なぜ事故死が感染者の死亡として報告されるのか?
今回は、答えがあります! 事故死した10代が感染者の死亡として報告されたことに疑問を持ったら、ぜひこの難問(?)に挑戦してみましょう。
10代の感染者死亡というニュースの真相
下記のようなおかしなニュース記事があり、Twitterでも多くの方が関心を持っていました。
10代感染者の死亡を確認 死因は“事故”
新型コロナウイルスについて、東京都は新たに248人の感染と10代の男性1人を含む8人の死亡を発表しました。都内で10代の感染者の死亡が確認されるのは初めてですが、死因は事故によるものということです。
(中略)
また、都は新たに8人の死亡を発表しました。このうち1人は10代の男性です。東京都によりますと、男性の死因はコロナではなく事故によるもので、8月10日に死亡が確認された後、陽性だったことが判明したということです。
男性は都外在住で、搬送先の都内の医療機関から感染が報告されていますが、事故の詳細については非公表としています。また、基礎疾患があったかどうかは不明で、ワクチンは接種していなかったということです。都内で10代の感染者の死亡が確認されたのは初めてです。(以下略)
TBSニュース(9月28日 18時27分)より
「死因は事故によるもの」だと言っているのに、「10代の感染者の死亡が確認されたのは初めてです」と言っています。なぜ、こんな記事が出るのでしょうか?
問題:厚労省は、新型コロナウイルス感染者が死亡したとき、どのような
状況の場合に報告すべきだと言っているのでしょうか?


答え:令和2年6月18日付で各都道府県等に宛てた事務連絡より
○ 新型コロナウイルス感染症を原死因とした死亡数については、人口動態調
査の「死亡票」を集計して死因別の死亡数を把握することになりますが、死因選択や精査に一定の時間がかかります。
○ 厚生労働省としては、可能な範囲で速やかに死亡者数を把握する観点から、感染症法に基づく報告による新型コロナウイルス感染症の陽性者であって、亡くなった方を集計して公表する取扱いとしています。
○ したがって、事務連絡中の「新型コロナウイルス感染症患者が死亡したとき」については、厳密な死因を問いません。新型コロナウイルス感染症の陽性者であって、入院中や療養中に亡くなった方については、都道府県等において公表するとともに、厚生労働省への報告を行うようお願いいたします。
つまり、今回だけでなく、これまで速報値として報告されている死亡者数は、陽性者であれば、他の病気や事故で亡くなった方も含まれているということです。
詳しくは、Vol.5で取り上げています。
