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薬害根絶フォーラムの感想 被害者の声はなぜ届かないのか?

2023年11月23日に、「第25回 薬害根絶フォーラム」が開催されました。ウェビナーで参加させていただきましたが、被害者の方たちの「声」をぜひ全国の中学校や高校で共有してほしいです。当日の資料は、主催者のサイトで公開されています。当日参加できなかった方は、ぜひ資料を通して被害者の「声」を聞いてください。

「第25回 薬害根絶フォーラム」

当日、被害者の方たちが話した内容や資料は、下記のサイトで公開されています。
追記:第1部、第2部の動画も公開されました!

第1部 各団体からの薬害被害実態報告
【報告】
 サリドマイド
 イレッサ
 MMR
 HIV
 スモン
 薬害ヤコブ
 陣痛促進剤
 筋短縮症
 薬害肝炎
【特集】
 HPV

第2部 徹底討論 「『薬害』とは何か」
~巧妙に操作された情報の波に漂流する「被害の真実」を再定義する~

【論者】
 佐藤嗣道(サリドマイド)
 花井十伍(HIV)
 他
【司会】
 勝村久司(陣痛促進剤)

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/

第1部


HPVワクチン特集から開始


第2部


厚労省は文科省の協力を得て、「薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会」を開催して検討を行い、薬害を学ぶための教材を作成しました。平成23年度から全国の中学校に、令和4年度からは全国の高等学校にも配布しています。

薬害根絶フォーラムの2部(討論会)では、その教材が送られてきても、どのように活用していいかわからず、段ボールに入れたままで置いてある学校もあるという話がありました。

厚労省の調査結果を確認したところ、使用されていない学校が実際に多数あることがわかりました。

資料1別添 薬害教育教材に関するアンケート調査(令和元年度)の結果について

1 目的
中学3年生を対象とした薬害教育教材「薬害を学ぼう」について、教材のより有効な活用方法等の検討につなげるため、教育現場での使用状況、問題点等を把握する。

2 調査対象
全国の中学校(11,226 か所)

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000725817.pdf

アンケートの回収率が低すぎることも、関心の低さの表れではないのではないでしょうか。

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000725817.pdf


https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000725817.pdf

回答した507か所のうち、授業で使用する(予定)のは154か所で、平成30年度の調査より約10%も下がっています。配布(予定)は、255か所。使用・配布の予定もない学校は、34か所。これが、フォーラムで語られていた「段ボールに入れたまま」ということですね。さらに、アンケートにさえ答えない学校は、やはり「使用・配布の予定もない」可能性が高いのではないでしょうか。

意見や感想の欄には、下記のように書かれています。

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000725817.pdf

結局、学習指導要領を守ろうとすると、薬害の学びに使う時間がとれないということなのでしょう。子どもたちにとってとても大切なことなのに、優先順位は他の教科より下になっています。文科省の協力を得たはずなのに、教材を活用する時間が取れないのでは意味がありません。文科省も厚労省も、本当に薬害について学んでほしいという気持ちがあるのでしょうか。

先生方はいろいろと大変だと思いますが、厚労省が作成した教材だけでなく、被害者の「声」を聞かせることこそが、子どもたちの心を動かす学びになるのではないでしょうか。

先生方も、被害者が体験したことを聞いたら、自分の教え子たちに同じような思いをしてほしくないと思うはずです。

以下、フォーラムでHPVワクチン接種後にどのようなことが起きたか語ってくださった、東京原告 56 番(現在25歳)の方の「声」を一部引用します。

HPVワクチン接種後に起きたこと

下記の資料から全文を読むことができますが、直接ご本人の声で聞くことにこそ学びがあると感じました。学校関係者の方には、ぜひ被害者の「声」を直接聞く機会を作っていただきたいです。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

東京原告 56 番の方は、読書、ピアノ、水泳やドッジボールが大好きで、皆勤賞を貰うなど、学校の欠席もほとんどしないとても元気な子どもだったのに、小学 6 年生の時に学校の集団接種でサーバリックスを 3 回接種してから、体に異変が現れたそうです。

② 接種後に現れた症状(中学生~高校生の時)
そんな私の体に異変が現れたのは、小学 6 年生の時に学校の集団接種でサーバリックスを 3 回接種してからでした。

学校からのお知らせがあり、みんな当然受けるよねという雰囲気で、何も疑問を持つことなく打ちました。私自身は女の子だけが打つワクチンということしか認識しておらず、母はがんを防げるワクチンなん
てすごいなと思っていたそうです。効果が確認されていなかったことや、副反応のリスク、接種しても子宮頸がん検診を受けることが必要であることについて、当時知ることができていたら、私に接種させるこ
とはなかったのに、と母は悔やんでいます。

ワクチン3回目接種の後しばらくして、生理が半年間止まりました。その後は、2 ヶ月に1回、2 週間に1回、10 日から 3 週間続くなど、全く周期の定まらない月経不順に陥りました。(それが 10 年以上経った今も続いています。)

