20代に関する気になる報告
「宝くじに当たるぐらいの確率なら、自分には関係ない」、と思っている人も多いのかもしれません。自分の健康に関わる重要な資料なのに、目を通さない人が多いことに驚きます。メディアでは取り上げられないけれど、現場からは重要な報告が出ているのです。20代の若者に起きた、気になる報告を掘り起こしました。
リスクとして追記された心筋炎
今回もVol.33に続き、8月4日に、厚労省のサイトで公開された副反応疑いの報告を見ていきます。
接種後に副反応疑いが起きても、すべての人が報告しているわけではありませんし、報告のすべてが厚労省に届いているわけではありません。また、この報告では、因果関係は評価不能とされているものもあります。けれども、公開されているものは、コミナティ筋注の接種後に起きたことです。
厚労省サイト ホーム > 政策について > 審議会・研究会等 > 厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)>第66回 2021年8月4日 資料
7月13日に「新型コロナワクチン予防接種についての説明書」が、ファイザー社、モデルナ社ともに更新されていました。それ以前には書かれていなかった、心筋炎に関する注意が追記されています(Vol.27参照)。
そして実際に、32件の報告がでています。
資料1-2-1「製造販売業者からの副反応疑い報告について」(2月17日~7月25日)、コミナティ筋注の推定接種者数「74,137,348人」。

アメリカでは、青年期の男性と若年成人で多いと言われています(Vol.25参照)。
資料1-2-3-1で、20代の事例をいくつか見てみましょう。長いものやわかりにくい部分は編集しています。
※「BNT162B2(bnt162b2)」はコミナティ筋注のことです。
事例8479 21歳女性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号:ET3674
2021/04/25、ワクチン接種翌日、感冒様症状があった。
投薬により治療を行った。 その頃より、胸部の違和感が出現しており、心筋炎と併発していた可能性があったと考えられた。
2021/06/04(ワクチン接種 41 日後)、事象の転帰は回復であった。
報告者は、事象を非重篤と分類し、事象が bnt162b2 に関連ありと評価した。
事例8541 2 4才男性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号 EY5420
接種日不明
接種部位の痛み:接種日当日~翌日消失
接種部位の腫れ:接種日当日~翌日消失
37.5 度以上の発熱:接種日当日~2 日後消失
筋肉痛:接種日当日~2 日後消失
その他:胸痛(心筋炎)接種日当日~7 日後消失
報告者は重篤性の評価を提供しなかった。事象の因果関係は提供されなかった。
事例8514 23 歳男性 コミナティ筋注2回目接種 ロット番号不明
基礎疾患等なし
2021/06/25 BNT162b2(コミナティ2 回目)の接種を受けた。
2021/06/28 9:30(ワクチン接種 3 日後)、患者は発熱、労作時息切れ、胸痛、急性心膜心筋炎を発現した。
2021/06/28(ワクチン接種 3 日後)、患者は病院に入院した。
2021/06/29(ワクチン接種 4 日後)、事象の転帰は、軽快であった。
報告医師は、事象を重篤(入院)と分類し、事象とBNT162b2 の因果関係を評価不能と評価した。 他要因(他の疾患等)の可能性は、ウイルス感染症であった。

7月に更新された「新型コロナワクチン予防接種についての説明書」には、「接種後数日以内に、胸の痛みや動機、息切れ、むくみ等の症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください」と書かれています。更新前に接種券が届いた場合は、追記されていないので最新の説明書を確認するようにしましょう。
20代に起きた死亡事例
接種との因果関係は「評価不能」とされていますが、20代でも接種後に死亡した事例が6例報告されています。資料1-1-1より。

