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接種の翌日から「治らない頭痛」4例

10代の新型コロナワクチン接種率が高くなるにつれて、厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告」にも、10代の症例報告が増えています。接種後に出ている症状は、大手メディアで報道されているものだけではありません。5歳~11歳への接種を検討している保護者の皆様に、どのような症状が出ているか知っていただきたいので、気になる症例を紹介していきます。

謎の頭痛

Vol.12で、3ヶ月以上も頭痛が治らず、学校にも行けなくなってしまった事例を取り上げました。非常に重要なことが書かれている事例なので、まだ読んでいない方は、ぜひVol.12を読んでから、この記事をお読みください。


Vol.12の事例には、ワクチン副反応相談センターから「患者と同じように長期にわたって症状が出て、学業、生活に差しさわりが出ている人がいる」と言われたと書かれていました。

1月21日に公開された報告に、そのような事例が他にもあったので4例取り上げます。

厚労省サイト ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第75回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第26回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催) 資料 1月21日

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00037.html

資料1-2-3-1より。
紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。

1例目は、2回目接種後に頭痛が発現し、MRI検査しても異常がなく、1ヶ月以上たっても「未回復」の事例です。

事例:16412 13歳女性 コミナティ筋注2回目接種 ロット番号:FF5357
ワクチンの予診票での留意点はなかった。関連する病歴はなかった。
2021/08/24 17:30 頃、コミナティ(ロット番号:FF4204)初回接種。

事象の経過は、以下の通りだった:
2021/09/14 17:30 頃、BNT162B2(コミナティ)2回目接種。
2021/09/15 の朝(2 回目のワクチン接種の翌日)頭痛を発現した。
患者は、近くのクリニックを受診した。
患者は、SG 配合顆粒とリーゼ錠が処方されたが、症状は改善しなかった
患者は報告者の病院を紹介受診した。
2021/10/07、頭部 MRI と血液検査が実施されたが、異常所見は認めなかった。ワクチン接種後に症状が発現しており、患者はもともと頭痛の病歴は
なく
症状とワクチン接種の因果関係が疑われた
2021/10/28(ワクチン接種の 44 日後)、事象の転帰は、未回復であった。

報告者は、事象を重篤(医学的に重要な)と分類した。報告医師は事象と BNT162B2 との因果関係は関連ありと評価した。他の要因(他の病気など)の可能性はなかった

報告医師は、以下の通りにコメントした:ワクチン接種後に症状が発現しており、患者はもともと頭痛の病歴はなく、症状とワクチン接種の因果関係が疑われた

保健当局意見:
ワクチン接種後に症状が発現しており、患者はもともと頭痛の病歴はなく、症状とワクチン接種の因果関係が疑われた

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000884905.pdf


2例目も、頭痛が続いて生活に支障をきたしている事例です。

事例:16778 15歳女性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号:不明

2021/09/03 17:00、他院で COVID-19 ワクチン(初回接種)を受けた。
翌日夕方より発熱と頭痛が出現した。発熱はすぐ治まったが、頭痛は
治まらなかった
生活に支障きたしており2021/09/14 に報告病院に
来院した。

検査(採血、頭部 CT、MRI)に異常なかったが頭痛がひどく、起きら
れなかった
。起きられても、2 時間くらいしか[プライバシー情報]行
けないなど(報告の通り)、明らかに生活に支障きたしてた。そのた
め、片頭痛薬が処方されたが無効だった。痛みが原因で生活リズム乱
れ、自律神経失調を疑う症状もあった
。そのため、患者は漢方などで
様子みていた
しかし改善とぼしく、保護者と相談の結果、近医脳神
経外科へ紹介
となり、2021/10/25 より加療されていた事象「頭痛」、「発熱」、「起きられない」、「片頭痛」、「痛み」、「自律神経失調」、「生活に支障きたしてた」は診療所来院と評価された。

