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「速報値」のウラ側

速報値とは測定や集計後に、ただちに発表される数値です。後で検証した結果、修正されることもあります。ただし多くの場合、後で修正されても、速報値を発表したときより、こっそりとした報告しかされません。                                      

厚労省発表の資料も「速報値」    

厚労省がサイトで発表している「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」という資料にも、(速報値)と書かれています。

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※スクロールして、かなり下の方にあります。

発生動向グラフ20210519 - 000782185 pdf


厳密な死因を問わない「速報値」

ワイドショーや報道番組で、毎日新型コロナウイルスの死亡者数が発表されていますが、それも速報値です。

事務連絡案 (1)

厚労省は、都道府県などに次のような指示を出しています。この資料も、厚労省のサイトで公開されているものです。

ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 健康 > 感染症情報 > 新型コロナウイルス感染症について > 自治体・医療機関向けの情報一覧(事務連絡等)(新型コロナウイルス感染症)2020年

事務連絡案(2)

「陽性者で、亡くなった人」は、「新型コロナウイルス感染症患者の死亡」として集計して公表すると言っています。

事務連絡案(3)

さらにはっきりと、「厳密な死因を問いません」「陽性者であって、入院中や療養中に亡くなった方」と書いてあります。つまり、他の病気やケガで入院していても、PCRで陽性だった人は、「新型コロナウイルス感染症患者の死亡」として報告してくださいということです。

例えば、がんの治療で入院していた人がPCR陽性で死亡したら、無症状でも速報値では新型コロナウイルス感染症患者の死亡としてカウントされることになります。検証して死因が「がん」だと修正されるとしても、おそらくかなり時間が経ってからです。いつのまにか修正されていた、ということになるでしょう。

ワクチン接種後は「因果関係不明」

一方で、ワクチン接種後の副反応疑いや死亡の報告は、その多くが「因果関係不明」「因果関係は評価できない」とされています。

因果関係

上記はVol.4で触れた、厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要」(2021年5月12日)という資料の一部です。

「副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例について、令和3年2月 17 日から令和3年5月2日までに報告された死亡事例は計 28 件(その後、5月3日から5月7日までに死亡として報告された事例が 11 件追加 )」と書かれています。そして、28件すべてが「γ(因果関係は評価できない)」。

コロナ関連死については速報値として報告しているのに、ワクチン関連死は「因果関係は評価できない」とされ、ほとんど報道されていません。

この資料には、事例が詳しく書かれています。以下、長いので途中をカットしました。

事例2  26歳女性 接種1回目(コミナティ筋注)基礎疾患等:無
3月 19 日ワクチン接種(1回目)。接種後、アナフィラキシー等なし。体調変化なし。3月 22 日 通常勤務。3月 23 日 夜勤だが出勤されず、家族へ連絡し、当院職員も自宅へ。家族、警察、救急隊が先に午後5時 15 分頃到着し、死亡確認された。
検死により午前 11 時頃の死亡と推定された。AI のため当院へ午後7時 48 分到着。全身 CT の結果、頭部 CT、小脳左半球 CP Angle にかけ、直径 3.5cm の血腫あり、石灰化(+)で形態より血管腫や髄膜腫などの血管性腫瘍からの出血が疑われる。脳動脈瘤の可能性もあり。脳幹への圧排が左背側からあり、周囲にくも膜下出血のひろがりあり、側脳室内に血液流入あり。肺野では両側肺に中枢側を中心に肺水腫の所見あり。よって、小脳出血の脳幹部圧排、くも膜下出血等、脳出血を直接死因とした。患者の家族の意向もあり剖検は実施されなかったことが確認された。 (中略)
報告者意見:AI 画像では、上記所見を認め直接死因と判断した。ワクチン接種と死亡の因果関係は、評価不能だった
専門家の評価:(略)出血による死亡とワクチン接種の因果関係は評価不能である。
事例36  63歳女性 接種1回目(コミナティ筋注)基礎疾患等:無
令和3年4月 30 日に本剤を接種。5月1日は夜勤、5月3日は休日だった。健康観察記録によると、5月3日に体調変化なく、特に症状の自覚はなかった。
5月3日にショッピングモールで買い物中に突然の意識障害をきたし、報告医療機関(接種医療機関)とは異なる医療機関に救急搬送された。同院到着時、心肺停止の状態であり、心肺蘇生が行われたが、心拍再開は得られず死亡が確認された。
死亡時画像診断にて、脳底動脈瘤破裂、くも膜下出血の診断に至り、死因と考えられた。ご家族の意向もあり、剖検は行われなかった。死亡を確認した脳外科医師は、死因と本剤接種には因果関係はないとコメントした。
報告者意見:ワクチンとの因果関係は不明であり評価不能である。

※剖検:病理解剖

因果関係を評価するのは、とても難しいと思います。ではなぜ、ワクチン接種後の副反応疑いは「速報値」として発表しないのでしょうか。Vol.4で触れた突発性難聴のように、知っていれば早期に対応できることもあるのに。

インフルエンザと比較した重症者割合


発生動向グラフ20210519 - 000782185 pdf(2)

厚労省のサイトで公開されている、前述のページにある資料です。重症者の割合が、30代までが0%、40代が0.3%、50代が0.6%、60代が1.5%、70代が2.1%、80代以上が1.4%となっています。

これがどれくらい多いのかわからなかったので、比較のためにインフルエンザで同じようなデータがないか調べてみました。コロナ関連の死亡者数は速報値なので、比較しても意味がないと思います。

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2011-2012 インフルエンザ pdf(1)

2011-2012 インフルエンザ pdf

2011年9月5日から2012年2月5日の報告までのデータです。ほとんどの年代で、10%を超えていました。新型コロナウイルスとは1桁違いますね。ですが、患者が入院できないなどの問題が全国で起きたという記憶はありません。

そうなると、医療現場ひっ迫の原因は、重症者の多さではないと思われます。果たして、「感染予防効果は、臨床試験では評価されていない」と厚労省が報告しているワクチン(Vol.1参照)を急いで接種することが、医療現場ひっ迫の改善につながるのでしょうか。むしろ、副反応疑いの人たちをケアをするために、かえって混乱するような気がします。