資料1-3-1より
No.2 26歳女性 基礎疾患なし 死因:くも膜下出血
No.29 26歳男性 片頭痛 死因:心肺停止
No.46 25歳男性 基礎疾患なし 死因:精神異常、自殺
No.573 22歳男性 病歴なし 死因:致死性不整脈
No.674 23歳女性 不整脈疑い
死因:心室中隔欠損根治術後、僧帽弁閉鎖不全
No.912 28歳女性 軽度の肝機能障害 死因:不明 (因果関係評価中)
資料1-2-3-1で、詳しい報告を見てみましょう。すべての事例に詳細が公開されているわけではないのと、番号が共通ではないので、見つけられたものだけ取り上げます。長いものや、意味がわかりにくい部分は編集しました。
事例8586は、資料1-3-1のNo.573と同一人物と思われます。
事例8586 22 歳 男性 コミナティ筋注2回接種
ロット番号:EY2173(1回目) EY5422(2回目)
病歴なし
剖検(解剖)にて確認された死因は「致死性不整脈」
ワクチン接種前の体温は 36.8 度(1 回目)、36.5 度(2 回目)であり、異常を認めず、ワクチン接種可能と考えられた。
2021/06/17(2 回目ワクチン接種の 1 日後)、37.5 度以上の発熱があった。その日、患者は学生であるためオンラインで講義を受講した。
2021/06/18(2 回目ワクチン接種の 2 日後)、患者は通常通り登校し、授業を受けた。
2021/06/19(2 回目ワクチン接種の 3 日後)、朝、患者は起きてこなかったため、家族が起こしに行き、心肺停止状態の患者を発見した。救急車を呼び、患者は救急医療施設に搬送された。患者は病院に救急搬送されたが、蘇生は効果がなかった。報告者は、その日に患者が死亡したことを知らされた。
BNT162B2 との関連性を考慮し、患者の家族の同意のもと、大学病院にて剖検が実施された。報告者は、直接その結果を受けていなかった。
報告医師は事象を「重篤(転帰死亡)」に分類し、事象とBNT162B2 との因果関係を「評価不能」と評価した。他要因(他の疾患等)の可能性があったか報告されなかった。
この男性はアレルギーや病歴もなく、亡くなる前日まで授業を受けたりして、普通の生活を送っていました。死因が「致死性不整脈」となっていますが、その「致死性不整脈」が起きた原因は何なのでしょうか。「致死性不整脈」は、心筋炎が原因になることもあるようです。もし、心筋炎が原因で「致死性不整脈」になったのなら、それはワクチン接種と無関係だと言えるのでしょうか。
No.2(26歳女性)については、Vol.5で取り上げています。
No.46(25歳男性)については、Vol.10で取り上げました。
No.29(26歳男性)については、5月12日の資料に詳細がありました。
厚労省サイト ホーム > 政策について > 審議会・研究会等 > 厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)>5月12日 資料1-3
No.29 26歳男性
接種日時:令和3年4月 28 日時間不明
発生日時:令和3年5月3日昼頃(推定)
死 因 等:心肺停止
概 要:令和3年4月 28 日、優先接種により1回目接種。5月3日午後 21 時 30分頃、自宅で心肺停止状態で家族に発見された。午後 22 時6分、報告医療機関へ救急搬送。搬送時、すでに死後硬直を認め、心肺蘇生を行ったが、午後 22 時23 分死亡確認。検視、死亡 CT では死因は不明。警察による死亡推定時刻は、5月3日昼頃。事件性に乏しいため、司法解剖は対象外との判断。病理解剖は、家族の希望なく未実施。家族の話では5月2日よりダイエットを開始。不眠のため、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を内服。基礎疾患は、片頭痛程度とのこと。
ワクチン接種との因果関係(報告者の評価) :評価不能
報告者意見:報告医療機関は接種医療機関ではなく、心肺停止後の救急搬送先の医療機関。推定される心肺停止時刻から搬送までに時間経過しており、検査など情報不足。ワクチン接種から5日目の突然死ではあるが、情報不足のため因果関係は判断できない。
他要因の可能性の有無:無
10代、20代の気になる事例
下記は、軽症の腎炎で通院していた18歳女性の事例です。基礎疾患がある人は、参考になるかもしれません。
事例8984 18歳女性 コミナティ筋注2回接種
ロット番号: EY0779(1回目)、 EY5420(2回目)
軽度の脾腫の病歴あり、血尿症候群、慢性腎炎、15 歳のときよりずっと腎炎で診てきた(腎炎は軽症で、内服薬でコントロールがついてたところとのこと)。 上記疾患にて通院中。 2021/05/28、 bnt162b2(コミナティ)の初回接種を既に受けていた。
2021/06/18、bnt162b2(コミナティ)2 回目の接種。
2021/06/19 06:00(ワクチン接種の 1 日と 6 時間後)、発熱、肉眼的血尿、背部痛(右腎に一致)、腎出血、脾腫、高熱 2 日、しびれを発現した。
腹部エコーで腎臓全体に輝度上昇があった。出血、血栓、または炎症が疑われた。 元々軽度あった脾腫も増強した。 その後、腰痛は増悪し、座るのがやっとになった。
2021/06/23(ワクチン接種 5 日後)、左手左足のしびれ感を訴え、受診となった。
2021/06/25(ワクチン接種 7 日後)、事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象が bnt162b2 に関連ありと評価した。事象の他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。
報告医師のコメント:15歳のときよりずっと腎炎で診てきた。ワクチンの 2 回目を接種した夜より、高熱が 2 日出て、肉眼的血尿が出て、右背部(まさに腎臓のある部位)が痛いとのことであった。腎炎はあったが軽症で、内服薬でコントロールがついていた。 COVID-19ワクチンの他に要因がなく、因果関係があると考えて報告となった。
以下は、軽快するまでに2か月かかった事例です。
事例8946 23歳女性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号不明
基礎疾患等なし
2021/04/27 14:35、ワクチン接種。
2021/04/27 14:56、嘔気、呼吸困難、全身痺れがあった。低酸素血症はなかったが、血圧 144/89mmHg から 119/69mmHg低下し、酢酸リンゲルを点滴静注された。嘔気が消失、左下肢のみ痺れが残った。
2021/04/27 15:34、意識障害、低酸素血症(SpO2 80%)があった。 2021/04/27 16:08、全身の痺れ、両下肢を動かせないことに気づき、背中に虫が這う感じがあった。
2021/04/27 16:50、足を動かせた。車椅子に介助で移乗し、座位保持、排尿できた。 腎臓泌尿器科に入院した。食事ができた。
2021/05/02(ワクチン接種 5 日後)、患者は退院した。
2021/07/05(ワクチン接種 2 ヵ月 8 日後)、事象の転帰は軽快であった。
報告医師は事象を重篤(障害、2021/04/28 から 2021/05/02までの入院)と分類し、事象を BNT162b2 との関連ありと評価した。 他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。
報告者意見:右優位、下肢優位に四肢麻痺、右上下肢深部腱反射亢進(日時不明)と病的反射を伴って、2ヶ月かけて軽快した。両下肢に発作的な異常知覚を残すが日常生活に支障なく職場復帰を予定できた。可逆性の経過だが、虚血、炎症性病巣を MRI では捉えられていない。失神や低酸素血症を
生じて、その対応中に、頚椎椎間板ヘルニアで脊柱管狭窄症あるため微細な外傷を受けた可能性も考えている(日時不明)。
10代、20代でも、発熱や頭痛、接種部の痛みといった副反応だけでなく、様々な症状が報告されています。厚労省の報告では「因果関係は評価不能」とされていますが、現場の医師は「関係あり」と評価している事例もあります。これらの報告もしっかりと確認した上で、接種するかしないかを判断した方がよいと思います。これらの報告は、決して「他人事」ではないのです。
