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7月5日、巡る季節と、光る指輪の記憶

7月5日。
カレンダーを見るたびに、どうしても胸の奥が少しだけ騒ぐ日があります。
10年前の今日のことを、私はたぶん一生忘れないと思います。忘れたくない、という気持ちの方が強いのかもしれません。あれから10年という月日が流れて、今思うのは、「本当に時間が経ったんだな」という静かな実感です。
当時は世界そのものだった記念日も、今は少しだけ切なさを連れてくる日付になりました。あえて詳細は書かないけれど、心の中にずっと大切にしまっている、私だけの時間。
そんな少し複雑な気持ちを抱えながら、昨日は少し遠くの神社のお祭りに行ってきました。
今年で2回目というそのお祭りは、想像以上に賑やかで、3000人を超える人、人、人。家族連れやカップル、一人で楽しむ人たち。みんなが太鼓の音に合わせて盆踊りの輪に混じり合っているのを見て、ふと、懐かしい夏の記憶が蘇りました。
「私、振り付けなんて全然わからないのに」
そう思いながらも、最後は結局、その場のノリに合わせてみんなと一緒に踊っていました。
その時、胸の奥でポッと明かりが灯るような感覚があったんです。子供の頃、田舎の小さなお祭りで感じた、あの特別で、ワクワクした気持ち。
出店で見つけた300円の光る指輪や、大好きな町で見かける雑貨屋さんに似たファンシーショップ。ピカピカ光るものを手にして、夏の夜の涼しさを感じながら帰路についたとき、「夏って、実はそんなに嫌いじゃないかもしれない」なんて、ふと思いました。
暑すぎて嫌いになってしまった夏を、もう一度好きになれるような、そんな夜。
10年前の思い出も、昨日の新しい思い出も、どちらも今の私を形作っている大切な一部です。
少しだけ切なくて、でも確かな温かさがあるこの季節を抱えて、私はまた明日から頑張ろうと思います。
試験までもう少し。
光る指輪の明かりを心の隅に置いて、気合いを入れて進んでいきます。

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