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「コ」の字カウンターの魅力

先日、バラエティー番組で横丁特集をやっていた。昔ながらの小さな居酒屋が立ち並ぶエリアという印象が、最近では新しい商業施設のテナントとして横丁エリアを作ってもいるらしい。知らない人と肩を並べて酒を飲む、そんな空間の良さを若い人が再認識しているそうだ。
番組の中で特に目を引いたのが6〜8人掛けのカウンターが「コ」の字型になっており、店主を囲むようにお客さんが楽しんでいる様子だ。スペースも小さく壁や入口にお客さんはもたれながら飲んでいる。全ての距離が近いのでいつの間にかお客さん同士も仲良くなってしまうわけだ。
以前からわたしも「コ」の字カウンターのカフェをやってみたいなと考えていた。今はL字カウンターで8席。フラットで横並びになったお客さん同士の話が盛り上がることもたまにある。これが「コ」の字になれば、わたしもお客さん同士を繋ぎやすくなるし色んな出会いが広がっていくだろう。コーヒーチェーンが場所貸しなら個人店は新たなコミュニティの場にするのだ。ただし、お客さんの幅は今より限定されてしまうかもしれない。今は基本的には一人で来てお店のスタッフと話したり、自分一人の時間を楽しんだりする人が中心。「コ」の字にすることで一人時間を楽しみたいという人には敬遠されてしまうだろう。また、そういった雰囲気は初めての人にはハードルが高く、苦手だという人も相当数いるように思う。
それでもわたしはこういったお店は魅力があると思うし、いまの時代は他者と安心して関われるというのは以前にもまして価値のあることなのではないかと思っている。スマホを持つようになって時間を消費することが簡単になった。友人や家族といてもそれぞれがスマホのコンテンツに夢中になっていることも当たり前となっている。
きっと中にはそんな時間消費の仕方に疑問を持っている人もいると思うし、消費ではなく建設的な時間の過ごし方をしたいと思う人もたくさんいるのではないだろうか?
自分とは違う仕事や年代、または違う文脈を持った人と安心して話ができる場所はなにより建設的だ。
お店をする側も良い商品を提供することは当然として、今はそれだけで他店との差別化を測るのも難しくなっているように感じている。「コ」の字カウンターは店主の「個」が大事で、そこに魅力を感じる価値観の同じ人たちが集まる傾向にある。
世の中に色んな「個」のある「コ」の字カウンターができればおもしろそうだ。

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