XBB対応ワクチンの「重症化予防効果を確認した」のは事実なのか?
9月20日に行われた内閣官房長官記者会見で、松野官房長官は「今回の新型コロナワクチンも、重症化の予防効果が確認されています」と言いました。XBB対応ワクチンは、マウスのデータだけで審査されています。承認審査(特例承認の一部変更)の報告では、重要化予防効果が確認されたとは書かれていません。松野官房長官は、どうやって確認したのでしょうか?
令和5年9月20日(水)午前-内閣官房長官記者会見
会見の動画は、下記のページで公開されています。コロナワクチンに関する発言は、冒頭0:15~1:20です。
NHK記者:新型コロナワクチンについて伺います。冬の流行に備えて、今日から希望する生後6ヶ月以上の全ての人を対象に接種が始まります。政府としてどう接種を進めていく方針か、国民への呼び掛けと合わせて伺います。
松野官房長官:本日から今年度秋以降の新型コロナワクチンの接種を開始することとしています。生後6ヶ月以上のすべての方が引き続き自己負担なく接種を受けることが可能であります。今回の新型コロナワクチンも、重症化の予防効果が確認されています。このため、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方には、ワクチン接種をご検討いただきたいと考えています。政府としては、引き続きワクチンの有効性や安全性について、科学的知見に基づいた正確でわかりやすい情報発信に努めることとしており、厚生労働省のホームページやSNSに加え、自治体が接種券と合わせて送付するリーフレットなど、さまざまな媒体を通じて発信していく考えであります。
厚労省は、XBB対応ワクチンの審査に関して下記の情報を公開しています。
1価(オミクロン株XBB.1.5系統)のコロナワクチン の審査結果について(コミナティRTU筋注等)
効果に関するデータはこれだけです!

しかもこのグラフは、縦軸を対数にして効果があるように見せていますが、常数にするとほとんど効果がないことがわかります(下記参照)。
改訂された添付文書には、前述のグラフを説明した文章が追記されています。

「中和抗体の産生が認められた」と書いてあるだけで、それがいつまで続くかは書かれていません。重症化予防の効果が確認されたとも書かれていません。
会見で「政府としては、引き続きワクチンの有効性や安全性について、科学的知見に基づいた正確でわかりやすい情報発信に努めることとしており」と言っていますが、何をもとに「重症化予防の効果が確認された」のかは言っていません。記者からはそれについての質問も出ませんし、マウスのデータだけであることも語られていません。
このような会見に、何の意味があるのでしょうか。
大量廃棄も購入単価は公表せず
秋からの接種にはXBB対応ワクチンが使用され、厚労省はこれまで使用していた起源株ワクチンや2価ワクチンは廃棄するように指示しています。
自治体向け説明会の資料に、下記のように書かれています。

そして、厚労省は19日に、政府が保管する従来株や変異株オミクロン株に対応した米ファイザー製と米モデルナ製計約8630万回分を順次廃棄すると発表。
以下、読売新聞オンライン(2023/09/19 20:44)より一部引用。
廃棄されるのは、モデルナ製が多く、オミクロン株対応では国内に供給された約7000万回分のうち約5150万回分(74%)に上る。ファイザー製は、従来株対応が約2億7480万回分のうち約830万回分(3%)、オミクロン株対応では約1億2510万回分のうち約2650万回分(21%)。政府はワクチン1回当たりの購入単価を公表していない。
オミクロン株対応2価ワクチンは、74%も廃棄です!
こんなに税金を無駄にして、購入単価は公表せずに終わらせようとしています。製薬会社と、いったいどのような契約を結んだのでしょうか。
