【感想戦】「鬼滅の刃と参政党」(日本的想像力における現実と想像の距離感)
特集:日本「鬼滅の刃と参政党」回の感想戦(70分)になります。本編まだ聴いてないよ〜って人はこちらから↓
キムラの妹が『コンテンツ過剰接続』に気づき、今回の特集の前半を少し聴いてくれたようで、その感想を教えてくれました。そんな余談から今回の感想戦はスタートします。勿体ぶる必要もないのでいうと「なんでアニメについてこんなにゴチャゴチャ難しいことを言ってるんだろう?…」とのこと。本当にその通りです。ハッシュタグ「#コンテンツ過剰接続」ではこのような真っすぐな感想も含め、気軽になんでもポストしてくださればと思います。その時の特集外であっても、これは過剰接続だろ!となった時には、遠慮なく僕らに(また、リスナーにも)教えてください。待ってます!
他にもAI秋元康企画、佐久間宣行のネトフリ企画どうなの?(にほんはナショナリズムとポルノの国なのか?!?!)についての余談を少し挟んだ後、話題は本線に入ります。『鬼滅の刃』の作者・吾峠呼世晴先生が制作に際して『必殺仕事人』『日本昔話』『寄生獣』を参考にしていたという事実に行き当たり、そこから鬼滅のさらなる作品分析へと展開していきます。『必殺仕事人』『日本昔話』という日本の物語の基礎となるコンテンツを参考にしていることの王道たろうとする意志に震えながらも、それに応えるように日本的想像力とはなにか?というこれまた大きな話になりました。そして、日本で独自発達を遂げているマンガに顕著な空想力と海外のコンテンツのもつ現実を考えるための装置としての想像力の比較から、発想の方法それ自体の違いに話は及んでいます。
・参政党の政党運用の上手さ。怒りの抑制、地域での地盤固め、トンチキな候補者の排除。これら政治団体としての正統な地道さ。
・欧米とは異なる現実と空想との距離感。日本ではなぜ空想が現実の問題へと分かりやすくは繋がらないのか?妄想に妄想を重ね独自の環世界を作り出す漫画的想像力と、マーベル映画を筆頭とした社会を眼差す窓、現実へのリバースエンジニアリングを前提とした欧米的想像力の違い。SF的想像力の欠如から日本SFは現実の詳細なシミュレーションを行う。
・鬼滅の刃の作者は『鬼滅の刃』制作の際に『必殺仕事人』『日本昔話』『寄生獣』のそれぞれから、どの要素を抽出し物語を編んでいったのか?日本の昔話にみられる、おじいさんとおばあさんの苦しみと救済(子供を授かる奇跡的体験)の物語構造について。
・Podcast「シットとシッポ」 第21回『ふたりで靖国神社に行ってみた』回で言及されていた靖国神社内の博物館「遊就館」の入って1番最初の展示室の”無時間性”とCUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」の歌詞「時は戦国 小野小町も」の戦国、平安、即矛盾。国家事業のコンテンツ大集合ポスター(ハローキティ、ドラえもん、富士山、新幹線)、今年を賑わせたインターネットミーム大集合雑コラの共通点。なぜ日本のコンテンツは時間性とそこに紐づく歴史(=文脈)を無視して同一平面上で並べることに抵抗がないのか?
などの話が展開されています。鬼滅の刃と参政党を通して見えてくる、日本における歴史概念の独特さについて、考えを巡らせてみましょう。
感想戦:「鬼滅の刃と参政党」(70分)
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