「帯状疱疹ワクチン」CMのタイミング
唐突に、帯状疱疹の予防接種を促すCMが流れはじめました。帯状疱疹の予防接種は以前から行われていたのに、なぜ「今」、わざわざCMを作って周知させる必要があるのでしょうか?
なぜこのタイミングなのか?
私はこのCMを見て、すぐに新型コロナワクチン接種後の副反応疑いとして報告されている事例が浮かびました。報告数はそれほど多くはありませんが、症例経過に目を通していたら以前より多くなってきたなと感じていたのです。おそらく、関連があるとは思っていない人もいるので、実際はもっと多いのではないでしょうか。
8月18日に調査会が開かれなかったので、以下、8月4日の情報です。
厚労省サイト ホーム > 政策について > 審議会・研究会等 > 厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)>2021年8月4日 資料
資料1-1-1より

資料1-2-1より

医療機関からの報告(上)と、製造販売業者からの報告(下)。重複している報告もあるようなので、正確な数はわかりません。
帯状疱疹の予防接種は2種類
帯状疱疹の予防接種としては、水疱ワクチンとして使われている生ワクチンが、2016年から50歳以上に対して接種可能となりました。帯状疱疹は、水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが、疲れやストレスなどで体の免疫力が下がったときに、再び活動を始めることによって起こるからです。
そして日本でも、2020年に不活化ワクチンの販売が開始されました。生ワクチンは「水痘及び50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防」として用いるのに対して、不活化ワクチンは「帯状疱疹の予防 」として用いられ、水痘の予防を目的として用いることはできないとのこと。同じウイルスのはずなのに、こちらは「帯状疱疹限定」なのですね。
1. 「ビケン」:乾燥弱毒生水痘ワクチン(1回接種 )
製造販売元: 一般財団法人 阪大微生物病研究会
PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のサイトから、添付書類などが見られます。
ワクチン接種を受ける人へのガイド
「乾燥弱毒生水痘ワクチン」
2.「シングリックス」:乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(2回接種 )
製造販売会社: グラクソ・スミスクライン株式会社
2018年3月に製造販売承認を得た、50歳以上を対象とした不活化ワクチン。 日本では、2020年1月に販売開始。
こちらも、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のサイトから、添付書類などが見られます。
ワクチン接種を受ける人へのガイド
「乾燥組換え帯状疱疹ワクチン (チャイニーズハムスター卵巣細胞由来) 」
添付文書には、「標準として1回目の接種から2か月後に2回目の接種を行うこと」と書かれています。もし、新型コロナワクチンの前に接種するなら、2回目を2週間前まで済ませておかなければなりません。ということは、3ヶ月ぐらい前からスケジュールを組む必要があります。そして、このワクチンと新型コロナワクチンを近い間隔で接種した人のデータは、まだ少ないと思います。副反応にどのような影響があるか、わからないということです。
このタイミングでCMを流すということは、「免疫が落ちれば誰でもかかるので、新型コロナワクチンのせいではありませんよ」と強調したいのでしょうか。それとも、「そういえば帯状疱疹、多いな」と感じている人に、「なる前に接種しておこう」と思わせるビジネスなのでしょうか。
いずれにしても、新型コロナワクチンと無関係とは思えません。あらゆる病気を「ワクチン(と呼ばれるもの)で予防する」という流れが、作られようとしているようにも思えます。