中学生になった私の体にはこの月経不順から始まり、吐き気、頭がガンガンと痛む、世界がぐるぐると回転するようなめまいや、自分だけ地震で揺れているようなめまい、体が重くて怠い、汗の量が異様に増える、部活(バレーボール部)でサーブを打つと腕がブルブルと震える、などの様々な症状が起こるようになりました。同級生が自転車を漕ぐスピードにもついていけなかったり、ベンチで横になっていたらそのまま起き上がれなくなってしまったこともあり、「私は人よりも体力が少ないのだろうか。腕が震えるのは筋力が弱いからだろうか」と思いました。体を動かす生活をしてきたはずなのにおかしい…、と自分の体に違和感を抱いて医療機関を受診するものの、検査をしても原因がわかりませんでした。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

その後も記憶力の低下、人との会話のスピードについていけないなどの症状が現れますが、病院の検査で何も異常が出ないため、ワクチンという発想には全く至らなかったとのこと。

しかし、高校生になってからも記憶力の低下は続き、計算力や集中力も低下して、ケアレスミスも増えていきました。成績は頑張って維持していましたが、得意だった勉強ができなくなってきていることに強い不安感をもち、勉強が上手く進まない焦りに襲われるようになりました。

光過敏も悪化し、部屋のカーテンを閉めて生活するようになりました。月経不順や、頭痛、めまい、吐き気、多汗、倦怠感なども続く中、特定の音が聞きづらくなる感音性難聴や、足の指先が冷えすぎて紫色になる、悪夢を見たり何度も目が覚めたりという不眠の症状、ギューッと締め付けられるような頭痛、後頭部から髪の毛を引っ張られているかのような頭の重さ、息が吸えないような胸の圧迫感も出てくるようになりました。ですが、これだけの症状が出てきていても、医療機関では原因が全くわかりませんでした。

私は学ぶことが大好きだし、行きたい大学もあったので、一生懸命勉強に励んでいました。ですが、高校 2 年生の夏休み明けに、数日登校した後、突然朝起きられなくなり、私の人生は 180 度変わってしまったのです。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

その後、メディアの情報により、症状がワクチンの副反応ではないかと気づいた母親が、厚労省のサイトに掲載されている「HPV ワクチン接種後症状の診療」の協力医療機関に相談。しかし、そこでは麻酔科医による母親との相談のみで本人は診察すらしてもらえなかったそうです。母親は医師から、「真面目な子がなりやすくて、こんなことを騒いでいるのは日本だけだよ」と言われたとのこと。実際には、他国にも接種後同じような症状を訴えている人が多くいました。さらに、その医療機関では、最終的に「不登校ですね」と言われ、診察券も作ってもらえなかったそうです。

これが、「協力医療機関」に指定されていた病院での対応です。

先日、熊本大学の学生たちが熊本市内の婦人科に話を聞きに行った動画を取り上げましたが(下記参照)、その中で医師は「医療機関を受診すれば、きちんと最後まで治療するシステムができている」と語っていましたが、接種後に症状が出た彼女は「国は何年経っても一緒に治療法を探してくれない」(後述)と言ってます。


https://youtu.be/f9_T7dMK4Q8?si=ROOSkFK9W3CcQ3L-

ですから、上記の発言は事実とは言えないのではないでしょうか。まだ治療法さえ、見つかっていないのですから。

私は、高校 2 年の年末に横浜市立大学附属病院で HPV ワクチンの副反応との診断を受けるまで、中学、高校と体調不良の原因がわからず、16 か所以上の病院をたらい回しになっていました。病院へ行っ9
ても結局、『運動してください』とか『心の持ちようが大事です』とか、『家庭内の悩みがあるんじゃないか』とこちら側に原因があるように言われるから、「もうどこにも行きたくないな」と感じ、症状の辛さ
だけではなく、心の辛さも重なって、二重の苦しみを味わっていました。

「心が弱いせいなんだ」「皆と同じように頑張れない私がいけないんだ」と自分を責め続けて無理をし、ワクチンの副反応だと気づけなか
った学生時代はとても苦しい毎日を送っていました。それなのに、やっと原因がわかって助けてもらえると思って頼った場所からも頭ごなしに否定されてしまい、私と母の心はズタズタになりました。医療はも
っと優しくて、病気で困っている人に寄り添うものだと信じていたので、裏切られたような気分になりました。

国がこのワクチンの副反応をきちんと認めてくれないことで、多くの医師に気づいてもらえなかったり、心無い言葉を言われたり、ただの不登校のように扱われてしまうことがあるのです。それが、積極的勧奨を再開された今、日本のいたるところで再び起こっているのではないかと懸念しています。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

実際に、積極的勧奨の再開後にも健康被害は出ています(下記参照)。


この HPV ワクチンは、『体の中で暴れる戦闘機』だと、私は思っています。『常に臨戦態勢の状態』にさせられ、体の内側から毎日破壊されているような感覚です。風邪を引いた時に、熱が出て、体が痛み、
息が切れたり、頭が朦朧としたり、動けないほどだるくなったりすると思いますが、その強い状態が長年・不定期にずっと続くようなイメージです。そのせいで、何もしていなくても疲れるし、体が常に瀕死状態なのです。頭の中も暴れる時があって、集中できないし、感情のコントロールもしづらくなります。

