎および心膜炎は、まれです。2021年6月14日の時点で、VAERSは、COVID-19ワクチンを接種した30歳以下の人々の間で心筋炎または心膜炎の511件の報告を受けています。ほとんどの症例は、mRNA COVID-19ワクチン接種(Pfizer-BioNTechまたはModerna)の後に、特に青年期の男性と若年成人で報告されています。
詳細は、Vol.23に書いてありますが、若者からの報告が多いと言っています。
アスリートとしての未来
CDCのサイトには「患者は通常、症状が改善した後、通常の日常生活に戻ることができる。運動やスポーツへの復帰については、医師に相談する必要がある」と書いてあります。
日本臨床スポーツ医学会学術委員会による「スポーツ参加・禁止基準」では、下記のように定めています。
心筋炎
1. 発症後 6 ヵ月間は禁忌とする。
2. 競技復帰は発症後 6 ヵ月以後に心室期外収縮の頻発や持続性上室頻拍が認められない場合とする。
日体大でも、職域接種が行われていると報道で知りました。アスリートとしての未来を夢見て学んでいる学生たちに、この情報は届いているのでしょうか。
CDCのサイトでは、「ワクチンの投与回数を考えるとまれである」と書かれていますが、FDAが追記し、厚労省も積極的にデータを集めようとしています。それは、「まれ」ではないことを意味しているのではないでしょうか。たとえ「まれ」だとしても、大学側はきちんと情報を提供し、学生も自分で調べて、接種するかしないかを考えることが大切だと思います。
