【別冊】君は「ミスタートロット ジャパン」を知っているか?ーモナキと「スカしたな」
キムラです。
突然ですが、みなさん「ミスタートロット ジャパン」という番組をご存知ですか?
ミスタートロット ジャパン・・・2025年、Leminoで放送された、昭和・平成の懐メロ/歌謡曲をテーマにした、男性ボーカリストのサバイバル型オーディション番組(通称:サバ番)。世界中から集まった74名の男性ボーカリストが、初代「Mr.TROT」の座とメジャーデビューを目指して競い合う。
JO1、INI、ME:Iらを輩出した「PRODUCE 101 JAPAN」シリーズを放送する、Leminoの新しいサバ番です。
ところが!!
この「ミスタートロット ジャパン」、マジで誰にも見られてない!!!!!
おそらく番組の存在すら知られてないのではないでしょうか。サバ番全盛のこの時代とはいえ、さすがに人は全てのサバ番をウォッチしているわけではないのです……
かくいう我々も、深夜のポッドキャストの打ち合わせで悩んでいる時にたまたまテレビで流れていた再放送を見て、初めてこの番組を知りました。最初はなんでもない気持ちでぼーっと見ていたわけですが、しかし、だんだんと
この番組にしかない面白さに引き込まれていくこととなるのです。
①まず審査員がおかしい
予選→本戦→準決勝→決勝とステージが進んでいくわけですが、出場者のパフォーマンス以前にまず、審査員の人選がおかしい。
細川たかしや高橋洋子(番組内ではなぜか"トロットの母"と呼ばれている)、武部聡志やクリスタル・ケイなど、ちゃんと昭和歌謡や平成J-POPのプロもいる中で、勝俣州和、椿鬼奴、レイザーラモンRG、ゆうちゃみ…と、もはやダウンタウンDXのメンツ。

他の回では、ノンスタ井上や霜降り明星せいや、IKKOやミッツマングローブなんかも審査員として出演してます。
「細川たかしと椿鬼奴とレイザーラモンRGがおったら、そこはもうみすず学苑や…」

②パフォーマンスのトンチキさがやばい
もちろん本人たちはデビューを賭けて真剣に争っているのは前提として、パフォーマンスがあまりにもトンチキでウケます。
基本的には個人審査なのですが、途中からはグループパフォーマンス審査が入ってきます。上で紹介したチームは、細川たかしの前で細川たかしの曲を披露するという無茶な境遇に立たされる訳ですが、その歌があまりにもエグザイル歌唱でヤバい。それもそのはず、このサバ番はお金をかけるべき箇所にお金をかけていない。基本的にプロのボーカルトレーナーはほとんど登場しません。与えられた課題曲とテーマをチーム自ら解釈し、パフォーマンスしなければならないのです。そんな彼らのボーカルトレーニングを務めたのは〇〇だったのです……(この部分は本編で)
しかし、だからこそ浮かび上がる「本当の会話」もあるのです。居酒屋で酒を飲みながら、過去やこれからの展望を互いに語り合い、結束を深めるシーンは、涙無しには見れません。





③現在のJ-POPの「歌謡」ブームの源流はミスタートロット ジャパンだった…!?
モナキ、M!LK、Juice=Juice……今のJ-POPシーンを見渡すと「歌謡」のムードが回帰している印象を受けます。そしてこれらに共通するのは「トンチキ」。今のハイコンテクスト化したJ-POPの中で、あえて「歌謡」の要素を全面にして突っ込む姿勢は、とても目を引きます。わかりやすいし、直感的だし、踊りやすい。アイドルのキャラクターも伝わりやすい。もちろん、ハロプロはずっとそれをやってきたし、平成には旧ジャニーズやヘキサゴンファミリーが「歌謡」のエッセンスを活かした楽曲をいくつもリリースし、大衆の心を掴んできました。日本に古くから伝わる「歌謡」の文脈と、ステージの上で歌舞きまくるアイドルスター特有の「トンチキ」の文脈。その2つの流れが今のJ-POPシーンを取り巻いています。
秋元康氏プロデュース「Cloud ten」
— オリコンニュース (@oricon) April 23, 2026
フレッシュさが満載✨️
初パフォーマンス
「さりげない未来」「君とSomeday」
「ごめん 愛こそ全て」3曲披露🕺
高学歴メンバーや国体出場経験者など
個性豊かなメンバーが勢ぞろいhttps://t.co/nJFE2yQIiW pic.twitter.com/VbgTQfs3to
先日、秋元康も自身が手がけるボーイズグループをデビューさせました。実際に曲も聞いてみましたが、秋元康特有の「歌謡」節が、48グループや坂道グループの楽曲とはまた違った雰囲気で作用してます。場合によってはモナキやM!LKのようなバズだって可能性は十分ありそう。
そんな中で、その「歌謡」と「トンチキ」を昨年の段階からどこよりもいち早くやっていたのが、この「ミスタートロット ジャパン」なのです。なぜ日本人はトロット(歌謡)で泣いたり笑ったりしてしまうのか。この番組をみれば、今のJ-POPシーンを紐解くためのヒントを掴み取ることができるかもしれません。
とはいえ、わざわざLeminoに登録してまで見るのはちょっと……という方は、今回の我々のトークを聞いていただければOKです。「歌謡」と「トンチキ」を真正面にやること。それはつまり「スカし」の時代が終わったということかもしれません。粗品がYouTubeの一人賛否シリーズの終了を宣言し、彼もまた次のフェーズへと進もうとしています。そんな中で、次に「流行ってない」認定されてしまうのは何なのか、誰なのか。ぜひお聞きください。
【別冊】君は「ミスタートロット ジャパン」を知っているか?(音声74分)
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