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「批判だけの人」に出世させてはいけない。石破前政権の失敗と高市政権への期待から学ぶ、組織を腐らせないたった一つのルール

「あのプロジェクトはここがダメだ」 「経営陣のやり方は間違っている」

あなたの組織にも、会議室の隅や喫煙所で、腕組みをしながら批判ばかりしている人はいませんか? 彼らの指摘は、一見するともっともらしく聞こえます。論理的で、鋭い視点を持っているように見えることもあります。

しかし、断言します。 「代案なき批判」を繰り返すだけの批評家は、組織にとって害悪でしかありません。 そして、もっとも避けるべき最悪のシナリオは、そういう「批判が得意なだけの人」に権限を与えてしまうことです。

今日は、近年の日本の政治状況をケーススタディとして、組織における「建設的な批判」と「リーダーシップ」について考えてみたいと思います。


「評論家」がトップに立った時の悲劇

組織運営において、「外野から石を投げるのが上手い人」と「実際に中で泥をかぶって動ける人」は、全く別の能力が求められます。

その象徴的な例が、石破茂前首相だったのではないでしょうか。 彼は長年、党内野党のようなポジションから、時の政権に対して鋭い批判や苦言を呈してきました。メディアはそれを「正論」ともてはやし、国民の一部も「彼なら変えてくれるかもしれない」と期待しました。

しかし、実際に彼がトップに立ち、権限を持った時、何が起きたでしょうか。 外から言っていた理想論は、現実の複雑な利害関係の前で空転しました。批判することと、実行することは次元が違うのです。 結果として、思うように進まない理由は「環境が悪い」「周囲の理解がない」という他責になり、組織(国)全体が停滞してしまいました。

これは企業でもよくある光景です。 部長の悪口ばかり言っていた課長を部長に昇格させたら、結局何も決められず、部下が路頭に迷う。 「言うだけなら誰でもできる」という基本を、私たちはつい忘れてしまうのです。


なぜ今、高市政権に期待が集まるのか

一方で、現在、高市首相に大きな期待が集まっている理由はなんでしょうか。 それは彼女が、「批判」ではなく「実行」をしようとする姿勢を鮮明にしているからでしょう。

日本の抱える課題――経済、安全保障、エネルギー問題など――に対し、彼女は「ここが悪い」と嘆くだけでなく、「こうやって直す」という具体的なプランを提示しています。 もちろん、その手法には賛否両論あります。しかし、組織のメンバー(国民)が求めているのは、完璧な批評ではなく、「欠点を直すために、汗をかいて動いてくれるリーダー」なのです。

「悪いところを指摘する人」ではなく、「悪いところを直そうとする人」。 この違いが、組織の求心力を決定づけます。


「批判ばかりの野党」が支持されない理由

視点を変えて、野党の状況を見てみましょう。 支持率が低迷し続ける野党に共通しているのは、「反対のための反対」に終始している点です。

会社で言えば、企画会議で「その案はリスクがある」「前例がない」と難癖をつけるだけで、一つも代案を出さないおじさん社員と同じです。 最初のうちは「慎重な意見も大事だ」と聞いてもらえますが、それが続けば「じゃあどうすればいいんだよ!」と周囲は愛想を尽かします。

組織を良くするための批判と、自分の存在感を出すための批判。 この二つは似て非なるものです。後者は、組織のエネルギーを奪うだけのノイズに過ぎません。


玉木代表に学ぶ「対決より対話」

では、建設的な議論ができる組織にするにはどうすればいいのでしょうか。 そのヒントは、国民民主党の玉木代表が掲げた『対決より対話』というスローガンにあります。

これは、単なる「仲良くしましょう」という話ではありません。 「あなたの意見のここは違うと思う。しかし、ゴール(国益・会社益)は同じはずだ。ならば、こちらの案とすり合わせて、より良い着地点を探そう」 という、極めて高度で実務的なアプローチです。

ビジネスの現場でも、これを徹底する必要があります。

  1. 批判には必ず「提案」をセットにする 「文句を言うなら代案を出せ」。これをルール化するだけで、無責任な評論家は黙り込み、真剣に考えている人だけが発言するようになります。

  2. 相手を打ち負かすことを目的にしない 議論の目的は「論破」ではなく「改善」です。玉木代表の姿勢が評価されたのは、与党を攻撃することではなく、政策を実現することにフォーカスしたからです。


組織を強くするために

建設的な批判は、組織の宝です。 イエスマンばかりでは、会社は間違った方向に進んでしまいます。 しかし、「建設的」であるためには、「自分も責任の一端を担う」という覚悟が必要です。

石破前政権の教訓は、「批判者は、必ずしも良き実行者ではない」ということ。 高市政権への期待は、「実行しようとする意志が人を惹きつける」ということ。 そして玉木代表の姿勢は、「対話こそが成果を生む」ということ。

私たちの職場も同じです。 文句ばかり言う「野党」になってはいけません。 外野から解説する「評論家」に権限を渡してはいけません。

「じゃあ、こう変えてみましょう」と提案し、実行する。 そんな「与党マインド」を持った社員が一人でも増えることが、組織を内側から変える唯一の方法なのです。