以下の検査と処置を受けた:
採血:(2021/09/14)異常なし、頭部 CT 撮影:(2021/09/14)異常なし、
MRI:(2021/09/14)異常なし。治療上の措置は、頭痛、発熱、起立障害、片頭痛、疼痛、自律神経失調、日常活動における個人の自立の喪失ために実施された。事象の転帰は未回復であった。

報告医師は事象を重篤(医学的に重要)と分類し、事象と BNT162b2 を
関連ありと評価した。他要因(他の疾患等)の可能性はなかった

報告医師は以下の通りコメントした:
これまで特に既往なくワクチン接種後から頭痛や起きられないといった症状が続いていたワクチン接種が何らかの影響を及ぼした可能性があると考える

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000884905.pdf

3例目は、1回目の接種後に頭痛が発現し、2回目でさらに悪化した事例です。

事例:16960 12歳女性 コミナティ筋注2回目接種 ロット番号:FK6302
ワクチン予診票での留意点はなかった。

臨床経過:事象の経過は以下の通りであった:
2021/10/16 ワクチン1回目接種を受けた。
2021/10/17(1回目ワクチン接種の 1 日後)、頭痛を自覚した。
1週間程度、頭痛、倦怠感が持続していたが学校へは行けていた。
2021/11/06  bnt162b2(コミナティ)2回目接種。
2021/11/072回目ワクチン接種の 1 日後)、摂氏 38.5 度発熱+頭痛が発現した。以降、2021/11/21 まで頭痛がひどく学校欠席した

2021/11/24(2回目ワクチン接種の 18 日後)、学校保健師より耳栓推奨され、症状ましになるが頭痛は改善されず継続した。頭痛の前兆は無くズキズキとする頭の痛みであった。増悪因子は音や振動、外出であった。痛みの部位も強さも日によって異なる
2021/11/30(2回目ワクチン接種の 24 日後)、コロナ相談センターへ連絡し、近医耳鼻科受診した。聴覚異常なしであった
2021/12/01(2回目ワクチン接種の 25 日後)、当院へ紹介受診となった。頭部 CT 検査では明らかな異常認められず漢方薬・ツムラ 37 半夏白朮天麻湯エキス顆粒にて経過観察となる。

報告者は、事象を非重篤と分類し、事象と bnt162b2 との因果関係は関連ありと評価した。他要因(他の疾患等)の可能性はなかった

報告者は以下の通りにコメントした:
ワクチン接種1回目翌日より発現した頭痛であった。学校へは行けていたが、2回目接種後から痛み強く、学校欠席している。学校行事への参加試みるも行けても早退などしていた。接種施設からはそのような頭痛、聴覚等の副反応報告はないと頭痛薬を処方されるのみであった。保健師より聴覚過敏指摘され、耳鼻科受診するも聴覚に異常なし。保健師に耳栓進められ装着していると症状は幾分かましになるとのことであった。

当院にて頭部 CT 検査行ったが、出血他異常は認められず、脳外科的な疾患は否定された。長期的な頭痛であることから片頭痛も否定、身体所見からも副鼻腔炎や髄膜炎など感染症に伴う疾患も否定されている。

原因として TIA、起立性調節障害、心因性、ワクチン副反応が挙げられており、頭痛の既往なかった児がワクチン接種を契機に頭痛を発症していることから、副反応疑われ報告することとなった

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000884905.pdf

この事例で気になったのは、「接種施設からはそのような頭痛、聴覚等の副反応報告はないと頭痛薬を処方されるのみであった」という部分です。その施設で接種したのに、このような対応は、あまりにも無責任ではないでしょうか。


4例目は、過去に麻疹・風疹混合(MR)ワクチンで免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)発作を起こしたことのある14歳の事例です。それが関係あるのかわかりませんが、やはり治らない頭痛により学校生活が困難になっています。

事例:16808 14歳男性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号:FF3620
2021/09/10 17:57、BNT162B2(コミナティ)を接種。
患者は 2 回目のワクチン接種を受けなかった。病歴は、片頭痛を含んだ。

ワクチンの予診票による患者の病歴は、以下の通りに報告した:
患者は、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンにて免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)発作を起こした

