見出し画像

【記事】2025年上半期ベストソング30 ~ディケイドの狭間で~

 この記事はコンテンツ過剰接続「2025年上半期年ベス語り回」の概要文であり、かつ年ベス発表の記事となっています。下に私はこーへ/キムラの10位までのYoutube URL、それぞれのベスト30までのSpotifyプレイリストが置いてあります。この概要文で興味を持っていただけたなら、下に貼っている1時間半の年ベス語りもぜひ聴いてみてください。満足していただけると思います。

そして、最も大事なことはこの文章を読み、90分もの年ベス語りを聴いたうえで、それを全く無視して己の意思で己の好きなように、己の方法論で年ベスを編んでね!ということです。あなたの軸こそがあなたの人生において最も大事で、あなたの年ベスはあくまでメディアとの1対1の関係性の中にある(I AM MEDIA!)べきであり、どのメディアの年ベスにも入っているから!は判断材料の1つでしかありません(音声の中では順位は気にしろ!といっています。つまり、気にせずきにしるべし!ということです)。今回の年間ベストの編み方講座で納得したお役立ちtipsがあれば勿論取り入れ、己の音楽の軸を見つける機会としての”年間ベストを作る”という行為、それを発表しあう祭りを楽しみましょう!

【概要】2025年上半期ベストソング(年ベスの編み方、軸の作り方、そして未来を視る)

 2020年と2030年の真ん中、ディケイドの狭間である2025年は、昨今の収束せず発散し続けるポップミュージック、それぞれの国を示す1語を頭文字に冠した〇-popの異常発達によって、更に一つの物語を編むことが難しくなっていることを、今回上半期年間ベストを作り、再度気づかされました。洋楽の中にJ-popの気に入った曲を5・6曲入れると輪郭がぼやけてしまう、といったように。そして、それは2023年からの連続した流れの極りであるように思うのです。その証拠として、2023年、2024年の個人が発表する年ベス記事は個人的な観測ではありますが少なかったように思います。軸をもって自分が選曲した音楽を1つの角度から語るということが難しかった。また、メディアの発表する年ベスのバラけ、そしてディケイドの始まりたる2020年のディスコグラフィーと比較した際の発明(ジャンルの勃興)の乏しさがありました。その中で、この2~3年で高く評価されたアルバムは、どちらかというとジャンルの始祖というよりは、洗練によって評価されていたのではないか?という意見で、私はこーへとキムラの2人はまず意見を一致させます。その例として、Hyperpopの洗練としてのCharli Xcx『Brat』、Rageの洗練としてのPlayboi Carti『I AM MUSIC』が挙げられ、ジャンルミュージックとポップとの境界での削り合いとその解決が、そこにはありました。よくひとまとめにされるChappell Roan、Sabrina Carpenter、Charli Xcxもあまりにも真っすぐ過ぎるPopのPop的解決、その洗練として語ることが出来るのではないでしょうか?そしてこれは、狭間の年の運動として非常に精密な必然であるように思う訳です。終わりが来れば、始まりが来る。そのまた精密な必然を思えば、2026年に”新しいなにかがくる”気がしてなりません。それは、僕たちがまだ2016年の亡霊であるからかもしれませんが。。。

 このことを踏まえれば、まず2025年の年間ベストはどの芸術様式においても同様に2020年と2030年のことを意識して作られるべきでしょう。その時に、2020年(確かな道筋とその顛末の総括)の方を取るのか、2030年(不確かで兆しも視えない、未知とアドレナリンの渇望)を取るのかが問われるでしょう。いや、というよりもどちらを取ってしまっているのかがプレイリストを見れば暴かれてしまうのが、今年の年間ベストの持つ恐ろしさなのではないでしょうか?そう見たとき、私はこーへの選曲からはアドレナリンを、キムラからはそのどちらでもない、ということにこだわる中道(ジャーナリズム)を、このプレイリストから感じることが出来るはずです。年間ベストを作成するということは無意識の現前であり、眼前に現れた自身の年間ベストがなぜこのように編まれたのかを考える事は、この1年間のあなたと社会との無意識下での接続への理解をもたらすでしょう。それが、あなたの軸を作り、未来への動き出し方を決定づけてしまうはずです。

その時、私はこーへはKanye West「Preacher Man」とFor Those I Love「Of The Sorrows」、いやそれのみならずこの30曲の接続点として、The 1975が2022年にリリースした5thアルバム『Being Funny In A Foreign Language』が持つ意匠・音像がある!と思うに至ります。大阪万博に行ったキムラは会場の大屋根リングを見た時に藤井風「Hachiko」と過剰接続してしまった理由を考え、そのフランシス・フォード・コッポラの集大成たる『メガロポリス』的なヴィジョンに思いを馳せます。藤井風がニューヨークへ移住して「Hachiko」(渋谷のハチ公は形骸化している)をリリースしたこと、その『SHOGUN』的な視線。For Those I Love「Of The Sorrows」がケルト民謡を取り入れながらも「ここから離れなければならない」ということの切実さがなぜ私たちに伝わるのか?The 1975は地元であるGlastonbury Festival 2025でアメリカへの視線を向け、今年最も象徴的であるフェスでの公演を終えました。インディーとポップの狭間、そのバランス感覚を皆が求めているのでしょう。グローバルなものとローカルなもの、両方と接続し続ける、どちらか一方では決してあれない時代を生きる私たちが、この問題意識にかられるのは必然でしょう。そして、それを解決するのもまたThe 1975であると、私はこーへは思うのです。そんな話をしています。

written by 私はこーへ

2025年上半期ベストソング(私はこーへ編)

1. Ye(Kanye West) / PREACHER MAN

2. For Those I love / Of The Sorrows

3. Kali Uchis / All I Can Say

4. Cameron Winter / Love Takes Miles

5. Francis and the Lights / Ancient Calling (Stubborn Visions)

6. sign crushes motorist & KayCyy / Make Sure You're Loved(ft. Hopium)

7. Lorde / Man Of The Year

8. Sabrina Carpenter / Bad Reviews

9. Lauren Duffus / Super

10. Shura / I Wanna Be Loved By You


2025年上半期ベストソング(キムラ編)

1. For Those I love / Of The Sorrows

2. Mrs. GREEN APPLE / 天国

3. HAIM / Relationships

4. Playboi Carti / POP OUT

5. Ye(Kanye West) / PREACHER MAN

6. KiiiKiii / I DO ME

7. 藤井風 / Hachikō

8. Kieran Hebden + William Tyler / If I Had a Boat (cover)

9. 星野源 / Sayonara

10.ARTMS / Goddess


Spotifyプレイリスト(ベスト30)

私はこーへ:

キムラ:


いいなと思ったら応援しよう!