そのため、家ではほとんど横になっているか座っているかしかできず、病院に行くだけで精一杯だったので、楽しい外出はほとんどできませんでした。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

17 歳から 25 歳までは、「私はどうしてこんなに役立たずなんだろう」と感じる日々だったと語っています。

あれがやりたい、これがやりたい、と思っても、様々な症状が波のように現れ、安定しない体調では叶えられず諦める、ということを何度も繰り返していくうちに、私は自分の気持ちを封印するようになりました。心を押し殺して無になってしまった方が、悔しい気持ちも悲しい気持ちも湧かずに、穏やかに過ごせるだろうと思ったのです。

夢や目標、希望という草木や花がたくさん生い茂っていた庭を、ワクチンの薬害が全て枯らしていきました。私の体という土が駄目になって、何も育たなくなってしまいました。何度も種をまき、水やりをして育てようとしたけれど、頑張っても報われない日々に心が折れてしまった私は、庭をコンクリートで固めました。「これで何も見えなくなって良かった」、「綺麗な花を植えたいと思わなくて済む」、「何も望まなければ辛くならない」と、自分に言い聞かせながら過ごしていました。自分を諦めさせないと、夢を忘れさせないと、気がおかしくなると思いました。心が壊れて、我を忘れる。自分の怒りを誰にもぶつけたくありませんでした。

何もできずにただ息をしているだけの日々を送り、長い時間を社会から切り離されてきました。置いて行かれて、忘れられて、まるで存在していないかのような気持ちになりました。

私が今一番望んでいることは、「元気になって社会の一員になれること」、「外に出て人との関わりを持てること」です。何気ないことかもしれませんが、失って初めて、それは当たり前ではなく、本当にかけ
がえのない価値があることだったんだと気づきました。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

友達が大学生になり、アルバイトをしたり留学をしたりしている中で、彼女は10 代後半~20 代前半の 8 年間、自分の気持ちを封印して過ごさなければならなかったのです。

ですが、だからと言って何もできないままではいたくないし、家族も年を取るので、何とか自立して生きていかなければなりません。国は何年経っても一緒に治療法を探してくれないので、家族や理解ある医師、助けてくれる周りの人たちの手を借りて、8 年間様々な治療法を探しては試し、探しては試しを繰り返しました。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

彼女は諦めたわけではありません。最近やっと体調が落ち着き始め、今年の秋には教習所に通うことができ、念願の運転免許証を取得しました。

「たとえ何年遅くなったって、自分が諦めなければ人生は再び動かせる。行きたかった大学にも行くし、仕事もたくさんするし、叶えたい夢も、焦らずに自分のペースで叶えていこう。」

私は自分の中にある希望の種が、いつか花となって咲く日が来ると信じています。

HPV ワクチンによって未来を奪われ、苦しい思いをしながらも、諦めずに生きている私たち被害者の声を、皆さんの周りにいる方々へどうか届けてください。私のお話したことは、この被害のほんの一部に過ぎません。今もなお苦しんでいる女性がたくさんいることを世の中の方にも知って頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

http://hkr.o.oo7.jp/yakugai/forum/forum25-data/HPV_2023.pdf

オンラインではご本人の顔は映っていませんでしたが、涙をこらえながら読んでいることが伝わってきました。聞いているこちらも、こみ上げてくる思いがありました。会場にいた方たちには、もっとダイレクトに伝わったことでしょう。だからこそ、直接話を聞くことに大きな学びがあると思います。

私が対象年齢の頃は、HPVワクチンはありませんでした。もし、当時HPVワクチンがあって、学校で集団接種が行われていたら、おそらく「学校が接種を勧めるなら・・・」と接種していたと思います。ですから、彼女の体験は自分にも起きたかもしれないのです。今、接種対象者となっている年代の人たちにとっては、これから自分に起こるかもしれない話なのです。

それなのに、なぜ被害者の声はかき消されてしまうのでしょうか。なぜ接種を勧める医師の話ばかり、広めようとするのでしょうか。なぜSNSでは、被害者への誹謗中傷があんなにヒドいのでしょうか。

彼女が体験したことは「事実」なのです。接種前は元気だったのです。「多様な症状」は接種と関係なく起きるという説が拡散されていますが、新聞社のミスリードもありました。


https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000147016.pdf


https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000147016.pdf

「多様な症状」でまとめてしまうことには問題があり、彼女に現れた光過敏、月経障害、記憶力・学習能力・集中力の低下などは、接種後に多くでているのです。なぜ、安全だと言い切れるのでしょうか。

なぜこのことを、子どもたちに伝えないのでしょうか。文科省も厚労省も、そしてメディアも、なぜ偏った情報だけ流すのでしょうか。

下記の記事でも書きましたが、HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団のサイトでは、オンライン授業の案内が掲載されています。

HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団

メディアなどの偏った情報を補うために、接種を推奨する医師の講演を聞く時間が取れるなら、被害者の声を聞く時間を作るべきではないのでしょうか。もちろん、両方の時間が取れればその方が望ましいですが。

子どもたちの未来のために、どうか偏りのない情報を得る機会を作ってください。