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北海道・焼尻島の旅|何もしない贅沢と、85歳のおばちゃんのわかめ天ぷら

人口150人の島で、85歳のおばちゃんの「マシンガントーク」とわかめの天ぷらに出会った話。
何もしない贅沢が、ここにはありました。

久しぶりに、日常から少し離れて向かった先は、北海道・羽幌町の沖に浮かぶ焼尻島(やぎしりとう)。
今回の目的は、キャンプと流星群を見ること。食べて、飲んで、笑って、ぼーっとする。そんな時間を過ごしてきました。
そして帰ってきてから思ったのです。
「何もしない時間って、こんなに贅沢だったんだな」と。
【写真 羽幌港より】

フェリー乗ってみてね!
フェリー⛴️高速船もありますよ


電波がつながらない時間も、悪くない
焼尻島は、日本海に浮かぶ人口およそ150人の小さな離島です。車で走れば、あっという間に島を回れてしまうほどの大きさで、海があり、森があり、牧草地では羊たちがのんびりと過ごしています。
今回、島の場所によってはスマートフォンの電波がつながりにくいところもありました。
普段なら不便に感じるはずなのに、不思議と困らなかった。スマホを置いて、目の前にいる人と話す。キャンプをしながら、ご飯を食べて、お酒を飲んで、笑う。
気づけば、電波のつながらない時間が、いちばん人とつながっていた気がします。
思いがけないデジタルデトックスでした。


85歳のおばちゃんと、わかめの天ぷら
今回、私がこの島で一番心に残ったのは、景色そのものよりも、そこで出会った人たちでした。
フェリー乗り場のそばにある「新沼食堂」。
今は営業を終えていますが、長い間、島を訪れる人たちのお腹を満たしてきた食堂です。そこでお話を聞かせてくれたのが、85歳のおばちゃんでした。
おばちゃんは結婚をきっかけに焼尻島へやってきて、ご主人と一緒に約50年間、食堂を営んできたそうです。ラーメンやうどん、島の海の幸。その中でも印象に残っているのが「わかめの天ぷら」です。しかも、そのわかめは、自分で海へ行って採ってきたものを使っていたそう。

お話を楽しむおばちゃん


今回、私はどうしてもそのわかめの天ぷらが食べたくて、
「おばちゃん、わかめの天ぷら食べたい!」
とお願いしてみました。
でも、なかなか作ってくれない(笑)。
昔ならきっと、さっと立って厨房に入り、すぐ作ってくれたんだと思います。でも今は85歳。立ち上がろうとしても、体がすぐにはついてこない。
「よいしょ」と体を動かそうとしながら、それでも口は止まらない。
動きはゆっくり。でもトークはマシンガン(笑)。
そこが、なんともおばちゃんらしくて、私はおかしくてたまりませんでした。
年齢を重ねるということは、昔できていたことが、同じようにはできなくなっていくことでもあります。それでも、「作ってあげようか」という気持ちは残っている。体を動かそうとする姿を見ながら、笑いながらもちょっと胸がじんとしました。
そして、やっと出てきたわかめの天ぷら。

天ぷらわかめうどん!


サクサク!


パリッと揚がったわかめ。美味しい。
でも、それだけじゃない。
海へ行き、わかめを採り、下ごしらえをし、厨房に立ち、島を訪れた人に出す。それを何十年も続けてきた。
そう考えると、一枚の天ぷらの向こうに、おばちゃんの人生まで見えてくるようでした。
料理って、味だけじゃない。その人が生きてきた時間まで一緒にいただくものなのかもしれない。
そして何より、わかめの天ぷら以上に忘れられないのは、85歳のおばちゃんのマシンガントークでした(笑)。
聞いてもいないの、自分のストーリーを語る。
さすがだなーと学ぶところ満載 笑

食堂は閉じても、人が集まる場所は残る
お盆の時期には、小さな縁日も開かれました。
帰省する親戚が「子どもたちに楽しんでもらいたい」そんな思いから始まったイベントです。
輪投げ。射的。子どもたちの笑い声。暑い中のたこ焼き最高〜。

島に来る人 島の子供達へのプレゼント


タコが🐙最高!


大きなお祭りではありません。でも、その小ささがとても温かい。
島で暮らしている人。帰省してきた人。フェリーから降りてきた人。子どもたち。
いろいろな人が、同じ場所に集まる。
食堂は閉じてしまったけれど、人が集まる場所までなくなったわけじゃない。形を変えながら、その場所にはまた笑い声が戻ってくる。
来年のお盆も、またこの小さな縁日ができますように。

白浜海岸

白浜海岸で見上げた流星群
今回、楽しみにしていたもう一つが流星群。
夜になり、みんなで白浜海岸へ向かいました。

街の明かりが少ない島の夜。
現地で知り合った観光客などとも
海のそばで、みんなで空を見上げる。
「今、流れた?」
「見た見た!」
そんな声が聞こえる。
大人になってから、こんなに長い時間、ただ空を見上げたことがあったかな。
流れ星を何個見たかよりも、みんなで同じ空を見ていた時間そのものが、何よりの宝物。
皆さんは,星空見ましたか?

道路に寝そべってみたよ
流星群


また、島時間を味わいに
今回の旅で心に残ったのは、観光名所の名前よりも、
85歳のおばちゃんの顔。わかめの天ぷら。小さな縁日の笑い声。白浜で見上げた流れ星。
そして、一緒に過ごした人たちとの会話でした。
焼尻島では、何か特別なことをたくさんしなくても、ちゃんと心が満たされました。
忙しい毎日の中で、予定を詰め込まない旅があってもいい。
海を眺めて、人と話して、美味しいものを食べて、夜になったら空を見る。
そんな時間を過ごしたくなったら、また焼尻島へ来たいと思います。
焼尻島、ありがとう。また、島時間を味わいに来ます。
そして次回は、焼尻島から約4km先にある天売島(てうりとう)にも足を運んでみたい。今度はどんな景色と、どんな人に出会えるのか。
旅を楽しむ心を大事に記録として残して

最後までお読みいただきありがとうございます😊

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マジョミ/おとなのフリースクール 寄り添いサロン『つなぐ』代表 よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!