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手紙を書くように、言葉を書いている。

転機って、思いがけないところにあるから。

今やってることと全然違うところにあることも

あるしね。

そう言ってくれたのは、わたしが憧れていた

書き手の方だった。

いわゆる、ターニングポイントというのは、

その時はみえないもので。

振り返ってみた時、あの時のあれが、ああ!

みたいになるもんだよって教えてくれた。

わたしの第一歌集を読んで頂いて、評語まで

頂けた。

リアルを越えて超リアルの世界だったって

評してくださった。

リアルとはどういうことかという話の

中でわたしが、日常しか描けないんですって

言った時。

それでいいんだよって、笑ってくれた。

日常ってどこか盛ろうとするじゃない。

今なら映えるってことだと思うけど。

その頃はSNSばやりじゃなかったから

映えるなんてことばはなかった。

よく見せようとすること、やっちゃだめ

なんだと思うんだって。

物語ってつくろうとするじゃない。

あれをやらない。

物語にしないことも大事なんだと。

すべてを理解したわけじゃないけれど

書き手の矜持みたいなことをその時、

教わった。

本が読者に消費されてゆくこと。

必ずしも消費されることが、悪いこと

ばかりじゃないことも知った。

消費されたくはなかったけど、でもそれが

誰かの血肉のどれかになるかもしれないと

信じて書くことも、書きながら知ったと

仰った。

こうしたらいいとかじゃなくて。

じぶんも今も、未知の途中だからと。

おこがましいけれど、同じ伴走者であるかの

ような想いを抱いた。

仕事ってスキルを磨くとか色々あるけど。

やっぱり人なんだよなって。

誰と出会うかってすごく大事だよって。

至極あたりまえのように聞こえる言葉だった

けど。

その後、わたしはその言葉を何度も

かみしめることになる。

出会いが仕事になかなかつながらない。

出会っているのにただ出会っているだけの

状態が続いていた。

そして、コピーの仕事を一度はじめて

心を病んで辞めて、もういちど立ち上がって

通販カタログのコピーを嫌というほど書いて、

やっぱり辞めたいと思った。

そして、じぶんの言葉を書き留めておきたいと

短歌を書くようになって、いちどだけの本を

出版したことがきっかけになって、ちいさな

子供達の短詩を選ぶ仕事を担うご縁に恵まれた。

それはわたしにとって、わたしのたった1冊の

本が結んだご縁だった。

あんなにコピーライターに憧れて、いちどは

やめて、やめた先で出会ったのは短詩系の

選者という世界だった。

作品を選ばせて頂くということは、たくさんの

作品を捨てるということで。

少しでも、応募してよかったと思って頂ける

ような評を書くことにわたしは徹した。

手紙を書くように評を書く。

ダメだしは得意じゃないので、

それぐらいしかできないと思った。

わたしのつたない文章を読んだ後、

また頑張ろうと思ってくれたら

それでいいと。

そして紆余曲折ばかりあったのちに、

かなり絶望したじょうたいでわたしは

noteの街にやってきた。

このnoteの駅に降り立って1年ぐらい経った頃

ふたたびまた、コピーを書かせてもらうことに

なった。

正直、わたしがキャッチフレーズを書く日が

訪れるとは思わなかった。

これも、たくさんの糸と糸がつながった

ご縁だなって思う。

選者の仕事はわたしのライフワークになる

予感がしている。

あれからもう20年その仕事に携わりながら

わたしは、きっと誰かに手紙を書くように

言葉を贈ることが好きなことに気づいた。

そんな2022年のはじまりに、ここに立って

いられることを感謝しています。


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ゼロの紙 /歌人 いつも、笑える方向を目指しています! 面白いもの書いてゆきますね😊

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