見出し画像

前年同期に比べ3万8630人死亡数増加

日経電子版に、厚生労働省の人口動態調査(速報値)に関する記事がありました。今年1~3月、国内の死亡数が前年同期に比べ3万8630人増加していますが、新型コロナウイルス感染者の死亡は9704人。では、コロナ以外で、これほど死亡数が増えた要因は何なのでしょうか。


厚生労働省の人口動態調査

日経電子版の記事は有料会員向けなので、公開されている部分を引用します。

国内死亡数が急増、1~3月3.8万人増 コロナ感染死の4倍
日経電子版 2022年6月4日 18:00

1~3月に国内の死亡数が急増したことが厚生労働省の人口動態調査(速報値)で分かった。前年同期に比べ3万8630人(10.1%)多い、42万2037人に上った。同期間に新型コロナウイルス感染者の死亡は9704人で、増加分を大きく下回る。コロナ以外の要因があるとみられるが詳しい原因は不明だ。行動制限などの影響がないか検証が急務だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA021SU0S2A600C2000000/

人口動態調査結果は、厚労省のサイトで見ることができます。

ホーム > 統計情報・白書 > 各種統計調査 > 厚生労働統計一覧 > 人口動態調査>1.人口・世帯>人口動態調査>結果の概要

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html

上記の記事で使われたのは、「速報」から「政府統計の総合窓口e-Statホームページへ移動します」と出た先にある資料だと思います。

人口動態統計速報

赤:令和4年 青:令和3年

2月、3月が異常に増えています。

追記:令和元年から令和3年への変化

令和2年12月分速報 より
令和3年12月分速報 より


令和4年3月分 人口動態統計速報より

新型コロナウイルス感染者の死亡数は、月ごとにまとめられた数が見当たらなかったのですが、こちらに累計がありました。

日経電子版の記事では、「コロナ以外の要因があるとみられるが詳しい原因は不明だ。行動制限などの影響がないか検証が急務だ」と書かれています。コロナ以外の要因とは、どのような可能性があるのでしょうか。

令和3年 人口動態調査

令和4年分の調査結果はまだ出ていないので、令和3年の死因調査結果を見てみます。


結果の概要より

令和3年

上記表の注に、新型コロナウイルス感染症は16,756 人とあるので、全死因の中での割合を計算すると約1%。テレビに出ている人たちがあれだけ怖いと言っていたのに、たった1%です。下のグラフで見ても、1%なら高齢者に多い肺炎や誤嚥性肺炎より少ないのです。

では、コロナ前、令和元年のデータと比べてみます。

結果の概要より

令和元年

平成30年から令和元年は全死因の死亡者数が、1, 362,470人から
1,381,098人となり、18,628人の増加です。
一方、令和2年は1,372,755人、令和3年は1,439,809人で、67,054人も増加しています。

上位3位の中では、老衰が増えた印象です。令和元年は8.8%でしたが、令和3年は10.6%に増えています。

「老衰は、昭和22 年をピークに低下傾向が続いたが、平成 13 年以降上昇しており、平成 30年に脳血管疾患にかわり第3位となった」とのことですが、令和元年の121,868人から令和3年は152,024人となっており、大幅に増えていることが気になります。老衰って、急にそんなに増えるのでしょうか。

1月から3月の死亡数には、下記の事例にある方たちも含まれているはずです。死因が不明となっている方たちは、どのように分類されるのでしょうか。