地方百貨店は消えるのか ─JR駅と「地場百貨店」が共存する新しいモデル─
地方都市では、長く街の中心だった百貨店が次々と姿を消している。
郊外ショッピングモールの拡大
人口減少
ECの普及
その結果、地方のターミナル駅でも、
かつて複数あった百貨店が1つ、あるいはゼロになるケースが増えている。
しかし一方で、完全に消えるべき業態とも思えない。
百貨店には、今でも明確な価値がある。
それは
「付加価値帯の商品と地域文化を編集する場所」
という役割だ。
問題は百貨店そのものではなく、
都市構造とビジネスモデルが変わったことにある。
百貨店が消えた理由は「立地の逆転」
かつて百貨店は、
鉄道駅=都市の中心という時代に成立していた。
しかし現在は
郊外モール
車社会
大型無料駐車場
によって、買い物の中心が郊外へ移動した。
地方百貨店は
都市の中心に残された巨大箱になってしまった。
しかしJR駅はまだ「都市の核」
地方都市でも、JR駅には依然として
通勤
観光
出張
学生
など、人の流れがある。
つまり
駅は「最後に残った都市のハブ」
である。
ここに百貨店機能を再編集できれば、
まだ可能性はある。
JR東日本が担える役割
ここで重要なのが JR東日本 の存在だ。
JRはすでに駅ビルビジネスを成功させている。
例
ルミネ
アトレ
エスパル
ペリエ
これらは基本的に
ファッション+飲食+雑貨
の商業施設だ。
しかし地方都市では、これだけでは弱い。
そこで考えられるのが
「駅ビル × 地場百貨店」
という新しい形だ。
モデル:駅型百貨店
構造はこうなる。
1階
駅利用者向け
地元名店の食品
カフェ
テイクアウト
中層階
都市型百貨店
服飾
ギフト
コスメ
上層階
地域文化
地元工芸
物産館
イベント
つまり
「都市の顔」と「地域文化」を同じ建物に入れる
地場の名店を入れる意味
地方百貨店の強みは
地域の店との関係性
だ。
例えば
老舗和菓子
地元レストラン
地場食品メーカー
工芸
これらは
ショッピングモールでは成立しにくい。
駅ビルの中に
地域の食文化のショーケース
を作ることには大きな価値がある。
「地域最大の物産館」という機能
もう一つ、重要な要素がある。
それは
地域最大の物産館
だ。
観光客は
地元のものを
まとめて
駅で買える
ことを望む。
例えば
新潟なら日本酒
青森ならりんご
秋田なら比内地鶏
駅に
地域最大の物産館
があるだけで
観光動線は大きく変わる。
JR × 地場百貨店のシナジー
このモデルでは
役割が明確に分かれる。
JR
立地
建物
人流
地場百貨店
地域ネットワーク
編集力
ギフト文化
つまり
都市のインフラ × 地域の文化
の組み合わせだ。
百貨店は消えるのではなく「再編集される」
地方百貨店が消えているのは
百貨店という業態が不要だからではない。
むしろ
百貨店が「都市の編集機能」だったことを忘れたから
ではないだろうか。
駅という都市の核に
地域の名店
物産館
付加価値商品
を集め直す。
そうすれば
百貨店は
地方都市の文化のショーケース
として、まだ生き残る余地がある。
今日はこれにて
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