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1冊だけでいいから、最初で最後の本を作りたかった。

いつもわたし以外の人はすごく頑張ってる

なって落ち込んでしまうタイプなので。

実際そうだけど。

誰かの心にエンジンがかかった時を

感じている方がずっと楽だったりする。

実際わたしにもそんな時あったのかな? って

たどるに。

わたしが10のエンジをかけていたとしたら

他のだれかはその数10倍エンジンかけて

かかってくるんだろうなって妄想していて。

夜、わたしが眠っている間も惜しんでなにかを

頑張っている人って世界中にそれほどごまんと

いるだろうって。

でも人生でわたしが夜も寝る間も惜しいぐらい

夢中になっていた時間が一度だけだけあった。

むかし、歌集をつくるためにコンテストに

励んでいた時かもしれない。

いつも若くないと思っているのがわたしの

常だったけど、今よりは若かったあの頃、

ほんとうに生意気で。

本屋さんに読みたい歌集がないから

じぶんで作ればいいって想っていた。

今ならそんなこと言った自分が

ちょっと青すぎて逆にスルーして

しまいたくなるけど。

〆切まで2週間しかなかった。

ちょうどこの季節だった。

〆切がクリスマスイブで。

好きな人と会うことも断って

勤しんだ。

後で聞くと、主催者の方が、クリスマスを

楽しませるもんかみたいなそんな思いで

その日を設定したとか、冗談みたいに

言っていたけど。

若い時って大げさだからわたしは

このコンテストで少なくとも5番まで

入らなければ、書くことを一切辞めて

しまおうと。

いわゆる退路を断つみたいな、カッコいい

目標を掲げて日々、のたうち回っていた。

あの頃はただ書くことだけをしていれば

よかったし。

家事をしたりもろもろはすべて母に

任せて2週間だけ時間をちょうだいって

いって、上京してしまって使わなく

なっていた弟の部屋で寝泊まりして

書いていた。

なぜか、中二階のあの部屋は隠れ家の

ようで落ち着いた。

さっき、あの頃の片りんが何かないかって

思いながら、収納ボックスをがちゃって

開けてごそごそやっていたら、あった!

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こんなふうなページをつくりたいって

思ってダミー本を作っていた頃だった。

どんな歌集にしたいのかを、イメージ

していた。

たぶん歌を何首作るのも大前提だけど

本の形をどうしようとかそっちにも

力入れたくなっていたのかもしれない。

こんな表紙の感じで。

IMG_20211213_215400がと

アリガトウのガトガトガト。

本のタイトルと名前のイメージ。

これは表で、裏はこんなふうに。

タイトルはまだ未定だった時に

イメージだけを描いていました。

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裏表紙は表紙を反転させたものを

思い描きながら短歌を書いていた。

このダミーに使わせて頂いたのは

大好きなアーチストの立花文穂さん

だった。

そして、わたしはこの賞に向かって

2週間だけ短歌をつくることに没頭して

友達からの誘いを幾つか断り、それが

原因で付き合っていた人とも別れて

しまったけど。

神様っていてはるんやなって思った

瞬間がわたしにも訪れて。

なんとか、形になる切符を頂いた。

憧れていた立花文穂さんともお目に

かかって、1冊まるごとのデザインを

出版社と企画者の方といっしょに

お願いして、1年かかって本が

出来上がった。

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IMG20211020002153アスファルト

こんなふうに1ページずつモノクロと

カラーを織り交ぜて作って頂いた。

たしかにわたしは今までの人生で

この1冊しかもっていない。

あの頃エンジンがかかっていたと

するとそのエンジンの素って、

好きの思いだったかもしれない。

立花文穂さんというアーティストへの

果てしない憧れと、

短歌という詩のカタチに一瞬身を捧げて

もいいかもしれないという、焦がれた

思いと。

大好きだった彼と別れてまでも、貫きたかった、

賞だったんだろう。

今はその出版社もなくなってしまったけど。

エンジンはかかっていたのかもしれない。

ただ、エンジンをかけた後がどれほど

大変かっていうことはわたしのプランに

組み込まれていなくて。

その後ずっとアイドリングストップが

続いた。

エンジンをかけ続ける情熱をそろそろ

取り戻したいと思う。

夜も寝ないで平気なぐらいなにかに

没頭してられる時間って人間が

体験する唯一の宝物のような一瞬だと思うから。


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2冊目がいつか誕生できるように

無我夢中な創作を頑張りたいです。

ここまでお読み頂きありがとうございました!

未知の 想いがやってくるまで 待てなくて
世の中に 呼吸をひとつ 吐き出してみる

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ゼロの紙 /歌人 いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