2021/09/10、ワクチン接種前の体温は、セ氏 36.9 度であった。
2021/09/10、患者はコミナティの 1 回目を接種し、アレルギーやその他の症状なく帰宅した。
2021/09/11 より、セ氏 39 度台発熱、頭痛、倦怠感および下痢があった。

2021/09/15症状は、徐々にではあるが軽減した(2021/09/15、体温はセ氏 36 度台、血圧 108/68、心拍数 60、洞調律、SpO2 97%)。
しかし、頭痛は残存した胸痛の訴えがあった。ECG (※心電図)および SpO2 (※酸素飽和度)測定が施行された。患者本人、患者の母親と相談し、同日、他院を紹介受診した(MR ワクチン接種後に発症した ITP※ のフォローアップを受けていたため)。他院からの返事によると、異常なしであった(採血・診察の結果)。
※特発性血小板減少性紫斑病

2021/09/19発熱が回復するも、頭痛が持続し、めまいや倦怠感の症状も見られ、患者はロキソニンを服用した。

2021/10/15ロキソニンの効果も乏しく、頭痛は持続した
他院で頭部磁気共鳴画像法(MRI)を受け、異常はなかった。薬が処方され、その後経過観察中であった。患者は他の耳鼻咽喉科やクリニックなども受診した。頭痛の症状は改善しなかった。患者は別のもう 1 つの病院で治療を受けていた。

2021/11/12(本日)、報告病院を受診し、詳細が確認された。 言われたように、頭痛、めまい、体調不良は、2021/09/15 以降も続いた
頭痛外来、耳鼻咽喉科、ペインクリニックなどに通院したが、症状は改善せず、鍼灸院に通院し始めた。有害事象の報告を行うことを了解した。また、コロナワクチン相談センターより指定病院の指示を受けたので、精査、実行する予定であった。上記症状や通院のため、患者は学校生活が困難であると訴えた

2021/11/12(ワクチン接種 63 日後)、事象非特異的心室伝導遅延および体調不良の転帰は不明、胸痛は回復、発熱および下痢は 2021/09/15 に回復、頭痛、倦怠感、めまいは未回復であった。

報告医師は、事象を非重篤と分類した(但し、日常生活や学業に支障
あり
)。事象と BNT162B2 との因果関係は、評価不能とチェックされた。
他要因(他の疾患等)の可能性として片頭痛がたまにある(報告の通
り)と報告された。

報告者意見:
患者の母親によると、患者が片頭痛がたまにあった。ワクチン接種後は、前頭部の頭痛が持続した。今後、コロナワクチン相談センターより指示のあった指定病院を受診する予定である。

再調査は完了した。これ以上の追加情報は期待できない。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000884905.pdf

長かったので、かなりカットしてあります。頭痛について報告者は、「患者が医師に知らせずに鎮痛剤を内服したため、ワクチンと事象との因果関係を評価不能と評価した」と書かれていました。勝手に市販薬を飲むと、評価不能になるのでしょうか。

共通点

これらの事例には、共通点があります。

・ファイザー社製のワクチンを接種した翌日から頭痛が発現。
・MRIや血液検査をしても異常が見られない。
・鎮痛薬が効かない。
・学校に行けないなど、生活に支障をきたしているほどの痛み。
・複数の医療機関を受診しても、治せる医師に出会えていない。

ワクチン接種に関係なく、頭痛は多くの人が経験していると思いますが、これらの事例は薬も効かず、眠っても治らないのです。あの痛みがずっと続くと考えただけでも、耐えがたいことです。中高生にこのような症状が出ているなら、5歳から11歳にも起きる可能性はあるのではないでしょうか。ワクチン副反応相談センターの人が把握しているなら、1人、2人の話ではないはずです。

コミナティ筋注 添付文書 より

添付文書には、頭痛と書いてありますが、何ヶ月も治らない頭痛だとは思いもしないでしょう。特例承認に係る報告書には「忍容性が確認された」と書かれていましたが(下記参照)、こんな症状に、耐えられる人がいるのでしょうか。